長村 晃宏(ながむら あきひろ、2004年6月30日 - )は、宮崎県延岡市出身で、木瀬部屋所属の現役大相撲力士。本名同じ。身長173.3m、体重141.9kg。最高位は西幕下2枚目(2025年9月場所)。2025年11月場所で新十両に昇進し、日向丸(ひむかまる)と改名することが決定している[1]

長村 晃宏
基礎情報
四股名 長村
本名 長村 晃宏
生年月日 (2004-06-30) 2004年6月30日(21歳)
出身 宮崎県延岡市
身長 173.3cm
体重 141.9kg
BMI 47.24
所属部屋 木瀬部屋
得意技 突き・押し
成績
現在の番付 西幕下2枚目
最高位 西幕下2枚目
生涯戦歴 70勝42敗(17場所)
優勝 三段目優勝1回
データ
初土俵 2023年1月場所
備考
2025年9月30日現在

来歴

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少年時代からスポーツが好きで、水泳、柔道、サッカーに取り組んだ[2]。体が大きかったため周囲に勧められて相撲の大会に出場すると、6年時にわんぱく相撲全国大会まで進んだため、これを機に地元の北方相撲クラブで本格的に相撲を始めることになった[3]延岡市立南中学校在学中は相撲部が無かったため柔道部に所属したが、夜は移籍した延岡相撲道場に通って相撲の練習を重ねた[3]。2年時に全国都道府県中学生相撲選手権大会で個人8強となった時は、翌年に同大会で優勝して大相撲に入門する青写真を描くも、3年時は怪我で実績を残せなかったため、大相撲入りを延期して静岡県の飛龍高等学校に進学[3]。2年時に全国高等学校相撲選抜大会団体優勝、3年時に全国高等学校総合体育大会相撲競技大会個人8強などの実績を残すと複数の相撲部屋から勧誘を受け、その中から木瀬部屋に入門し、高校卒業直前の2023年1月場所で初土俵を踏んだ[2][3]

入門後は、師匠の11代木瀬が「うちでも一番稽古をする子」[4]と評するほど熱心に稽古を重ね、三段目時代には部屋の稽古が休みの日にも単身出稽古へ向かったと伝わる[4]2024年1月場所で新幕下に昇進。この場所は負け越して翌3月場所は西三段目3枚目に番付を下げたが、安青錦の初土俵以来の連勝記録を20で止めて三段目優勝を果たした[5]。続く5月場所以降は幕下に定着し、西幕下2枚目に番付を上げた2025年9月場所の14日目に十両の宮乃風から5勝目を挙げると、翌11月場所での新十両昇進が濃厚と報じられた[6]。場所後の番付編成会議により、11月場所での新十両昇進が決定。合わせて、四股名を本名の長村から、故郷にちなんだ日向丸に改めることも発表された[1]

取り口

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小学校6年生で相撲を始めた当時から突き押し一筋[5]

主な成績

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2025年9月場所終了現在

通算成績

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  • 生涯戦歴:70勝42敗(17場所)

各段優勝

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  • 三段目優勝:1回(2024年3月場所)

場所別成績

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長村 晃宏
一月場所
初場所(東京
三月場所
春場所(大阪
五月場所
夏場所(東京)
七月場所
名古屋場所(愛知
九月場所
秋場所(東京)
十一月場所
九州場所(福岡
2023年
(令和5年)
(前相撲) 西序ノ口12枚目
4–3 
東序二段69枚目
6–1 
東三段目84枚目
6–1 
東三段目26枚目
3–4 
西三段目42枚目
6–1 
2024年
(令和6年)
西幕下54枚目
3–4 
西三段目3枚目
優勝
7–0 
西幕下9枚目
1–6 
西幕下35枚目
4–3 
東幕下28枚目
3–4 
東幕下38枚目
4–3 
2025年
(令和7年)
西幕下28枚目
3–4 
東幕下35枚目
5–2 
東幕下20枚目
4–3 
西幕下14枚目
6–1 
西幕下2枚目
5–2 
十両
 
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。    優勝 引退 休場 十両 幕下
三賞=敢闘賞、=殊勲賞、=技能賞     その他:=金星
番付階級幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口
幕内序列横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列)

改名歴

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  • 長村 晃宏(ながむら あきひろ)2023年1月場所 - 2025年9月場所
  • 日向丸(ひむかまる)2025年11月場所 -

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b 新十両・長村改め日向丸が会見「まだ実感わかない」しこ名は地元・宮崎にちなんだもの…番付編成会議」『スポーツ報知』2025年10月1日。2025年10月1日閲覧。
  2. ^ a b 「全新弟子名鑑」『相撲』2023年2月号、ベースボール・マガジン社、91頁。 
  3. ^ a b c d 荒井太郎「大銀杏が待っている」『相撲』2025年9月号、ベースボール・マガジン社、45頁。 
  4. ^ a b 田井弘幸「十両以下各段優勝者」『相撲』2024年4月号、ベースボール・マガジン社、69頁。 
  5. ^ a b 長村が得意の突き相撲で三段目全勝優勝「横綱を一気に持って行けるようになれれば」」『日刊スポーツ』2024年3月22日。2025年9月30日閲覧。
  6. ^ 西幕下2枚目の長村、新十両昇進が有力に「地元にゆかりのある名前がいいな」新しこ名も検討中」『日刊スポーツ』2025年9月27日。2025年9月30日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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