SPEED TK RE-MIX
小室哲哉のシングル
「SPEED TK RE-MIX」(スピード・ティーケー・リミックス)は、1997年7月9日に発売された小室哲哉の8枚目のシングル。発売元はヴァージン・レコード(東芝EMI)。
「SPEED TK RE-MIX」 | ||||
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小室哲哉 の シングル | ||||
初出アルバム『スピード2 オリジナル・サウンドトラック』 | ||||
リリース | ||||
規格 |
8センチCD マキシシングル | |||
録音 |
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ジャンル |
テクノ トランス | |||
時間 | ||||
レーベル |
東芝EMI ヴァージン・レコード | |||
作曲 | マーク・マンシーナ | |||
プロデュース | 小室哲哉 | |||
ゴールドディスク | ||||
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チャート最高順位 | ||||
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小室哲哉 シングル 年表 | ||||
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EANコード | ||||
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解説
編集- マーク・マンシーナが作曲した、20世紀フォックス配給映画『スピード2』のメインテーマ曲の小室によるリミックスである。小室の全米デビュー作であり、「TETSUYA "TK" KOMURO」名義で発売された。
- ヴァージン・レコードのポーラ・アブドゥルを発掘した女性スカウトマンが小室の話を聞いて「面白そう」と思いコンタクトを取り、1997年1月頃から連絡の取り合いと小室によるデモテープのプレゼンテーションが始まった[1]。
- ヴァージン・レコードから正式なオファーが出された際の注文は「とにかく好きにやってくれ。格好いいヒップなものであればいい」のみであり、この依頼を小室は「U2のアダム・クレイトンが『スパイ大作戦』のメインテーマを『ミッション:インポッシブル』制作時にアレンジしたような感じで、全然違うタイプの人を使ったミックスの面白さを出すのが狙いなのかな」と解釈した。そして小室が得意とするダンスミュージックを基本構成にして、最新の好きな音色で固めた。それ故に全く悩まずに制作できた[2][1]。
- PVはマーカス・ニスペルが監督している[3]。
- 1997年初頭に上海のディスコで初披露した[4]。
- 1997年に当楽曲をマイケル・ジャクソンが気に入ったのが縁でマイケルと知り合い[5]、マイケルから小室へ『Invincible』に収録される楽曲の作曲を依頼されていたが、制作した楽曲は採用されなかった[6]。尚、この出会いをきっかけで小室とマイケルが意気投合して、翌年の1998年には小室のライブにマイケルが乱入したり、マイケルのライブに小室が演奏で参加した。小室のバックアップをしていたショービジネス専門の弁護士ジョン・ブランカも「小室さんは絶対面白いから」とマイケルと小室の共演プランを実現するために奔走した[7]。しかし、お互いのスケジュールが合わなかったためこの共演プランは白紙となった。
収録曲
編集8cmシングル盤(VJDP-10261)
編集全作曲: マーク・マンシーナ、全編曲: 小室哲哉。 | ||
# | タイトル | 時間 |
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1. | 「SPEED TK RE-MIX (SINGLE EDIT)」 | |
2. | 「SPEED TK RE-MIX (TK CLUB MIX)」 | |
合計時間: |
マキシシングル盤(VJCP-15021)
編集全作曲: マーク・マンシーナ、全編曲: 小室哲哉。 | ||
# | タイトル | 時間 |
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1. | 「SPEED TK RE-MIX (SINGLE EDIT)」 | |
2. | 「SPEED TK RE-MIX (EXTENDED CLUB MIX)」 | |
3. | 「SPEED TK RE-MIX (KEITH COHEN DUB)」 | |
4. | 「SPEED TK RE-MIX (FILM MIX)」 | |
5. | 「SPEED TK RE-MIX (TK ALTERNATE MIX)」 | |
6. | 「SPEED TK RE-MIX (DAVID FORD MIX)」 | |
合計時間: |
クレジット
編集8cmシングル盤
編集- Produced : 小室哲哉
- Recorded & Mixed : Keith "KC" Cohen
- Programmed : 久保こーじ
- Backing vocal : Lynn Mabry
- All instruments performed : 小室哲哉
