トップ・ギア
『トップ・ギア』(英語:Top Gear)は、1977年からイギリスBBCで放映されている自動車番組。現在の最新シリーズは2011年6月放送開始の第17シリーズ。放映は BBC Two 上で日曜日20時 (UTC) から1時間。BBC Magazines によって Top Gear magazine も発行されている。
| トップ・ギア | |
|---|---|
| ジャンル | 自動車番組 |
| 出演者 |
ジェレミー・クラークソン リチャード・ハモンド ジェームズ・メイ ザ・スティグ |
| オープニング | オールマン・ブラザーズ・バンド「ジェシカ」 |
| エンディング | オールマン・ブラザーズ・バンド「ジェシカ」 |
| 製作 | |
| プロデューサー | アンディ・ウィルマン |
| 制作 | BBC |
| 放送 | |
| 放送国・地域 | |
| 放送期間 | 1977年 - 現在 |
| 放送時間 | 日曜日20:00-21:00 BBC Twoの場合 |
| 放送分 | 60分 |
| 回数 | 134 |
| 公式サイト | |
イギリスを始めとして各国で放送されている。2006年から3年連続で National television Award の Most Popular Factual Programme に選ばれる。また2004年から5年連続同賞にノミネートされている。
歴史
1977年から2001年まで
1977年にスタートした長寿番組である。もともとは単なる自動車情報番組に過ぎなかったが、1988年にジェレミー・クラークソンが番組へ加入して方向性が変わってから国民的な人気を得た。
ジェレミーが他の分野での経験も積みたいという事で番組を降板してからは人気が下火となり、2001年には番組が一旦終了してしまう。番組の出演者であったティフ・ニーデル[1]などは Five のフィフス・ギアへ移ってしまう。しかし翌2002年にはジェレミーが再び番組を立ち上げ、新たなスタートを切ることとなった。
2002年から現在まで
放送は毎週日曜日の午後8時からの1時間。3か月間の放送を1シーズンとして数える。1シーズンの放送終了後、次シーズンの放送開始まで数カ月間放送を休止する。
主な内容は新車情報に加え、番組独自のコースでさまざまな(スポーツカーに限らない)車のラップタイムを比較するコーナーや自動車を使った実験のコーナー、イギリスの著名人などに番組のコースで同じ車を使ってタイムを競ってもらうコーナーなどがある。
歯に衣着せぬ率直な(時には苛烈ともいえる)レビューが特徴で、低価格車であろうが高級車であろうが良い点・悪い点両面についてハッキリとコメントする。あまりにも出来の悪い車については徹底的にコキおろし、「こんな○○を買うよりは中古の××を買うべきだ」などとレビューすることもある。時にはその方針が原因でメキシコ大使館から抗議が来たこともある[2][3]。
番組のもう1つの特徴として、車両走行や周辺風景などの映像が非常に美しいことが挙げられる。これは通常の収録後、撮影スタッフのみで再び現地に行き必要なカットを追加撮影しているためである[4]。企画の壮大さを含め非常に手間のかかる手法であることから、毎週の放送ではなく短期間に収録したものを1シリーズとして放送している。1シリーズあたり6回から11回の放送がある。通常は併走する撮影車の内部[5]や、ヘリからの映像に補正を施しているだけだが、レクサス・LFAを紹介した際は、日本の漫画やアニメ[6]を思わせる派手なCG映像を使用した[7]。
実験のコーナーは「実験」とはいえかなり激しい内容となっている。公共交通機関とフェラーリ・612スカリエッティとでスイスのスキーリゾート地までどちらが早く着けるかといった競走や、ヘニング・ソルベルグがドライブする三菱ランサーWRCとボブスレーの競走、シトロエン・C1とリチャード・ハモンドを冷凍庫に入れ、どちらがより低温に耐えられるかという耐久戦、様々な車の「実際の安全性」を検証するために番組専属のドライバーが実際に乗った状態で時速約30マイル(時速約48km)でぶつけたりする実験等を行ったりした[8]。
