WHO'S KNOCKING ON MY DOOR』は、浅川マキの通算15枚目のアルバム。1983年8月1日東芝EMI - EXPRESS・レーベル(現:ユニバーサルミュージック合同会社内EMIレコーズ・ジャパンレーベル)より発売された。

『WHO'S KNOCKING ON MY DOOR』
浅川マキスタジオ・アルバム
リリース
録音 1983年5月13日 - 6月10日
TAKE ONE STUDIO
ジャンル J-POPジャズブルース
レーベル EXPRESS
プロデュース 後藤次利
浅川マキ アルバム 年表
CAT NAP
1982年
WHO'S KNOCKING ON MY DOOR
1983年
幻の男たち
1983年
『WHO'S KNOCKING ON MY DOOR』収録のシングル
  1. コントロール
    c/w 時代に合わせて呼吸する積りはない」

    リリース: 1983年08月01日
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概要

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  • 後藤次利プロデュース。向井滋春本多俊之セシル・モンロートリスタン・ホンシンガーらが参加した、浅川マキの孤高の独自性が際立つ作品。この年に亡くなった寺山修司へのオマージュ的色合いも含んだ、15枚目のアルバム。[1]
  • 1983年は8月に本作を発売したのを皮切り、10月に長谷川きよしネオン輝く日々』(浅川自身初となる他者へのプロデュース作品)、12月に本多俊之とのDUOアルバム『幻の男たち』を発売するなど、意欲的に作品制作をした年であった。
  • アルバムタイトルの「WHO'S KNOCKING ON MY DOOR」という楽曲は存在しないが、日本語タイトルにした寺山修司作詞による「戸を叩くのは、誰」(アルバム『MAKI VI』収録)という楽曲が存在する。
  • 2011年1月に、70年代アルバム10作、6月に、本作を含む80年代のアルバム14作がデジタルリマスタリングされた音源に、オリジナルレコード(LP盤)の歌詞カード(一部の作品に例外、及び色や紙質などの差異あり)、レコードレーベルを再現した、紙ジャケット仕様で復刻(このアルバムは今回の復刻で単独初CD化)。但し、は紙ジャケットシリーズで新たにデザインされたものに統一され、オリジナルレコードは再現されていない。また『WHO'S KNOCKING ON MY DOOR』(1983年)以降はオリジナルレコード盤に元々がなく、帯代わりのステッカー(シール)が添付されていたが、こちらも再現されていない。

収録曲

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Side A

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  1. まだ若くて
    • 作詞[2]:浅川マキ/作曲:後藤次利
    ※歌詞にイヴ・モンタンシモーヌ・シニョレが登場する。
    ※2011年初CD化盤はマスター・テープの劣化により、曲の冒頭に一瞬ドロップアウトが発生する。
  2. ともだち
    • 作詞・作曲:浅川マキ
  3. あの男がよかったなんてノスタルジー
    • 作詞:浅川マキ/作曲:後藤次利
  4. 町の汽船
    • 作詞:浅川マキ/作曲:本多俊之
  5. 時代に合わせて呼吸をする積りはない
    • 作詞・作曲:浅川マキ
    10thシングル「コントロール」(B面)。
    ※タイトルの「時代に合わせて呼吸をする積りはない」の台詞を言ったのは俳優の原田芳雄である。[3]
    浅川マキ自身もこの言葉に共感し、晩年までインタビュー等で度々口にしていた。[4]

Side B

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  1. 暮し
    • 作詞・作曲:浅川マキ
  2. 霧に潜む
    • 作詞:浅川マキ/作曲:向井滋春
  3. 最後のメロディ
    • 作詞:浅川マキ/作曲:後藤次利
  4. コントロール
    • 作詞:浅川マキ/作曲:後藤次利
    10thシングル(A面)。
    本作は後に研ナオコカヴァーしている。

クレジット

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演奏者

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スタッフ

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Special Thanks

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  • 関田博
  • IMA
  • 須藤力
  • 関根有紀子
  • 吉井廣光
  • 堀井豊二
  • 北出敏久
  • 京都・ピグノーズ
  • 名古屋・鈴唐毛

発売形態

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形態 発売日 品番 発売元 備考
LP 1983年08月01日 ETP-90234 東芝EMI オリジナル発売日。
CT 1983年08月01日 ZH28-1329 東芝EMI
CD 2011年06月15日 TOCT-27075 EMIミュージック・ジャパン 【初CD化】※完全限定生産盤
2011年デジタルリマスタリング/紙ジャケット仕様。
歌詞カードの紙質がオリジナルレコード盤と異なっている。

脚注・出典

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  1. ^ CD2011年6月15日発売、規格品番:TOCT-27075、より
  2. ^ 浅川マキの作品は「作詞(日本語詞)」「「作詩(日本語詩)」とクレジットされているものがあるが、本作のレコード盤及びCD盤の歌詞(歌詩)カードには“詞”と表記されているので、この表現を用いた。
  3. ^ 浅川マキエッセイ日本経済新聞(昭和62年12月29日)より。
  4. ^ 『きれいな歌に会いにゆく』 / 著:長谷川博一 1993年11月21日 大栄出版 ISBN 4886825621