ラーウィーニア
ローマ神話のアエネアスの妻
ラーウィーニア(Lavinia、ラテン語: Lāuīnĭa)は、ローマ神話に登場するラティーヌスとアマータの娘である。

ラテン人の賢王ラティーヌスは、トロイア戦争に敗れて亡命してきたアエネーアースと彼の軍団をもてなし、ラティウムでの再出発を支援した。彼の娘ラーウィーニアはルトゥリーの王トゥルヌスと婚約していたが、ラティーヌスはアエネーアースとラーウィーニアの婚礼を進めようとした。ユーノーに駆り立てられたこともあり、トゥルヌスはアエネーアースとの戦争を決意する。結果としてトゥルヌスは敗退し、殺された。ティトゥス・リーウィウスによれば、アエネーアースは勝利したが、ラティーヌスは戦争中に亡くなった。アエネーアースの息子アスカニウスはアルバ・ロンガを建設し、王家の祖となり、ユーリウス氏族の祖とされている。
アエネーアースとラーウィーニアにはシルウィウスという息子ができた。アエネーアースが建設したラーウィーニウムはラーウィーニアの名を冠したとされている。
現代の小説におけるラーウィーニア
編集アーシュラ・K・ル=グウィンの2008年の小説『ラウィーニア』は、『アエネーイス』後半をル=グウィンが解釈し直して膨らませ、ラーウィーニアを主人公として描いたものである。