トヨタ・ハイラックス2.4Dの耐久実験は2週に渡って放送された[9]。部品交換不可、オイルなどのケミカル交換は可、基本工具での修理のみ可という条件で、階段走行に始まって立木への衝突、次いで海中に沈められた後に数メートルの高さから落とされ、農作業小屋に突っ込ませ、クレーンに吊られたキャンピングカーを落下衝突させ、さらには解体用の鉄球をぶつけても動いたため、とうとう燃やされるハメに(ただし、鉄球と炎上には手加減が見られる)。しかしスタジオに自走で登場し、観客の喝采を浴びた。次週の放送ではロンドン郊外の老朽高層マンションの爆破解体現場の屋上(高さ240フィート=約73m)の屋上へ設置された。発破解体後、瓦礫の中から引きずり出されたハイラックスは、かろうじて原型を留める程度(ラダーフレームさえ折れていた)にまで破壊されていたが、応急処置のみでエンジンは息を吹き返した。更にはスタジオへ自走登場したためレギュラー陣及び観客の大喝采を浴び、TopGearスタジオに恒久的に展示されることとなった。
ときには番組の内容が行き過ぎることもあり、視聴者から借り受けたアンティークカーの車軸を曲げてしまい、オーナーを怒らせてしまったこともある。また、あまりにもひどいデザインの車や安価だが低品質な車の出来を検証した際には「このクルマの乗り方は一つだけ。覆面をかぶって乗ることだ。じゃないとこんなのを買った事が近所に知れて恥ずかしいからね。」などと酷評する。覆面代わりの紙袋を被ってレビューしていた(日産・マイクラC+C)などは街中でのレビュー中に路肩に乗り捨てられ、余りに低品質な車(当時のヒュンダイ・アクセント)に対して「なんだっけこのクルマの名前?えーっと、アクシデント(=「事故」)だっけ?」などの発言が放送された上、「奴らは家電製品のつもりで車を作ってやがる」「韓国車なら僕らにだって作れる」と言って洗濯機、乾燥機、電子レンジなどの廃家電を組み合わせて作った自作の"車"(一応、前進・後退が可能)を紹介するなどした。
ただし、同じ韓国車でもGM大宇・マティス(ティコ (Tico)≒3代目アルトの後継車)に関しては2000年に同番組の「Best Value Car」を受賞している。逆に日本車にも、例として「レクサスはバカが乗る車だ」と言い切り(SCに対し「最も醜いデザインだ」、IS-Fは「糊バケツ」と酷評[10]。上記LFAのインプレでも毒舌が炸裂している。[11])、世界戦略車のカローラも、その没個性なスタイリングを理由にこのような過激な表現の餌食となった。[12]また、プリウスには玄米や肝油に例えて「つまらない」と言うなどと手厳しい。これらのことからして、「単純にアジアのメーカーだから叩いている」と言うわけではない。
また、人気の要因となっているこの毒舌レビューだが、ついには訴訟沙汰になってしまう例が発生した。テスラ・ロードスターのレビューに関連して、テスラ・モーターズが「視聴者に誤った情報を与えた」として、BBCを訴えるという事態にまで発展している。[13]
2006年9月20日、ノース・ヨークシャー州の空港滑走路での同番組の収録中、リチャードが約480km/hという英国内の陸上走行速度記録更新のため、ジェットエンジンを搭載した改造車を運転中、右前輪が破裂しコースアウト後に横転するという事故を起こした。運転していたリチャードは一時重体に陥り、番組もしばらく放送が休止となったり、BBCのニュース速報でも報じられるなど英国内で話題となった。2007年1月末に番組が再開し、リチャードは復帰した[14]。番組終盤では事故の映像が公開され、リチャード自ら瞬間を解説している[15]。番組中、リチャードは世界中から寄せられた見舞いのメッセージとレスキュー隊、病院関係者へテレビを通じて感謝の言葉を述べた。
出演者
- ジェレミー・クラークソン
- リチャード・ハモンド
- ジェームズ・メイ(Series 2からJason Daweに代わり司会として出演)
- ザ・スティグ
- Top Gear Dog(犬;通称TG。Series8で初登場したが、以後たまにしか登場しない)
-
ジェレミー・クラークソン
-
リチャード・ハモンド
-
ジェームズ・メイ
企画
How hard can it be?
