木下 敏之(きのした としゆき、1960年昭和35年)2月12日[2] - )は、日本の政治家、元農林水産官僚佐賀市長を2期務め、福岡大学経済学部産業経済学科教授などを歴任した。東京大学法学部卒業[3]。2025年3月に福岡大学を定年退職し、現在は同大学の非常勤講師として「九州経済論」と「情報社会と経済」を担当している。2025年10月、次期衆議員選挙の福岡2区に参政党から立候補する意向を表明した[4]

木下 敏之
きのした としゆき
生年月日 1960年2月12日
出生地 日本の旗 日本 佐賀県佐賀市
出身校 東京大学法学部第2類[1]
前職 国家公務員農林水産省
現職 大学教授
所属政党無所属→)
参政党
称号 法学士(東京大学・1984年
公式サイト 木下としゆき
佐賀県佐賀市
当選回数 2回
在任期間 1999年 - 2005年
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概要

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佐賀市生まれ。母方の叔父2人が陸軍少佐(日華事変で戦死)と学徒動員(ミャンマーで戦死)で、父も陸軍士官学校の軍人だった[5]

佐賀大学教育学部附属小学校ラ・サール中学校・高等学校東京大学法学部第2類(公法コース)卒業[1]1984年(昭和59年)、農林水産省に入省した。島根県那賀郡三隅町水産庁漁場保全課・漁政課への出向を経て、1991年(平成3年)より農林水産省大臣官房総務課環境対策室課長補佐。1993年(平成5年)より環境庁水質保全局水質管理課、1994年(平成6年)

木下敏之
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より栃木県農務部農業経済課長へそれぞれ出向。1997年(平成9年)から農林水産省農林水産技術会議総務課総括課長補佐を務め、同職を最後に退官。

1999年(平成11年)、佐賀市長選挙無所属で出馬し、全国の県庁所在地の市長の中では最年少の39歳で初当選を果たした。2003年(平成15年)、佐賀市長再選。2005年(平成17年)、佐賀市・佐賀郡諸富町大和町富士町神埼郡三瀬村の合併に伴う新・佐賀市の市長選に出馬したが、元・佐賀市職員の秀島敏行に約4,000票差で敗れ、落選した。

2008年(平成20年)6月、官僚国家日本を変える元官僚の会の立ち上げに参加し、同会幹事に就任。2009年(平成21年)、事業仕分け第1弾第2ワーキンググループに民間有識者の立場で参加し、翌2010年(平成22年)の事業仕分け第2弾ワーキンググループBにも引き続き参加した。

同年、福岡市長選挙無所属で出馬したが、元・アナウンサー高島宗一郎(当選)、現職の吉田宏福岡市長に続き、得票数3位で落選した。

福岡大学での活動

2012年4月、福岡大学経済学部産業経済学科教授に着任し、福岡・九州の経済発展の方策を幅広く研究・実践中。

福岡市民の一人当たり所得が30年間増えていない問題、福岡市が九州の274市町村中で出生率が最低という問題、福岡市の基幹産業である卸売業の売り上げが2割低下している問題など、福岡市の本質的課題解決に取組む[6]

退職前の数年は、女性の貧血・生理痛をゼロにする方法、福岡都市圏から首都圏に流出した若者を呼び戻す方法などを精力的に研究[6]

  • 麹飼料のベトナムへの輸出や、有田焼のEUへの展開など、地場企業の海外展開も支援中。
  • 一般向けに年間50回程度、講演。
  • インターネットラジオVoicyにて平日毎日配信中
  • 地元テレビ局のTNC、RKBなどのコメンテータも務める。
  • KBCラジオの「アサデス!ラジオ」の木曜日コメンテーターは9年間継続し、15分間のコーナーは人気番組だった。

2025年3月に福岡大学を定年退職し、現在は同大学の非常勤講師として「九州経済論」と「情報社会と経済」を担当している。

2025年10月、木下は次期衆院選において、福岡2区から参政党公認で立候補する意向を表明した。県庁で開かれた記者会見で、木下は「参政党の勢いを消さないように、誰かが福岡から国政に挑戦する旗を立て、この勢いを拡大していきたい」と述べた。主な政策として「拡大財政への転換」と「移民の急増抑制」を掲げた。出馬の理由については、参政党代表の神谷宗幣との対話を通じて「安全地帯で政策を論じるだけでは駄目だと感じた」と語っている[4][7]

政策・主張

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  • 拡大財政への転換[4]
  • 移民の急増抑制[4]

所属団体

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  • 「福岡東南ロータリークラブ」
  • 稲盛和夫京セラ会長の教えを学ぶ「フィロソフィー実践塾福岡」「博多21の会」
  • 「福岡市城南倫理法人会」
  • 「スクラム会」
  • 「N会」 

人物

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  • 無類の健康オタク 精密栄養学と生成AIによる動画作成を勉強中
  • ジョギング(フルマラソンベストタイム 3時間36分)
  • 旧日本軍の敗戦の研究 
  • 高校時代はラグビー部に所属(右ウイング)[6]
  • 対米自立を目指す「伝統保守」を自認。氏神様の高宮八幡宮、叔父も祀られる靖国神社への参拝は欠かさない。

著書

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単著

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  • 『データが示す福岡市の不都合な真実』梓書院、2022年7月。ISBN 978-4870357440 
  • 『なぜ、改革は必ず失敗するのか-自治体の「経営」を診断する』WAVE出版、2008年6月。ISBN 978-4872903324 
  • 『日本を二流IT国家にしないための十四ヵ条』日経BPコンサルティング、2006年9月。ISBN 978-4861302138 

共著

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  • 『脱藩官僚、霞ヶ関に宣戦布告!』朝日新聞出版、2008年9月。ISBN 978-4022504821 

脚注

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  1. ^ a b 今問われる 激変時代の「意識改革」” (PDF). Date-MAX (2009年9月). 2024年11月23日閲覧。
  2. ^ 『全国歴代知事・市長総覧』日外アソシエーツ、2022年、402頁。
  3. ^ 日経クロステック(xTECH) (2006年9月26日). “今までのやり方では、もうIT予算は取れない”. 日経クロステック(xTECH). 2025年10月10日閲覧。
  4. ^ a b c d 元佐賀市長・木下敏之氏(65)次の衆議院・福岡2区に参政党から出馬表明 「参政党の勢い消さないように」”. TBS NEWS DIG (2025年10月9日). 2025年10月10日閲覧。
  5. ^ 純, 吉田 (2020年12月31日). “ジェットコースターのような人生 福岡大学経済学部教授 ”木下敏之さん””. Re・rise News -美しい時代を創る人達-. 2025年3月14日閲覧。
  6. ^ a b c Inc, Voicy. “Voicy - 音声プラットフォーム”. Voicy - 音声プラットフォーム. 2025年10月11日閲覧。
  7. ^ 参政党、次期衆院選で元佐賀市長の木下敏之氏を擁立 福岡2区:朝日新聞”. 朝日新聞 (2025年10月9日). 2025年10月10日閲覧。
先代
西村正俊
  佐賀県佐賀市長
1999 - 2005
次代
秀島敏行