一畑寺

島根県出雲市にある寺院

一畑寺(いちばたじ)は、島根県出雲市小境町にある仏教寺院山号醫王山(いおうざん)。宗派は臨済宗妙心寺派で、一畑薬師教団総本山である。一畑薬師とも呼ばれ、「のお薬師様」として知られる[1]

一畑寺

薬師本堂
所在地 島根県出雲市小境町803
位置 北緯35度29分48.39秒 東経132度52分26.77秒 / 北緯35.4967750度 東経132.8741028度 / 35.4967750; 132.8741028座標: 北緯35度29分48.39秒 東経132度52分26.77秒 / 北緯35.4967750度 東経132.8741028度 / 35.4967750; 132.8741028
山号 醫王山(いおうざん)
宗派 臨済宗妙心寺派
一畑薬師教団総本山
本尊 薬師瑠璃光如来
創建年 (伝)寛平6年(894年
開基 補然
別称 一畑薬師
札所等 出雲十大薬師1番、出雲國神仏霊場3番、出雲観音特別霊場、中国33観音26番
文化財 紙本墨画著色書院障壁画22面・絹本著色阿弥陀三尊像(県文化財)
法人番号 2280005003365 ウィキデータを編集
一畑寺の位置(出雲国内)
一畑寺
一畑寺
一畑寺 (出雲国)
一畑寺の位置(島根県内)
一畑寺
一畑寺
一畑寺 (島根県)
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歴史

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縁起によれば、寛平6年(894年)、漁師の与市(のち出家して「補然」と称する)が、海中から引き上げた薬師如来像を本尊とし、医王寺として創建したという[2]天台宗に属したが、正中2年(1325年)に石雲本竺臨済宗南禅寺派寺院として再興し、寺号を成徳寺と改めた。承応2年(1653年)には一畑寺に改名。寛政2年(1790年)、妙心寺派に転属した。

1953年昭和28年)、宗教法人一畑薬師教団が設立され、一畑寺が総本山となっている。日本各地に約50の分院がある[2]

伽藍

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寺は島根半島の山中にあり、宍道湖を見下ろせる。周辺は宍道湖北山県立自然公園西部地区に指定されている[7]境内には上記の伽藍のほか、宿坊「一畑山コテージ」があり、座禅体験などができる[8]

文化財

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県指定

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絵画

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行事

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札所

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住職

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所在地

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  • 〒691-0074:島根県出雲市小境町803番地

交通アクセス

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前後の札所

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中国三十三観音霊場
25 鰐淵寺 -- 26 一畑寺 -- 27 雲樹寺

備考

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水木しげるの『のんのんばあとオレ』の「のんのんばあ」は作品中にも一畑寺に参詣するエピソードが登場するなど一畑寺を信仰しており、その縁で2012年4月8日には「のんのんばあまつり」が開かれる。境内に「のんのんばあとしげる少年」と『ゲゲゲの鬼太郎』の「目玉のおやじ」(一畑寺が目の薬師であることに因む)のブロンズ像が建立された。

脚注

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  1. ^ 紹介 一畑薬師(2021年1月27日閲覧)
  2. ^ a b 縁起 一畑薬師(2021年1月27日閲覧)
  3. ^ 五木寛之『五木寛之の百寺巡礼ガイド版・第八巻 山陰・山陽編』講談社、2005年、67頁。 
  4. ^ a b 五木寛之『五木寛之の百寺巡礼ガイド版・第八巻 山陰・山陽編』講談社、2005年、75頁。 
  5. ^ 五木寛之『五木寛之の百寺巡礼ガイド版・第八巻 山陰・山陽編』講談社、2005年、71頁。 
  6. ^ 五木寛之『五木寛之の百寺巡礼ガイド版・第八巻 山陰・山陽編』講談社、2005年、73頁。 
  7. ^ 宍道湖北山県立自然公園西部地区”. 島根県. 2024年11月6日閲覧。
  8. ^ 8位 一畑薬師 一畑山コテージ(島根県出雲市)和尚に厳しさリクエスト日本経済新聞』2019年11月23日・土曜朝刊別刷りNIKKEIプラス1「何でもランキング」(2面)2021年1月27日閲覧

関連項目

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外部リンク

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