日本のチョウ

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日本のチョウは、日本に生息するチョウ及び記録されたことのあるチョウの一覧。チョウは世界に7科約18800種が知られ、日本からは320種余りが記録されている。このうち日本に生息するチョウは、昔からの在来種に、近年定着したと判断される偶産種や外来種を加えると、5科約250種である。内訳は、在来種が231種、偶産種から定着した種が14種、定着した外来種が3種である。ただし、過去には南西諸島の島々に10年以上連続して発生し定着したと思われた種が、なぜか消滅してしまったという例もあり、定着したと判断することはしばしば困難である。また、他の生物群同様、研究者の見解の違いにより種数が異なることもある。

凡例:リストの学名は日本産蝶類和名学名便覧(2010)[1]を基本とし、その後の知見は適宜追加した。【偶産】(=偶産種)とは、自然に移入してきたもの(いわゆる迷チョウ)で日本に定着していないとされる種とする。最近の趨勢に従って、外来種とは人為的な移入種のことのみとする[2]。偶産種および外来種のうち、その後定着したと思われるものには(定着)と付記した[3]。【内希】は、国内希少野生動植物種指定種

アゲハチョウ上科 Papilionoidea

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アゲハチョウ科 Papilionidae

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ウスバシロチョウ亜科 Parnassiinae

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Luehdorfia puziloi inexpecta Sheljuzhko, 1913
Parnassius stubbendorfii tateyamai Fujioka, 1997,利尻島亜種

アゲハチョウ亜科 Papilioninae

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Graphium doson perillus (Fruhstorfer, 1908)
Atrophaneura alcinous bradana (Fruhstorfer, 1908)
Atrophaneura alcinous loochooana (Rothschild, 1896)
Atrophaneura alcinous miyakoensis (Omoto, 1960)
Atrophaneura alcinous yakushimana (Esaki & Umeno, 1929)
Papilio dehaanii hachijonis Matsumura, 1919
Papilio dehaanii tokaraensis Fujioka, 1975
Papilio ryukyuensis ryukyuensis Fujioka, 1975
Papilio bianor bianor Cramer, 1777 【偶産】
Papilio protenor liukiuensis Fruhstorfer, [1899]

セセリチョウ科 Hesperiidae

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アオバセセリ亜科 Coeliadinae

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チャマダラセセリ亜科 Pyrginae

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アカセセリ亜科 Hesperiinae

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Carterocephalus palaemon akaishianus Fujioka, 1970,赤石山脈亜種【内希】
Thymelicus leonina hamadakohi Fujioka, 1993
Thymelicus sylvatica nishimurai Hamada & Fujioka, 1997

シロチョウ科 Pieridae

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コバネシロチョウ亜科 Dismorphinae

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Leptidea amurensis vibilia (Janson, 1878)

モンキチョウ亜科 Coliadinae

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Colias palaeno sugitanii Esaki, 1929

シロチョウ亜科 Pierinae

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Anthocharis cardamines hayashii Fujioka, 1970
Pieris canidia kaolicola Bryk, 1946
Pieris nesis nesis Fruhstorfer, 1909,北海道、本州東部亜種

シジミチョウ科 Lycaenidae

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ウラギンシジミ亜科 Curetinae

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アシナガシジミ亜科 Miletinae

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ミドリシジミ亜科 Theclinae

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Fixsenia iyonis kibiensis (Shirôzu & M. Nanba, 1973)
Fixsenia iyonis surugaensis (Fujioka, 1981)
Japonica saepestriata gotohi Saigusa, 1993
Japonica onoi mizobei Saigusa, 1993,冠高原亜種【内希】
Antigius attilia yamanakashoji Fujioka, 1993
Antigius butleri kurinodakensis Fujioka, 1975
Thermozephyrus ataxus yakushimaensis (Yazaki, [1924])

