削除された内容 追加された内容
371行目:
:# 鑑定嘱託書謄本1通、鑑定書1通(繊維鑑定関係証拠)
:# インデックスプリントしたものおよび現像した写真(犯行現場の状況に関する証拠)
 
: 本件の再審請求申立からすでに2年半以上が経過しており、弁護側はようやく証拠開示において一歩前進したと受け止めた{{Sfn|萩原|2018|p=32}}。だが同時に、開示された証拠はまだ一部に過ぎず、さらなる未開示証拠の開示を求めた{{Sfn|伊藤|2018|p=31}}。
: 本件の再審請求申立からすでに2年半以上が経過しており、弁護側はようやく証拠開示において一歩前進したと受け止めた{{Sfn|萩原|2018|p=32}}。だが同時に、開示された証拠はまだ一部に過ぎず、さらなる未開示証拠の開示を求めた{{Sfn|伊藤|2018|p=31}}。これまでも多くの再審事件において、検察官から新たに開示された証拠から事件の真相が究明され、再審無罪が果たされている{{Sfn|伊藤|2018|p=31}}{{Sfn|萩原|2018|p=32}}{{Sfn|伊集院|2016|p=23}}{{sfn|三角|2019|p=52}}。弁護団は、再審開始に向けたさらなる証拠開示を粘り強く求める姿勢を見せた{{Sfn|伊藤|2018|p=31}} 。
 
: しかしそれ以降、弁護団が求めつづける証拠開示に対して、検察官は強い抵抗を示した{{sfn|日弁連基調報告書|p=51}}。弁護側が求めたホームヘルパーの情報開示についても、検察官は「不見当」の意見を返した{{sfn|三角|2019|p=52}}。弁護側は具体的な内容について検察庁に釈明を求めたが、検察官は「これ以上の回答を行う義務はない」との回答に終始した{{sfn|三角|2019|p=52}}。
: 2019年7月31日までに、三者協議期日は計15回開かれた{{sfn|日弁連基調報告書|p=51}}。検察官は新たな証拠開示に応じる姿勢を見せず、裁判所も追加の開示勧告は考えていないとの回答に終始した{{sfn|日弁連基調報告書|p=51}}。2020年に入るころには、裁判所から「弁護側の主張は終わりですか?」と審理の終了を示唆する発言が見られ{{sfn|支援会ニュース13号|2020|p=3}}、再審請求審の判断が近づいていることが示された。
 
: 2019年7月31日までに、三者協議期日は計15回開かれた{{sfn|日弁連基調報告書|p=51}}。検察官は新たな証拠開示に応じる姿勢を見せず、裁判所も追加の開示勧告は考えていないとの回答に終始した{{sfn|日弁連基調報告書|p=51}}。2020年に入るころには、裁判所から「弁護側の主張は終わりですか?」と審理の終了を示唆する発言が見られ{{sfn|支援会ニュース13号|2020|p=3}}、再審請求審の判断が近づいていることが示された。
 
===裁判所の判断(東京地裁 2020年3月31日決定)===