双生児 (江戸川乱歩)
『双生児―ある死刑囚が教誨師にうちあけた話―』(そうせいじ)は、江戸川乱歩が発表した短編小説。1924年(大正13年)10月、『新青年』に掲載された。
あらすじ
編集副題の通り、ある死刑囚が教誨師にうちあけた独白形式で展開する。
一卵性双生児の弟は双子の兄を殺害して兄に成りすます。兄の財産を使い果たし借金がかさんだため、強盗殺人を計画する。日記帳に残っていた兄の指紋を現場に残すことで、弟(朝鮮に出稼ぎに出た自分)の犯行に見せかけようとする。だが、兄の指紋だと思っていたものが実は自分のものだったため、犯行が露見する。