ベニシジミ亜科 Lycaeninae

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ヒメシジミ亜科 Polyommatinae

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Pseudozizeeria maha okinawana (Matsumura, 1929)
Tongeia fischeri shirozui Hida, 2005
Tongeia fischeri shojii Satonaka, 2003
Celastrina sugitanii ainonica Murayama, 1952
Celastrina sugitanii kyushuensis Shirôzu, 1943
Celastrina lavendularis himilcon (Fruhstorfer, 1909)
Plebejus argus pseudaegon (Butler, [1882])
Plebejus subsolanus yaginus (Strand, 1922)
Plebejus subsolanus yarigadakeanus (Matsumura, 1929)
Shijimiaeoides divina barine (Leech, 1893)
Glaucopsyche lycormas tomariana (Matsumura, 1928)
Phengaris teleius hosonoi (A. Takahashi, 1973)
Phengaris teleius kazamoto (H. Druce, 1875) , 関東・中部亜種【内希】
Phengaris teleius ogumae (Matsumura, 1910)

タテハチョウ科 Nymphalidae

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テングチョウ亜科 Libytheinae

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Libythea lepita amamiana Shirôzu, 1956 奄美・沖縄産亜種
Libythea lepita formosana Fruhstorfer, 1908 八重山産亜種

マダラチョウ亜科 Danainae

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Tirumala limniace orestilla (Fruhstorfer, [1910]) ,【偶産】
Idea leuconoe clara (Butler, 1867)
Euploea eunice oculata (Moore, 1883)フィリピン亜種,【偶産】
Euploea tulliolus polita Erichson, 1834,【偶産】

ドクチョウ亜科 Heliconiinae

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Brenthis daphne rabdia (Butler, 1877)
Brenthis ino tigroides (Fruhstorfer, 1907)
Speyeria aglaja fortuna (Janson, 1877)

イチモンジチョウ亜科 Limenitinae

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Neptis pryeri iwasei Fujioka, 1998
Neptis pryeri kitakamiensis Fukuda, Minotani & Iwano, 2000
Neptis pryeri yodoei Fujioka, 1998
Neptis sappho yessonensis Fruhstorfer, [1913]
Neptis rivularis insularum Fruhstorfer, 1907
Neptis rivularis shirozui M. Okano, 1954
Neptis rivularis tadamiensis Higuma, 1961

スミナガシ亜科 Pseudergolinae

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Dichorragia nesimachus ishigakiana Shirôzu, 1952
Dichorragia nesimachus okinawaensis Shimagami, 1986

コムラサキ亜科 Apaturinae

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Hestina assimilis shirakii Shirôzu, 1955
Hestina persimilis tsushimana Fujioka, 1981

カバタテハ亜科 Biblidinae

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イシガケチョウ亜科 Cyrestinae

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タテハチョウ亜科 Nymphalinae 

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Hypolimnas bolina jacintha (Drury, 1773),【偶産】
Hypolimnas bolina kezia (Butler, [1878]),【偶産】
Hypolimnas bolina philippensis (Butler, 1874),【偶産】
Hypolimnas bolina rarik (Eschscholtz, 1821),【偶産】
Aglais urticae esakii Kurosawa & Fujioka, 1975
Aglais urticae urticae (Linnaeus, 1758)
Kaniska canace nojaponicum (von Siebold, 1824)

クビワチョウ亜科 Calinaginae 

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フタオチョウ亜科 Charaxinae 

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ジャノメチョウ亜科 Satyrinae 

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Coenonympha oedippus arothius Okada & Torii, 1945
Coenonympha hero neoperseis Fruhstorfer, 1908
Oeneis norna sugitanii Shirôzu, 1952,八ヶ岳亜種,【内希】
Erebia ligea takanonis Matsumura, 1909
Ypthima multistriata niphonica Murayama, 1969
Mycalesis madjicosa amamiana Fujioka, 1975
Neope niphonica kiyosumiensis M. Takáhashi & Aoyama, 1981
Neope niphonica marumoi Esaki & Umeno, 1929
Lethe diana mikuraensis Shirôzu, 1975
Lopinga achine jezoensis (Matsumura, 1919)
Lopinga achine oniwakiensis Y. Yazaki & Hiramoto, 1981
Lasiommata deidamia interrupta (Fruhstorfer, 1909)
Lasiommata deidamia kampuzana Y. Yazaki, 1981

