試製二十粍旋回機関砲
試製二十粍旋回機関砲(しせいにじゅうみりせんかいきかんほう) ホ1/ホ一は、大日本帝国陸軍の航空機関砲。
![]() 米軍調査資料に掲載されたホ1 | |
ホ1 試製二十粍旋回機関砲 | |
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種類 | 航空機関砲(旋回機関砲) |
製造国 |
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仕様 | |
口径 | 20mm |
銃身長 | 1,200mm(60口径)[1] |
ライフリング | 8条右回り[1] |
使用弾薬 |
20x124mm 弾頭重量 127.4g(榴弾) 弾薬全備重量 296.0g |
装弾数 | 20発(並列ドラム型弾倉)[1] |
作動方式 | ガス利用式[1][2] |
全長 | 1,735mm[1] |
重量 | 32.63kg[1] |
発射速度 | 400発/分[1] |
銃口初速 | 820m/s[1] |
歴史 | |
配備先 |
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関連戦争・紛争 | 大東亜戦争 |
概要
編集一〇〇式重爆撃機「呑龍」一型/二型(キ49-I/キ49-II)の後上方砲座に搭載された口径20mmの旋回機関砲で、対戦車ライフルである九七式自動砲をベースに開発された。
弾種は曳光徹甲弾、曳光榴弾、榴弾、マ201(炸裂弾)である。
本砲は砲口初速が820m/sと速く破壊力も高いものの発射速度が400発/分と遅く、装弾数が1弾倉あたり20発と少なく[注釈 1]、さらに組み合わされた砲架がハンドルによる手動式[3]ということもあって俊敏に動き回る航空機を狙う航空機関砲としては好ましくなかった。一〇〇式重爆の後継機である四式重爆撃機では後上方砲座にホ5が採用され、本砲の採用は限定的となった。
脚注
編集注釈
編集出典
編集参考文献
編集- 橋立伝蔵監修『日本陸軍機キ番号カタログ』文林堂、1997年
- 佐山二郎『日本陸軍航空武器 機関銃・機関砲の発達と変遷』光人社NF文庫、2021年1月。ISBN 978-4-7698-3197-6。
関連項目
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