上所駅
上所駅(かみところえき[新聞 1])は、新潟市中央区下所島にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)越後線の駅である[報道 1]。
| 上所駅 | |
|---|---|
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駅舎(南口) | |
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かみところ Kamitokoro | |
![]() | |
| 新潟市中央区下所島1丁目830-3[報道 2] | |
| 所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
| 所属路線 | ■越後線 |
| キロ程 | 82.3 km(柏崎起点) |
| 駅構造 | 地上駅 |
| ホーム | 2面2線[報道 2] |
| 開業年月日 | 2025年(令和7年)3月15日[報道 2] |
| 備考 | 無人駅[報道 2] |
概要
編集新潟駅から約1.5 km、白山駅から約1.6 km[新聞 1]、新潟県道164号白山停車場女池線西跨線橋の西側に設置された。新駅設置は新潟県内では2021年のえちご押上ひすい海岸駅以来4年ぶり、新潟市内では2005年の内野西が丘駅以来20年ぶり、中央区(に相当する地域)内では1942年の軽金前停留場以来83年ぶり。
上所駅周辺区間には、以前、新潟中央卸売市場専用線および日本軽金属専用線が設置されており、両専用線の廃止後、越後線立体化工事により上り線の用地として再利用されていた[1]。
2022年(令和4年)12月の新潟市都市政策部・中央区役所建設課による広報資料によると、建設予定地付近にある既存地下道を活用することを前提とした自由通路を設けることで駅舎建設計画がされているが、駅前広場ならびに駅名を含めて検討案が地域から要望提出された段階であった[2]。
その後、2024年(令和6年)12月13日に、新潟市役所、JR東日本新潟支社、上信越建設プロジェクトマネジメントオフィス、電気システムインテグレーションオフィスは、翌2025年(令和7年)3月15日に当駅が開業すると発表した[報道 2]。
歴史
編集新潟駅 - 白山駅間の距離が長い点や、周辺には新潟県立新潟南高等学校や新潟ユニゾンプラザがあることなどから利用が見込まれ、1990年代に上所地区への新駅設置計画が浮上した。しかし、バブル崩壊などの影響もありその後の具体的な動きは乏しかった[3][新聞 2]。
年表
編集駅構造
編集相対式ホーム2面2線を有する駅であり、ホーム間の移動経路には既存の地下道を使用している[8]。ホームの長さは125メートルで6両編成に対応し、上屋は60メートルで3両分をカバーする[報道 2]。水のせせらぎをイメージした外壁デザインや駅名標は新潟南高校とのコラボレーションで、近くにある信濃川や鳥屋野潟にちなんでいる[報道 5][新聞 1]。
新潟市が事業費の全額を負担し、駅本体の総工費は25億円である[新聞 7]。
のりば
編集| 番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
|---|---|---|---|
| 1 | ■越後線 | 上り | 内野・吉田方面[9] |
| 2 | 下り | 新潟方面[9] |
利用状況
編集駅名について
編集駅名は上所だが、駅の所在地は下所であり駅名の上所は周辺にある地名である。
隣の駅
編集脚注
編集出典
編集- ^ “新潟駅から伸びる専用線” (2021年7月14日). 2025年6月20日閲覧。
- ^ 「越後線白山・新潟間(仮称)上所駅整備事業をお知らせする「かわら版」を発行!」(PDF)『(仮称)上所駅整備事業 かわら版』第1号、新潟市都市政策部都市交通政策課、2022年12月、2023年1月12日閲覧。
- ^ “平成29年10月6日 市長定例記者会見”. 新潟市 (2017年10月10日). 2024年4月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月19日閲覧。 “上所駅はご承知のように、20年くらい前に(建設について)だいぶ盛り上がった時期があったわけですけれども、その頃はいろいろな条件がなかなか厳しかったと。”
- ^ “東日本旅客鉄道株式会社との「越後線白山・新潟間(仮称)上所新駅設置等に関する基本協定」締結式” (PDF). 新潟市都市政策部都市交通政策課 (2022年2月7日). 2024年4月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月7日閲覧。
- ^ “(仮称)上所駅の正式名称について”. 新潟市 (2022年12月5日). 2023年6月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月1日閲覧。