概説

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日本にはアゲハチョウ科シロチョウ科セセリチョウ科シジミチョウ科タテハチョウ科の5科が生息し、中南米固有のシャクガモドキ科、中南米を中心に熱帯地方に分布するシジミタテハ科は分布しない。なお現在はタテハチョウ科に含まれるマダラチョウ亜科ジャノメチョウ亜科テングチョウ亜科は、以前は独立の科とされていたこともあった。またシャクガモドキ科セセリチョウ科は、それぞれ1科で独立した上科とされ、残りを含むアゲハチョウ上科の3上科とされることもあるが、ごく最近のより多くの遺伝子による分子系統解析研究ではシャクガモドキ科セセリチョウ科アゲハチョウ上科にふくまれるとする説が出されている[4]

  • 固有種

日本の固有種は、ギフチョウオキナワカラスアゲハヤマトスジグロシロチョウリュウキュウウラナミジャノメヤエヤマウラナミジャノメマサキウラナミジャノメリュウキュウヒメジャノメヒカゲチョウサトキマダラヒカゲヒメウラギンヒョウモンアサマイチモンジウラキンシジミフジミドリシジミエゾミドリシジミミヤマカラスシジミオガサワラシジミオガサワラセセリの17種とされる。また、ヒサマツミドリシジミキリシマミドリシジミフタオチョウが、それぞれ国外の個体群とは独立した別種であるとする見解もある[5][6]。これを認めると20種となる。分布の内訳は、南西諸島の固有種が5(または6)種、小笠原に2種である。

  • 分布境界 三宅線と渡瀬線

日本の蝶の研究は専門家だけでなく全国各地の多くの愛好家の活躍によって進められ、各地のチョウ相や、幼虫の食草といった基本的な生態は1960年代から70年代には概ね明らかにされた。木元(1979)は白水(1965)[7]による都道府県および主な離島の計70地域の分布表を用いて区系生物地理学的観点から類似度を比較した。その結果、日本のチョウ相には概ね4つの地域性(1.北海道、2.東北地方~中部地方、3.西日本(関東地方から四国、九州、屋久島まで)、4.トカラ以南の南西諸島型)が認められるとした。そして、九州と屋久島との間(三宅線として知られる分布境界線に相当)で若干の相違があるものの九州も屋久島もともに西日本型に含まれ、さらに大きな違いが屋久島と、トカラ列島以南の間にあるとした[8]。一方、福田(2020)は、南西諸島の蝶相は奄美大島より北と奄美大島以南とで大きく異なるとした。屋久島と奄美大島の間に位置するトカラ列島の蝶相は、金井·守山(2018)にまとめられている[9]が、それを踏まえて福田(2020)は、蝶の分布境界線として1920年代に提唱された、九州と屋久島の間に想定されている三宅線についても検討をしている。そして木元(1979)と同様、福田(2020)も、三宅線の北と南で蝶相に変化が認められるものの、それよりも屋久島以北と奄美大島以南とで大きく異なると結論している[10]。なお旧北区と東洋区の分布境界線とされる渡瀬線については、海底地形をも考慮して厳密にトカラ列島の悪石島と小宝島との間とされることが多いが、元来はより漠然と屋久島と奄美大島の間の七島灘とされていたものであり、木元(1979)、福田(2020)の結論は後者の意味での渡瀬線がチョウにおいても分布境界線となっていることを示している。

  • 環境による類別-1: 高山蝶

生息環境による類別としては、とくに高山帯に棲むものが高山蝶と呼ばれる。高山蝶とは学問的に定義された用語ではなく、愛好家の間で生まれ広まった言葉で、一般に北海道の高山帯に生息する5種(アサヒヒョウモンウスバキチョウダイセツタカネヒカゲクモマベニヒカゲカラフトルリシジミ)、本州では中部山岳地帯の高山帯に棲む9種(タカネヒカゲタカネキマダラセセリミヤマモンキチョウミヤマシロチョウクモマツマキチョウクモマベニヒカゲベニヒカゲコヒオドシオオイチモンジ)とされる。高山蝶の由来として、氷期には今より低い地域にも広く生息していたが、間氷期の訪れとともに寒冷な高山に遺存したものとされ、富士山に高山蝶が生息しない理由もこれにより説明される。これら高山蝶の多くはユーラシア大陸北部や北アメリカの冷温帯から亜寒帯では平地に生息し、北極を取り巻くように広く分布(周極分布)するものもいる[11][12][13]