- Supervised : TK NEWS
マキシシングル盤
編集収録アルバム
編集- スピード2 オリジナル・サウンドトラック(1997年)
- シングルとは異なるバージョンで収録されているが、バージョンの表記はされていない。日本盤のみボーナストラックとして「TK PARTY MIX」が収録されている。
- KS -Tribute to Kazushi Sakuraba-(2002年)
- 桜庭和志のトリビュート・アルバム。シングルの「TK CLUB MIX」が収録されている。
- TETSUYA KOMURO ARCHIVES “T”(2018年)
- 小室哲哉のコンピレーション・アルバム。上記『スピード2』のサウンドトラックに収録されたバージョン表記のない音源で収録されている。
テーマ曲に使用した人物
編集当楽曲は数々のスポーツ選手によって入場・登場テーマ曲として使用されている。以下は当楽曲を使用した人物の一覧である。
SPEED TK RE-MIX~炎のコマ
編集「SPEED TK RE-MIX~炎のコマ」(スピード・ティーケー・リミックス~ほのおのコマ)は、2001年10月24日に発売された小室哲哉のシングル。発売元はヴァージン・レコード(東芝EMI)。
「SPEED TK RE-MIX~炎のコマ」 | ||||
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小室哲哉 の シングル | ||||
リリース | ||||
規格 | マキシシングル | |||
録音 |
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ジャンル |
テクノ トランス | |||
時間 | ||||
レーベル |
東芝EMI ヴァージン・レコード | |||
作曲 | マーク・マンシーナ | |||
プロデュース | 小室哲哉・GABALL | |||
チャート最高順位 | ||||
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小室哲哉 シングル 年表 | ||||
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EANコード | ||||
EAN 4988006176218 (TOCT-4334) |
解説
編集総合格闘家の桜庭和志が当楽曲を入場テーマ曲として使用していたことから制作された企画シングル。ジャケットには「39 OFFICIAL THEME SONG」[注釈 1]、帯には「桜庭和志 公式入場テーマソング」とそれぞれ記載されている。なお、タイトルの「炎のコマ」は桜庭の技名である。
原典シングルに収録されており、桜庭がテーマ曲として使用していた「TK CLUB MIX」に加えて、GABALLによるリミックスである「2001 GABALL-MIX」と、「TK CLUB MIX」を再度リミックスした「TK CLUB MIX Version 2.1」を新たに収録している。
スリーブケース仕様となっており、特製のバンダナとカレンダーが同梱されている。またCDの帯には応募券が付属しており、応募者抽選特典として100着限定の特製Tシャツがプレゼントされた。
収録曲
編集全作曲: マーク・マンシーナ。 | |||
# | タイトル | 編曲 | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「SPEED TK RE-MIX (TK CLUB MIX)」 | 小室哲哉 | |
2. | 「SPEED TK RE-MIX (2001 GABALL-MIX)」 | GABALL | |
3. | 「SPEED TK RE-MIX (TK CLUB MIX Version 2.1)」 | 小室哲哉 | |
合計時間: |
クレジット
編集- Mastered : 前田康二
2001 GABALL-MIX
- Produced : GABALL
- Mixed : DRAGON
- Recorded : 佐竹央行
- Programmed : 松本零士
- Backing vocals : Lynn Mabry
- All instruments performed : GABALL
TK CLUB MIX Version 2.1
出典
編集注釈
- ^ 「39」は桜庭の愛称。
脚注
- ^ a b 集英社刊「MORE」1997年10月号「『スピード2』でハリウッド進出 こっちでは『TK』って呼ばれています 小室哲哉 L.A.マリブの生活」10Pより。
- ^ 集英社刊『週刊少年ジャンプ』1997年7月14日号(31号)より。
- ^ 「TK初のハリウッド進出! 「SPEED 2」を語る」より。
- ^ ソニー・マガジンズ刊小室哲哉「first step in asia」より。
- ^ 飛鳥新社刊 『プロデューサーは次を作る』:中谷彰宏・小室哲哉著より。
- ^ “直電話で…マイケル“秘話”小室に新曲依頼していた”. 夕刊フジ (ZAKZAK). (2009年7月13日) 2011年2月3日閲覧。
- ^ リットーミュージック刊 『サウンド&レコーディング・マガジン』 2017年6月号より。
- ^ a b CDジャケットに記載されているクレジットより。
- ^ CDに付属しているブックレットより。