硫化銀(I)
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硫化銀(I)(りゅうかぎん いち、英: silver(I) sulfide)は、化学式が Ag2S と表される銀の硫化物である。黒色の固体で、天然では輝銀鉱として産出する。俗に言う銀の錆とはこの物質である。
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物質名 | |||
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silver(I) sulfide | |||
識別情報 | |||
ECHA InfoCard | 100.040.384 | ||
CompTox Dashboard (EPA)
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性質 | |||
Ag2S | |||
モル質量 | 247.8 g/mol | ||
外観 | 黒色の固体 | ||
密度 | 7.33g/cm3 | ||
融点 | 1098 K(825 °C) | ||
8.5-15g (水1 L) | |||
熱化学 | |||
標準モルエントロピー S |
144.0 J/mol·K | ||
標準生成熱 ΔfH |
-32.6 kJ/mol | ||
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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合成
編集銀を放置すると黒変するのは、空気中の硫化水素と反応し、硫化銀(I)が生じるからである。
また、硫黄の蒸気に銀を接触させると硫化銀(I)が生じる。
利用
編集陶器の着色などに用いる。