  • 環境による類別-2: 里地里山のチョウ

その他の、特定の環境に伴うチョウ相として、草原のチョウや雑木林のチョウ(いわゆる里地里山のチョウ)が注目されている。どちらも自然に対する人間の働きかけにより維持されてきた環境であり、それがこの数十〜100年で激減し、その影響でその環境に依存してきたチョウたちも激減していることが理由である[14][15][16][17]

日本の温暖多雨な気候では、草原、草地は遷移が進めば森林に変わってしまうが、人が放牧や草刈り、火入れなど、手を入れて遷移を止めることで維持されてきた[17]。そのような環境を好むチョウとして、オオルリシジミヒメシジミミヤマシジミアサマシジミゴマシジミオオゴマシジミクロシジミチャマダラセセリホシチャバネセセリギンイチモンジセセリスジグロチャバネセセリツマグロキチョウヒメシロチョウオオウラギンヒョウモンギンボシヒョウモンジャノメチョウヒメヒカゲヒョウモンチョウヒョウモンモドキコヒョウモンモドキウスイロヒョウモンモドキなどがいる[13][17]。雑木林は、シイやカシの常緑広葉樹林が潜在植生とされる関東地方以西では、コナラ、クヌギのような落葉広葉樹からなる薪炭林として定期的に伐採や下草刈りされて維持されてきた[18]。日本の国蝶として人気の高いオオムラサキ[19]をはじめ、ゴマダラチョウスミナガシルリタテハヒオドシチョウヒカゲチョウクロヒカゲサトキマダラヒカゲイチモンジチョウアサマイチモンジミスジチョウコミスジゴイシシジミクロシジミメスグロヒョウモンミドリヒョウモントラフシジミアカシジミウラナミアカシジミミズイロオナガシジミオオミドリシジミギフチョウコツバメミヤマセセリオオチャバネセセリチャバネセセリコチャバネセセリなどが生息する[14][20]。しかし第二次世界大戦後、高度経済成長期の生活や産業構造の変化、それに続く都市化や人口の高齢化により、草地や雑木林の、蝶の生息環境としての劣化、分断、消失が進み、そこに生息していた多くの種が数を減らし、生存を脅かされている[14][18]

  • 環境による類別-3: 都会のチョウ

人口の大半が居住する都会や住宅地におけるチョウ相は、都会の公園や住宅街のわずかな植栽植物群や小規模な雑草群集でも生息できる種、頻繁な草刈りなどの撹乱に強い、あるいは飛翔力があるため都心部にも飛来する種などに種類が限られる。主な種類としては、ヤマトシジミイチモンジセセリモンシロチョウキタキチョウツバメシジミベニシジミウラナミシジミモンキチョウアオスジアゲハヒメアカタテハアゲハチョウといったものがある[14][21]。たとえある程度のまとまった樹林地であっても、定期的かつ頻繁に草刈りされるような管理がなされるような場所では、一化性の種や、ササ食性や森林性のものが生息できず、種の多様性は低くなる[14]

  • 渡り

アサギマダラは、日本全国本州の高原地帯から亜熱帯の南の島の海辺まで広く分布するが、1980年代から全国の愛好家の努力と協力により、毎年春には南から北へ秋には北から南へ季節的な移動をすることが明らかにされた。はっきりした証明はされていないが、イチモンジセセリなどでも季節的な移動を示唆する観察例がある[22]。南西諸島では夏にはほとんど見かけないムラサキツバメの成虫が、小さな集団で冬を越していることが知られ、北から越冬のために渡ってくるのではないかと推測されている。遇産種の中にもリュウキュウムラサキヤエヤマムラサキのように、毎年多くの個体が目撃される種類がある[23]

