佐嘉神社

佐賀県佐賀市にある神社

佐嘉神社(さがじんじゃ)は、佐賀県佐賀市にある神社である。旧社格別格官幣社

佐嘉神社
佐賀 佐嘉神社全景
所在地 佐賀県佐賀市松原2-10-43
位置 北緯33度15分07秒 東経130度18分09秒 / 北緯33.25194度 東経130.30250度 / 33.25194; 130.30250座標: 北緯33度15分07秒 東経130度18分09秒 / 北緯33.25194度 東経130.30250度 / 33.25194; 130.30250
主祭神 贈従一位大納言鍋島直正
従一位勲一等鍋島直大
社格別格官幣社別表神社
創建 昭和8年(1933年
例祭 10月12日(秋の日峯さん)
主な神事 武威祭12月31日
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佐嘉神社の位置(佐賀県内)
佐嘉神社
佐嘉神社
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祭神

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佐賀藩10代藩主鍋島直正と11代藩主鍋島直大を祀る。直正は藩政改革を行い、西洋の先進技術を積極的に取り入れ、また大隈重信江藤新平らの人材を育成した。直大は戊辰戦争で官軍として戦い、明治2年には版籍奉還を申し出た。

歴史

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直正の歿後の明治6年(1873年)、直正の遺徳を賛え、鍋島家の祖先を祀る松原神社に南殿を造営し、直正を祀った。昭和4年(1929年)、直正を祀る佐嘉神社の創建が決定した。昭和8年(1933年)に現在地に社殿を造営し、松原神社の直正の霊を遷座、別格官幣社に列した。昭和23年(1948年)、松原神社南殿に祀られていた直大の霊を佐嘉神社に合祀した。

東隣の松原神社とは別の神社であるが、昭和36年以降運営を一本化している。

境内社

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  • 松根社 祭神鍋島直正の側近で、直正逝去の際殉死した古川松根を祀る。

松原神社

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松原神社
 
佐賀 松原神社拝殿
所在地 佐賀県佐賀市松原2-10-43
位置 北緯33度15分07秒 東経130度18分10秒 / 北緯33.25194度 東経130.30278度 / 33.25194; 130.30278
主祭神 贈従三位加賀守 佐賀藩祖鍋島直茂
平右衛門尉鍋島清久
直茂室彦鶴姫
従四位下信濃守 初代佐賀藩主鍋島勝茂
従五位下山城守龍造寺隆信
従四位下肥前守龍造寺政家
従五位下駿河守龍造寺高房
社格県社
創建 明和9年(安永元年(1772年))
別名 日峯(にっぽう)さん
例祭 4月11日(春の日峯さん)
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松原神社(まつばらじんじゃ)は、佐嘉神社東隣にある神社である。

明和9年(安永元年・1772年)、佐賀藩の藩祖鍋島直茂を祀る神社として創建され、直茂の法号から日峯(にっぽう)大明神(日峯社)と称した。現在も「日峯さん」の通称で呼ばれる。この時代には、各藩で藩祖・祖先を祀る神社が創建されていた。

文化14年(1817年)に直茂の祖父・清久、直茂の正室・彦鶴姫を合祀し「松原神社」に改称。さらに明治5年、初代藩主勝茂を合祀した。

明治6年(1873年)、元からあった本殿の北と南に新たに神殿を造営し、南殿に10代藩主鍋島直正を、北殿に鍋島氏以前に佐賀を治めていた龍造寺家隆信政家高房を祀った。元からあった本殿は、これ以降「中殿」と称されるようになった。大正12年(1912年)、南殿に、2年前に歿した11代藩主鍋島直大を合祀した。

昭和8年に佐嘉神社が造営され、南殿の鍋島直正の霊を遷座した。昭和23年、南殿の鍋島直大の霊も佐嘉神社に遷座し、南殿は廃止された。昭和38年、本殿を改築し、中殿・北殿をあわせ、龍造寺家3柱を祀る北座と鍋島家4柱を祀る南座からなる一殿二座とした。

境内社

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  • 猿田彦社 松原神社鎮座以前からの地主神で、猿田彦神・八天神・稲荷神等をあわせて祀る。別名松原稲荷神社。
  • とんさん恵比須 高さ4メートルの石造恵比須像。「とんさん」は佐賀の方言で「殿様」の意。
  • 猿田彦社(松原稲荷神社)
  • とんさん恵比須

交通

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関連図書

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脚注

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外部リンク

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