「播磨稲日大郎姫」の版間の差分

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{{基礎情報 皇后<!--日本の皇后-->

'''播磨稲日大郎姫'''（はりまのいなびのおおいらつめ、生年不詳 - 景行天皇52年[[5月4日 (旧暦)|5月4日]]（[[122年]][[6月25日]]））は、『[[古事記]]』『[[日本書紀]]』『[[播磨国風土記]]』に記される第12代[[景行天皇]]の[[皇后]]。[[ヤマトタケル|日本武尊]]（ヤマトタケル）の母。針間之伊那毘能大郎女・印南別嬢とも。

|名 = 播磨稲日大郎姫

|立后根拠 = 第12代天皇后

|画像 =

|画像幅 =

|画像代替文 =

|画像説明 =

|在位期間 = <!--皇后・中宮位-->

|和暦在位期間 =

|皇后 = 景行天皇2年3月3日

|上皇后 =

|皇太后 =

|太皇太后 =

|廃后 =

|女院号 =

|女院 =

|出生日 = 不明

|生地 =

|死亡日 = 景行天皇52年[[5月4日 (旧暦)|5月4日]]

|没地 =

|大喪儀 =

|陵所 =

|諱 =

|命名年月日 =

|旧名 =

|諡号 =

|異称 =

|戒名 =

|幼称 =

|印 =

|氏族 = [[吉備氏|吉備臣]]/[[和珥氏|丸部臣]]

|父親 = [[稚武彦命|若建吉備津日子]]/比古汝茅

|母親 =

|配偶者1 = [[景行天皇]]

|配偶者2 =

|配偶者3 =

|入内 =

|結婚 =

|子女 = 櫛角別王<br>[[大碓命]]<br>[[ヤマトタケル|小碓命]]<br>倭根子命<br>[[神櫛王]]

|養子女 =

|女御宣下 =

|皇太夫人 =

|准后 =

|身位 =

|皇居 =

|宮廷首脳人物 =

|宮廷首脳人物2 =

|宮廷女房 =

|地位 =

|立后前位階 = <!--立后前に叙された最高位階-->

|栄典 =

|役職 =

|親署 =

|脚注 =

}}

'''播磨稲日大郎姫'''（はりまのいなびのおおいらつめ、生年不詳 - 景行天皇52年[[5月4日 (旧暦)|5月4日]]（<!--[[122Wikipedia:表記ガイド#年]][[6月25日・時間]]））はに基づき、『[[古事西暦表記]]』『[[日本書紀]]』『[[播磨国風土は記]]』に記される載しない。以下同様。-->）は、第12代[[景行天皇]]の[[皇后]]。[[ヤマトタケル|日本武尊]]（ヤマトタケル）の母。針間之伊那毘能大郎女・印南別嬢とも。

== 記録 ==

=== 古事記 ===

<div class="thumb tright">

<div style="margin: 0px; padding: 2px; border: 1px solid #a2a9b1; text-align: center; border-collapse: collapse; font-size: 95%; text-align:center; font-size:80%">

'''『[[古事記]]』に基づく関係系図'''

{{familytree/start|style="text-align:center; font-size:100%"}}

{{familytree|border=0|01|~|y|~|~|~|~|02|~|~|~|~|~|y|~|03| 01={{color|#FC4E6B|伊那毘若郎女}}|02={{Supra|12}}[[景行天皇]]|03={{color|#FC4E6B|'''針間之伊那毘能大郎女'''}}}}

{{familytree|border=0|||,|-|^|-|.|||||,|-|v|-|-|v|^|-|v|-|.}}

{{familytree|border=0|01|||02||03|04|05|06|07| 01=真若王|02=[[日子人大兄王]]|03=櫛角別王|04=[[大碓命]]|05=[[小碓命]]|06=倭根子命|07=[[神櫛王]]}}

{{familytree/end}}

</div></div>

「'''針間之伊那毘能大郎女'''」または「'''伊那毘能大郎女'''」と表記される。[[吉備氏|吉備臣]]らの祖の[[稚武彦命|若建吉備津日子]]（[[孝霊天皇]]の皇子）の女で、{{ruby|櫛角別王（|くしつのわけのみこ）}}・{{ruby|[[大碓命]]（|おおうすのみこと）}}・{{ruby|[[ヤマトタケル|小碓命]]|おうすのみこと}}・{{ruby|倭根子命（|やまとねこ）}}・{{ruby|[[神櫛王]]（|かむくしのみこ）}}らの母親とされる。また、妹として{{ruby|[[伊那毘若郎女|伊那毘能若郎女]]（|いなびのわかいらつめ）}}が記され、同じく景行天皇の[[妃]]であったという。

{{-}}

==古典の記述==

===古事記===

「'''針間之伊那毘能大郎女'''」または「'''伊那毘能大郎女'''」と表記される。[[吉備氏|吉備臣]]らの祖の[[稚武彦命|若建吉備津日子]]（[[孝霊天皇]]の皇子）の女で、櫛角別王（くしつのわけのみこ）・[[大碓命]]（おおうすのみこと）・[[ヤマトタケル|小碓命]]・倭根子命（やまとねこ）・[[神櫛王]]（かむくしのみこ）らの母親とされる。また、妹として[[伊那毘若郎女|伊那毘能若郎女]]（いなびのわかいらつめ）が記され、同じく景行天皇の妃であったという。