  • 分布の北上、偶産種の定着

在来種のタテハモドキツマグロヒョウモンナガサキアゲハモンキアゲハイシガケチョウアオタテハモドキなどが国内での分布を北へ広げていると言われている。ツマムラサキマダラヒメアサギマダラクロテンシロチョウベニモンアゲハクロボシシジミクロマダラソテツシジミウスキシロチョウウスアオオナガウラナミシジミは北限が台湾以南だったものが、北へ分布を拡大した結果、日本のチョウ相に加わったものである。現在は偶産種とされるカバタテハルリマダラシロウラナミシジミヤエヤマムラサキなど毎年にように発生しているものの中から今後、日本国内に定着するものが出てくることが予想される。中には、実は人間が介在したことで定着できたと推測されるケースがある。クロマダラソテツシジミの場合は、自発的に分布が広がっただけでなく、中国でソテツの植栽が増加したことで個体数が増え、南西諸島へも多く飛来するようになったとの推測がある[10]。同様なことは、ウスキシロチョウの定着の原因として、食樹のナンバンサイカチの栽培が沖縄や奄美で流行り食樹が増えたためという推測がある[10]。近年奄美や沖縄での記録が増えているシロウラナミシジミは幼虫がショウガ科やカンナの蕾を摂食するが、花期の長いショウガ科の外来種ハナシュクシャに大きく依存している。しかし耐寒性がないためハナシュクシャはあっても冬は寒くて蕾がつかない奄美大島では、蕾のある秋までしか生存できないと言われる[24]

  • 保護

天然記念物は指定されても採集が禁止されるだけで、保護にほとんど寄与しないのに対して、国内希少野生動植物種に指定されると必要に応じて保護増殖事業計画が策定され、個体の繁殖の促進、生息地等の整備等の保護活動が行えるようになる[25]。チョウに関しては2024年現在13種が指定されており、そのうち5種、オガサワラシジミ[26]ツシマウラボシシジミ[27]ゴイシツバメシジミ[28]ウスイロヒョウモンモドキ[29]タカネヒカゲ八ヶ岳亜種[30]に対して保護増殖事業が策定されている。このうちオガサワラシジミは、生息地では2018年以降、目撃記録が途絶えており、保護増殖事業に先行して2005年より試みられていた域外保全も2020年に失敗に終わり、非常に危機的な状況にある[26]

オオムラサキについては環境省のレッドリストで絶滅危惧種にはなっていないので国内希少野生動植物種に指定はされていないが、各地でNGOや地方自治体によって保護活動が行われている[31][32][33]