- プレゼンター3人が、車を使った様々な挑戦を行う恒例の企画。
- 直訳すると「どれくらい難しいだろう?」「そんなの簡単だろ?」。コーナーが開始される時、プレゼンターは必ずこの文句を視聴者や観衆に問いかける(ジェレミー以外の場合もあり、ジェレミーがこの文句を言うと、リチャードが「Don't say that!!(それを言うな!!)」と返すことがある)。このセリフがでると大方はロクでもない結果になる。
- (例、小型車のレビュー中、乗り遅れたフェリーに飛び乗ろうとしてフェリー乗り場から車とゲストもろとも落下)
- チャレンジ系のコーナーで、3人が車に関わる様々な物事を身体を張って挑戦・検証を行う。「世の中には○○がなぜないのか?→それなら自分で作ってしまえばよいのでは?」「○○をより良く(早く)できないのか?」という問題提起で開始される企画だが、爆笑の結末が待っていることがしばしば。周囲に迷惑をかけることも多い。
- 「水陸両用車制作」「電気自動車制作」「職業体験シリーズ」「メルセデス・ベンツSクラスインテリア改造」は、この企画に属する。その他、「道路工事を24時間で終わらせろ」「リライアント・ロビンをスペースシャトルに改造して宇宙へ送れ[16]」「フォルクスワーゲン・シロッコのCM制作」などがある。
激安シリーズ
- ある種のテーマの元(例えば、ポルシェやアルファロメオの車を買う)に一定の予算内で3人がおのおの車を購入。プロデューサーからの指令で様々なチャレンジをこなしてポイントを競い合うというもの。爆笑する結果になることが多い。
- ベトナムスペシャルやボリビアスペシャル、アフリカスペシャルなど、海外スペシャルでは激安シリーズの延長で企画がスタートすることが多い。その他「ブリティッシュ・レイランド製のクルマに良車はあるか?」「中古FR車対決 in フランス」「中古車改造ポリスカー制作チャレンジ」などがある。
- 価格が安いので当然品質も値段相応の車での勝負ということになり、車がトラブルに見舞われることもしばしば。故障によりチャレンジ続行不可能になることに備え、番組側が「代車」を用意していることもある。ただしその「代車」は3人の嫌いな車であることがお約束(いわゆる罰ゲーム)[17]。
The Cool Wall
- 同じく恒例の企画で、ジェレミーとリチャードが車の格好良さを「Seriously Uncool(マジ格好悪い)」、「Uncool(格好悪い)」、「Cool(格好いい)」、「Very Cool(とても格好いい)」、「Sub Zero("氷点下"の意。最高の評価)」の5段階で評価し、"The Cool Wall"と名付けられたボードの適当な位置に写真を貼っていく。最低評価の"Seriously Uncool"以下と判断された車はボードに貼られず、周囲の観客の後方に設置された番組セットに貼り付けられたり、床に写真を捨てられたり、破られることもある。
- 車の評価はジェレミーとリチャードそれぞれの独断と偏見で判断されるが、"ジェレミー、リチャード、ジェームズの3人が所持している車はSeriously uncool"、"スーパーカーとアルファロメオの車は自動的にcool"、"料理人(ジェイミー・オリヴァーなどのセレブ的な人物)とサッカー選手(主にイングランド・プレミアリーグの選手名が出される)が乗っている車はuncool"などの原則があり、また時には観衆の意見も取り入れられる。評価は恒久的なものではなく、車のモデルチェンジや社会の動向、ジェレミーらの個人的な感情などで評価が変わることもある。尚、ジェレミーお気に入りのアストンマーチン用にジェレミー以外のメンバーに破壊されることがないようにと保管庫的な「DB9セクション」と呼ばれる特設BOXが用意され、このメーカーの車が出てきたときにときおりお目見えする(Series4・Episode1より)。評価に納得いかないジェレミーがチェーンソーを持ち出し、無理矢理写真を除去してしまったこともある。
- なお、このコーナーはiPhone・iPod touch向けクイズアプリケーションとしてBBCが公式に配信しているが、日本語のiTunes Storeでは配信していないので注意が必要[18]。
TopGearアワード
- その年最後に放送されたシーズンの最後の放送で行われる。その年1年間の放送中、起きた出来事に対し賞を与える。