=== 日本書紀 ===

<div class="thumb tright">

「'''播磨稲日大郎姫'''」と表記され、景行天皇2年（[[72年]]）[[3月3日 (旧暦)|3月3日]]に皇后に立てられた。大碓皇子（おおうすのみこ）・[[ヤマトタケル|小碓尊]]（日本武尊）の母とされるが、この他に稚倭根子皇子（わかやまとねこ）の母とする説も注している。また、稲日大郎姫の名の異説として「'''稲日稚郎姫'''」を挙げており、これは『古事記』で妹とされた伊那毘能若郎女に通じる。なお、景行天皇52年条に薨去記事がある。

<div style="margin: 0px; padding: 2px; border: 1px solid #a2a9b1; text-align: center; border-collapse: collapse; font-size: 95%; text-align:center; font-size:80%">

'''『[[日本書紀]]』に基づく関係系図'''

{{familytree/start|style="text-align:center; font-size:100%"}}

{{familytree|border=0|01|~|~|~|~|y|~|~|~|~|02||01={{Supra|12}}[[景行天皇]]|02={{color|#FC4E6B|'''播磨稲日大郎姫<br />（稲日稚郎姫）'''}}}}

{{familytree|border=0|||||,|-|-|^|-|-|.}}

{{familytree|border=0||||01||||02| 01=[[大碓皇子]]|02=[[ヤマトタケル|小碓尊]]}}

{{familytree/end}}

</div></div>「'''播磨稲日大郎姫'''」と表記され、景行天皇2年（[[72年]]）[[3月3日 (旧暦)|3月3日]]に皇后に立てられた。大碓皇子（おおうすのみこ）・[[ヤマトタケル|小碓尊]]（日本武尊）の母とされるが、この他に稚倭根子皇子（わかやまとねこ）の母とする説も注している。また、稲日大郎姫の名の異説として「'''稲日稚郎姫'''」を挙げており、これは『古事記』で妹とされた伊那毘能若郎女に通じる。なお、景行天皇52年条に薨去記事がある。

=== 播磨国風土記 ===

記紀のイナビノオオイラツメは、『[[播磨国]][[風土記]]』の[[加古郡|賀古郡]]・[[印南郡]]条に登場する「{{ruby|'''印南別嬢'''」（|いなみのわきいらつめ）}}」と同一人と考えられる。「ワキイラツメ」の名は、『古事記』で妹とされ、『日本書紀』で別名とされた「ワカイラツメ」の名に通じる。風土記によれば、印南別嬢の父は{{ruby|[[和珥氏|丸部臣]]（|わにべのおみ）}}の祖・比古汝茅（ひこなむち、彦汝命か）、母は吉備比売（きびひめ）である。[[景行天皇]]は印南別嬢を妻問いに[[播磨]]へと出向いた。別嬢は身を隠したが、天皇に探し当てられ、2人は城宮（加古川町木村？）で結ばれた。年経て没した後は[[日岡]]に墓を造ったが、遺骸を運ぶときに川の中に沈んでしまい、櫛箱と比礼（薄い肩掛け）のみを埋葬したという。しかし彦汝命は成務天皇と同世代であり、印南別嬢の父とする系譜関係に疑問を呈せられることもある{{要出典|date=2022年3月}}。

==陵==

『播磨国風土記』の記述に基づいて、[[兵庫県]][[加古川市]]加古川町大野にある[[日岡山古墳群|日岡山古墳]]（[[古墳#古墳の形式一覧|円墳]]・径60m）が播磨稲日大郎姫命の[[日岡陵]]（ひおかのみささぎ）に比定され、現在[[宮内庁]]の管理下にある。

[[画像:日岡陵_拝所.jpg|thumb|200px|日岡陵]]

== 陵 ==

[[File:Hiokaryo Kofun haisho.JPG|thumb|200px|{{center|播磨稲日大郎姫命 [[日岡陵古墳|日岡陵]]<br />（[[兵庫県]][[加古川市]]）}}]]

[[陵墓|陵]]（みささぎ）は、[[宮内庁]]により[[兵庫県]][[加古川市]]加古川町大野にある'''日岡陵'''（ひのおかのみささぎ）に治定されている。宮内庁上の形式は[[前方後円墳|前方後円]]。遺跡名は「[[日岡陵古墳]]」で、墳丘長約80メートルの[[前方後円墳]]である。

{{歴代皇后一覧}}

{{DEFAULTSORT:はりまのいなひのおおいらつめ}}

[[Category:日本の皇后]]

[[categoryCategory:古墳時代以前の女性皇族]]

[[Category:生年不明景行天皇]]

[[Category:ヤマトタケル伝説|人はりまのいなひのおおいらつめ]]

[[Category:生没年不明詳]]