脚注

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  1. ^ 猪又敏男・植村好延・矢後勝也・上田恭一郎(共編)2010 日本産蝶類和名学名便覧
  2. ^ 2005年に外来生物法が施行されるまでは、在来種以外のものは人為的移入種と自然移入種とを区別せずに外来種と呼ぶのが一般的であった。今でも区別せずに呼ぶ人がいるので注意が必要
  3. ^ 定着しているかどうかの判断は福田晴夫ほか(2020)の解説を参考にした
  4. ^ A.Y. Kawahara† and J. W. Breinholt 2014 Phylogenomics provides strong evidence for relationships of butterflies and moths.Proceedings of the Royal society B DOI:10.1098/rspb.2014.0970
  5. ^ Yu-Feng Hsu, Jia-Yuan Liang and Chih-Wei Huang 2020 Butterfly Fauna of Taiwan vol.4: Lycaenidae. Forestry Bureau C.O.A
  6. ^ E.F.A. Toussaint et al.(2015) Comparative molecular species delimitation in the charismatic Nawab butterflies (Nymphalidae, Charaxinae, Polyura). Molecular phylogenetics and evolution, 91:194-209.
  7. ^ 白水隆 1965 日本の蝶 : 原色図鑑、北隆館
  8. ^ 木元新作 1979 南の島の生きものたち―島の生物地理学. 共立出版
  9. ^ 金井賢一、守山泰司 2018 トカラ列島のチョウ類. 鹿児島県立博物館研究報告(37): 19-30.
  10. ^ a b c 福田晴夫 2020 チョウが語る自然史―南九州・琉球をめぐって―. 南方新社.
  11. ^ 朝日純一 2019 高山蝶の分布とその起源 サハリンから見た日本産高山蝶. 昆虫と自然 (54) : 14-18.
  12. ^ 白井和伸 2019 高山蝶の分布とその起源 - 南アルプスの高山蝶について. 昆虫と自然 (54) : 19-22.
  13. ^ a b 長野県 指定希少野生動植物と特別指定希少野生動植物 https://mobidrive.com/sharelink/p/7mCvV6oTGiO52d6IzmokjT4GtCJOTtPH8JPHD4vKKs0z
  14. ^ a b c d e 石井実 2001 広義の里山の昆虫とその生息場所に関する一連の研究 環動昆12(4):184 - 193 https://doi.org/10.11257/jjeez.12.187
  15. ^ 清邦彦 1988 富士山にすめなかった蝶たち 築地書館
  16. ^ 守山弘 1988 自然を守るとはどういうことか 農山漁村文化協会
  17. ^ a b c 須賀丈・岡本透・丑丸敦史 2019 草地と日本人【増補版】縄文人からつづく草地利用と生態系. 築地書館
  18. ^ a b 平成7年版環境白書 第2節 平地自然地域、里地自然地域に見る我が国の自然環境 2 人の営みの中で維持されてきた平地、里地の自然 https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/h07/9612.html
  19. ^ 小林隆人 2010 オオムラサキの衰退要因と保全への提言 pp.123-134. In 石井実監修 日本の昆虫の衰亡と保護. 北隆館
  20. ^ 松本和馬 2006 森林総合研究所多摩森林科学園のチョウ相. 森林総合研究所研究報告 5(1): 69 – 84.
  21. ^ 服部保ほか 1997 蝶類群集による自然性評価の一方法. 人と自然 No.8: 41 - 52
  22. ^ 日浦勇 1973 海をわたる蝶. 蒼樹書房
  23. ^ 福田晴夫ほか 2020 増補改訂第2版 昆虫の図鑑 ∸採集と標本のつくり方∸ 南方新社
  24. ^ 金井賢一 2022 2021年も奄美大島でシロウラナミシジミが発生 SATSUMA (169) 64.
  25. ^ 環境省 保護増殖事業 https://www.env.go.jp/nature/kisho/hogozoushoku/index.html
  26. ^ a b 環境省・東京都・(公財)東京動物園協会 2020 オガサワラシジミの生息域外個体群の繁殖途絶について https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2020/08/27/12.html
  27. ^ 農水省・環境省 ツシマウラボシシジミ保護増殖事業計画案 https://www.env.go.jp/content/900509848.pdf
  28. ^ 環境庁・文部省・農水省 ゴイシツバメシジミ保護増殖事業計画 https://www.env.go.jp/nature/kisho/hogozoushoku/goishitsubameshijimi.html
  29. ^ 農水省・環境省 ウスイロヒョウモンモドキ保護増殖事業計画案 https://www.env.go.jp/content/900491851.pdf
  30. ^ 農水省・環境省 タカネヒカゲ八ヶ岳亜種保護増殖事業計画案 https://www.env.go.jp/council/content/12nature05/000162759.pdf
  31. ^ 嵐山町 オオムラサキの森 https://www.town.ranzan.saitama.jp/0000001000.html
  32. ^ 大原のオオムラサキを守る会 2016 大原のオオムラサキと保護活動 https://ikimono-museum.city.kyoto.lg.jp/05/20160926/
  33. ^ NPO法人自然とオオムラサキに親しむ会 オオムラサキセンター北杜市 https://oomurasaki.net/

参考文献

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  • 猪又敏男・植村好延・矢後勝也・神保宇嗣・上田恭一郎(共編)日本昆虫目録 第7巻:鱗翅目(第1号 セセリチョウ上科-アゲハチョウ上科)】2013年9月、ISBN 978-4-434-18124-5
  • 監修 日高敏隆、解説 藤井恒、写真 海野和男今森光彦、『フィールド図鑑 チョウ』、東海大学出版会、1984年
  • 猪又敏男(編・解説)、松本克臣(写真)『蝶』山と溪谷社〈新装版山溪フィールドブックス〉、2006年6月。ISBN 4-635-06062-4 
  • 福田晴夫ほか『増補改訂第2版 昆虫の図鑑 ‐採集と標本のつくり方‐』、南方新社、2020年

関連項目

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