和田はな

日本将棋連盟所属の女流棋士

和田 はな(わだ はな、2002年1月14日 - )は、日本将棋連盟所属の女流棋士女流棋士番号は69。埼玉県和光市出身。藤倉勇樹六段門下。同じく女流棋士の和田あきは実姉[1]。2020年時点で早稲田大学在学[2]

 和田はな 女流1級
名前 和田はな
生年月日 2002年01月14日(23歳)
プロ入り年月日 2020年09月01日(18歳)
女流棋士番号 69
出身地 埼玉県和光市
所属 日本将棋連盟(関東)
師匠 藤倉勇樹六段
段位 女流1級
女流棋士DB 和田はな
0
2025年6月20日現在
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棋歴

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女流棋士になるまで

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アマ五段の父や、兄、姉など家族が指しているのを見て5歳から将棋を始める[1]

2011年10月に関東研修会に入会[1]

2013年、第7回小学生女子名人戦で優勝[3][4]。2014年、第46期女流アマ名人戦で優勝[5][6]

和光市立大和中学校に入学後、父の転勤の関係で中学2年時から3年間アメリカへ渡り、ヒューストンに在住。2018年、第23回全米将棋選手権で優勝した[7]

帰国後、本格的に将棋を再開し、細田学園高等学校2年時に第23回全国高等学校将棋女子選抜大会で優勝[8]

2020年7月26日、研修会の定例会で4連勝し、直近12局の勝敗が9勝3敗となりB2クラスに昇級。女流2級として女流棋士になる権利を得た。女流棋士資格申請書を提出し承認されたことで、2020年9月1日付で東京本部所属の女流棋士2級(新女流棋士)となる[1][2]

女流棋士になってから

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2021年5月28日、第1期女流順位戦白玲戦)の順位決定リーグ(H組)・加藤結李愛戦に勝利しH組5位以内を確定させた。この結果、翌第2期の「女流順位戦C級入り」以上が確定し[注釈 1]、同日付で女流1級に昇級した[9]

棋風

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得意戦法はデビュー当時は中飛車[1]であった。2022年には居飛車中心となっている(優勝した第16回白瀧あゆみ杯争奪戦を例に採ると、準決勝は相掛かり、決勝は対抗形の居飛車を持っている)。

人物

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昇段・昇級履歴

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研修会
  • 2011年10月00日 : 関東研修会入会(F1クラス)[11]
  • 2020年07月26日 : 関東研修会B2クラス 昇級(女流2級資格)[1]
女流棋士
  • 2020年08月01日 : 女流2級 = プロ入り [1]
  • 2021年05月28日 : 女流1級(女流順位戦C級入り)[9]

主な成績

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棋戦優勝

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在籍クラス

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女流順位戦の在籍クラスの年別一覧
開始
年度
(出典)女流順位戦
白玲 A級 B級 C級 D級 0


2021 1 順位決定トーナメント戦36位


2022 2 C15 1-7


2023 3 D03 4-4


2024 4 D14x 6-2


2025 5 C28*


女流順位戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。
順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 )

年度別成績

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女流棋戦成績
年度 対局数 勝数 負数 勝率 (出典)
2020年度 13 5 8 0.3846 [12] 女流通算成績
年度 対局数 勝数 負数 勝率 (出典) 対局数 勝数 負数 勝率 (出典)
2021年度 19 5 14 0.2631 [13] 32 10 22 0.3125 [14]
2022年度 23 8 15 0.3478 [15] 55 18 37 0.3272 [16]
2023年度 26 12 14 0.4615 [17] 81 30 51 0.3703 [18]
2024年度 28 10 18 0.3571 [19] 109 40 69 0.3669 [20]
(小計)
2021-2024
88 35 61
通算 109 40 69 0.3669 [20]
2024年度まで

脚注

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注釈

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  1. ^ 第1期女流順位戦における確定順位と第2期のクラス分けは、第1期白玲および第2期A級(1位-10位)には第1期の11位以内、第2期のB級(1位-10位)には第1期の12位-21位、第2期のC級(1位-20位)には第1期の22位-41位がそれぞれ入り、第1期42位以下は第2期のD級となる。また、第1期順位決定リーグはA組-H組の8つの組に分かれて行われた。和田の事例では、リーグ成績組5位以内が確定したことで全体40位以内が確定し、これにより第2期の「女流順位戦C級入り」以上が確定となった。
  2. ^ 中倉彰子宏美姉妹、大庭美夏美樹姉妹、里見香奈咲紀姉妹に続いて4例目である。

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i 和田はなさんが9月から女流棋士2級に」『日本将棋連盟』2020年8月7日。
  2. ^ a b 将棋の新女流棋士が誕生 18歳の早大生・和田はなさん 和田あき女流初段の妹」『スポーツ報知』2020年8月7日。2020年8月7日閲覧。
  3. ^ 8/31(土)、9/1(日) 第7回小学生・第5回中学生女子将棋名人戦 全国大会 和田さんと永井さんが優勝!』(プレスリリース)LPSA、2013年8月31日https://joshi-shogi.com/8163/2020年8月7日閲覧 
  4. ^ 第7回小学生女子名人戦・全国大会 棋譜』(プレスリリース)LPSA、2013年8月31日https://joshi-shogi.com/6858/2020年8月7日閲覧 
  5. ^ SRJ・栄光ゼミナール杯第46期女流アマ名人戦”. 日本将棋連盟 (2014年9月14日). 2020年8月7日閲覧。
  6. ^ SRJ・栄光ゼミナール杯第46期女流アマ名人戦【開催報告】』(プレスリリース)日本将棋連盟、2014年9月16日https://www.shogi.or.jp/event/2014/09/46_2.html2020年8月7日閲覧 
  7. ^ 第23回全米将棋大会がシカゴで開催、15歳の女性が全米チャンピオンに!”. chicagoshimpo.com. 2018年8月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月24日閲覧。
  8. ^ 第23回全国高等学校将棋女子選抜大会
  9. ^ a b 和田はな女流2級 女流1級へ昇級のお知らせ」『日本将棋連盟』2021年6月1日。
  10. ^ 18歳早大生の新女流棋士・和田はなさん 同い年の藤井聡太棋聖を「同世代と考えたことないです…」”. スポーツ報知 (2020年8月8日). 2021年3月14日閲覧。
  11. ^ 研修会Fクラス - 関東研修会」『日本将棋連盟』。2012年1月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。
  12. ^ 2020年度女流棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
  13. ^ 2021年度女流棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
  14. ^ 女流棋士通算成績(2022年3月31日対局分まで) - 日本将棋連盟(2022年4月1日時点のアーカイブ)
  15. ^ 2022年度女流棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
  16. ^ 女流棋士通算成績(2023年3月31日対局分まで) - 日本将棋連盟(2023年4月1日時点のアーカイブ)
  17. ^ 2023年度女流棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
  18. ^ 女流棋士通算成績(2024年3月31日対局分まで) - 日本将棋連盟(2024年4月1日時点のアーカイブ)
  19. ^ 2024年度女流棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
  20. ^ a b 女流棋士通算成績(2025年3月31日対局分まで) - 日本将棋連盟(2025年4月1日時点のアーカイブ)

関連項目

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外部リンク

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