寮 (律令制)
律令制における役所の種類
寮(りょう/つかさ)は、律令制における役所の種類である。また、そこで働く官司たちを意味することもある。
中国
編集日本
編集令制以降の官職や明治時代の宮内省などの部局名の呼称として1949年(昭和24年) まで用いられた[2]。
機能
編集寮は職や司と共に主に、省(中務省・式部省・治部省・民部省・宮内省)のもとで事務を行った。
重要な部署が多く、廃止されたのはわずかに一つ(散位寮)しかない。
左・右馬寮や左・右兵庫のように独立した寮もある。左・右兵庫は普通、寮を語尾につけない。
大寮と小寮
編集職員数や官位によってさらに2等級に分類できる。
四等官
編集基本職員である四等官はそれぞれ
- 頭(長官)
- 助(次官)
- 允(判官)
- 属(主典)
とあらわす。
大寮の官位
編集小寮の官位
編集寮の一覧
編集大寮
編集- 大舎人寮(中務省)
- 図書寮
- 内匠寮
- 大学寮(式部省)
- 雅楽寮(治部省)
- 玄蕃寮
- 諸陵寮
- 主計寮(民部省)
- 主税寮
- 木工寮(宮内省)
- 左・右馬寮(独立)
- 左・右兵庫(独立)
- 兵庫寮(独立)
- 斎宮寮(独立)
少寮→大寮
編集小寮
編集脚注
編集- ^ a b 吉田光邦『中国科学技術史論集』日本放送出版協会、1972年、116頁。
- ^ りょうレウ【寮】: 〘 名詞 〙① 寮: 名称は明治以後の官制にも使用されたが、明治18年(1885年)の内閣制度実施以後は、宮内省の部局名としてのみ用いられ、昭和24年(1949年)に廃止された。 at the Wayback Machine (archived 2025-02-12)