- ^ 日本放送協会. “JR越後線の上所駅 15日の開業前に記念式典と内覧会|NHK 新潟県のニュース”. NHK NEWS WEB. 2025年3月15日閲覧。
- ^ 「悲願の新駅!JR越後線「上所駅」新潟市中央区に開業 設置求めて30年…住民ら、一番列車に手を振り歓迎」『新潟日報デジタルプラス』2025年3月15日。
- ^ 佐藤正樹(キハユニ工房) (2023年6月4日). “越後線・新駅名称は「上所」に決定…白山-新潟間に2024年度末開業へ”. レスポンス. イード. 2024年1月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月24日閲覧。
- ^ a b “JR東日本:駅構内図・バリアフリー情報(上所駅)”. 東日本旅客鉄道. 2025年3月24日閲覧。
- ^ ““上所駅”が開業 30年以上の悲願!地元住民「これからの発展に期待」【新潟】”. 新潟テレビ21 (2025年3月17日). 2025年3月17日閲覧。
- ^ “構想から30年 地元の悲願 JR上所駅が開業《新潟》”. TeNYニュース. テレビ新潟放送網 (2025年3月17日). 2025年3月17日閲覧。
- ^ “24年度末開業目指すJR越後線新駅、駅名は「上所」に決定 読みは「かみところ」”. 鉄道チャンネル. エキスプレス (2023年6月1日). 2025年3月17日閲覧。
報道発表資料
編集- ^ a b c d 『越後線の新駅(仮称・上所駅)設置を認可しました!』(PDF)(プレスリリース)国土交通省北陸信越運輸局、2023年4月19日。オリジナルの2023年5月31日時点におけるアーカイブ。2021年4月19日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 『2025年3月15日(土)に越後線上所駅が開業します』(PDF)(プレスリリース)新潟市/東日本旅客鉄道新潟支社/上信越建設プロジェクトマネジメントオフィス/電気システムインテグレーションオフィス、2024年12月13日。オリジナルの2024年12月14日時点におけるアーカイブ。2024年12月14日閲覧。
- ^ 『白山駅~新潟駅間の新駅の駅名決定について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道新潟支社、2023年6月1日。オリジナルの2023年12月5日時点におけるアーカイブ。2023年6月1日閲覧。
- ^ 『2025年3月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道新潟支社、2024年12月13日、2頁。オリジナルの2024年12月14日時点におけるアーカイブ。2024年12月16日閲覧。
- ^ 『上所駅の外壁カラーが決定しました!』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道新潟支社、2024年3月18日。オリジナルの2024年4月6日時点におけるアーカイブ。2024年12月30日閲覧。
新聞記事
編集- ^ a b c JR東・越後線「上所駅」 来年3月15日開業『日刊工業新聞』2024年12月15日(東日本面)
- ^ a b “「上所駅」3、4年後開業見込むJR越後線 新潟市が住民に説明”. 新潟日報デジタルプラス. (2021年9月23日). オリジナルの2022年2月16日時点におけるアーカイブ。 2021年12月19日閲覧。
- ^ “新潟市の新年度予算は、前年度比164億円減の3802億円”. にいがた経済新聞. (2018年2月13日). オリジナルの2023年4月18日時点におけるアーカイブ。 2021年12月19日閲覧。
- ^ “新潟市とJR東日本が越後線の新潟駅・白山駅間に設置する新駅「(仮称)上所駅」に関する基本協定を締結”. にいがた経済新聞. (2022年2月7日). オリジナルの2023年4月22日時点におけるアーカイブ。 2022年2月7日閲覧。
- ^ 茂木克信 (2022年12月1日). “上所・所島・南高校前 JR越後線の新駅名称に3案、来春に決定へ”. 朝日新聞デジタル. オリジナルの2023年6月1日時点におけるアーカイブ。 2023年6月1日閲覧。
- ^ “【速報】JR越後線の新駅、名称が「上所駅」に決定”. 新潟日報デジタルプラス. (2023年6月1日). オリジナルの2023年12月6日時点におけるアーカイブ。 2023年6月1日閲覧。
- ^ 「まもなく”出発”JR越後線「上所駅」 地元住民向けに内覧会「開業の日(3月15日)に乗るぞ♪」」『新潟日報』新潟日報社、2025年3月10日。オリジナルの2025年3月10日時点におけるアーカイブ。2025年3月10日閲覧。
