旧北区
旧北区(きゅうほっく、きゅうほくく、PalearcticまたはPalaearctic)は、生物地理区の一区分である。

東アジアの大部分(日本のトカラ列島悪石島以北、中国の秦嶺山脈以北、朝鮮半島 )、北アジアおよび中央アジア、中東(アラビア半島南部およびイラン南部は除く)、ヨーロッパを含むヒマラヤ山脈以北のユーラシア大陸および北アフリカ(サハラ砂漠以北)から成る広大なエリアである。面積は5410万平方キロメートル。
区内は、乾燥帯・温帯・亜寒帯・寒帯と多彩で、また四季の変化がはっきりしている。
旧北区の代表的な動物として、ヤマネ、タヌキ、ラクダ、アナグマ、ヒツジ、キジ等がある。
本区分は1876年、 ウォレスにより設けられたが、新北区(北アメリカ)との間の共通点が多いため、近年では、両者を合わせて全北区とし、その中の亜区として扱うこともある[1]。
脚注
編集- ^ 小項目事典,世界大百科事典内言及, 精選版 日本国語大辞典,日本大百科全書(ニッポニカ),ブリタニカ国際大百科事典. “旧北区(きゅうほっく)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2025年8月30日閲覧。