- 必ず行われる賞は「最速のゲスト」、「その年取り上げた車で最高の車」。
- 2007年度の受賞(Series 10 Episode 10)
- 生涯功労賞[19]:交通整理員[20][21]
- 最も醜い車:ミニ・クラブマン
- 最低の車[22]: Reva・G-Wiz
- 最悪の服装:Series 10 Episode 7における、ドライスーツを着たジェレミー
- ベスト・ノイズ:アフリカスペシャルにおけるリチャードの「オリバー!!」の叫び声
- 最速のゲスト:サイモン・コーウェル[23]
- Car of The Year 2007:フォード・モンデオとスバル・レガシィ アウトバックのどちらか
- 2008年の受賞(Series 12 Episode 7)
- ベスト・ノイズ:ウィル・ヤングのニューシングル
- 最速のゲスト:ジェイ・ケイ[24]
- 運転に関する部位への最も深刻な怪我:マックス・モズレーの尻
- 収録中に発した恥ずかしい口説き文句:Series 12 Episode 2におけるジェレミーのウィル・ヤングとの語らい
- フェラーリに乗れなくなった銀行家が後釜に買うといい車大賞[25]:ダチア・サンデロ
- 氷に乗ったホッキョクグマを利用してレンジローバーを買うなと訴えた大賞[25]:受賞者無し[26]
- ホッキョクグマによるエアギター大賞[25]:バフィン島のジェフ
- もっともダサい車[25]:モーガン[27]
- 英国モータースポーツ界最悪の髪型[25]:ルーク・ハインズの髪型
- Car of the Year 2008:ケーターハム・R500
- 2009年の受賞(Series 14 Episode 7)
- 最高のケガ:Series 13 Episode 4の非公開映像で、ポルシェ・パナメーラ車内に取り付けられたカメラに頭をぶつけたジェームズとリチャード
- 最速のゲスト:ブライアン・ジョンソン[28]
- Car of the Year 2009:ランボルギーニ・ガヤルド バルボーニ
- フォークリフトドライバー・オブ・ザ・イヤー:フォークリフトで後退中、加速して棚に突っ込み、すべての棚を商品ごと崩壊させたドライバー。YouTubeの動画。
- Golden Cock(黄金のマヌケ):Series 13 Episode 1で、機関車発車の4分前にジャガー・XK120のエンジンをかけた状態でキーをロックしたまま車を渡したスティグ
- Car of the Decade(2000年代最高の車):ブガッティ・ヴェイロン
ダチア・サンデロ弄り
- ニュースコーナーにおける恒例のネタ。
- たいてい、ジェームズがわざとらしい前フリ(「すごいニュースだ!」など)と共にサンデロに関するネタ話(新しい写真が来た、たくさんの情報が来た、発売が延期になった、など)を披露するのだが、ジェレミーは「Great!(すごい!)」「Excellent!(すばらしい!)」「Nice!(いいね!)」などとこれもわざとらしく返し、すぐに別の話題に切り替えてしまう[29]。
- これにちなみ、シリーズ14最初の放送で3人がルーマニアに行った際、ジェームズにサンデロ試乗の機会が与えられ、少し乗って楽しんだ後にトラックに潰されるというドッキリが催された。これに対しジェームズが激怒、サンデロのクラッシュを心底悲しんだため、ネタではなく本当に気に入っていたことが判明する。また、シーズン15の最初の放送では、「ダチア・ダスターがUKにやってくる!」というネタとして再びダチア弄りが行われた(ネタ振りはいつも通り、ジェームズ)。続く第2回放送でもダスターがいじりの対象にされていて、サンデロに代わりダスターがいじられ役の車になった模様である。
- なお、前述のモーリス・マリーナ破壊ネタに関連してジェレミーはジェームズに対し「モーリス・マリーナではないので、ピアノは落ちてこない」と言っている(代わりにトラック衝突ドッキリネタが仕込まれていた)。
職業体験シリーズ
- プレゼンターが車に関するさまざまな職業(道路工事の作業員、運転代行業者など)を体験し、その中で業界の問題点を洗い出したり、車の品評をしたりといった活動を行うコーナー。慣れない業務にぶっつけ本番で挑戦し、大迷惑をかけることもしばしば。
モーリス・マリーナ破壊ネタ
- チャレンジにおける定番のネタで、モーリス・マリーナが登場するとたいていは最後に壊される。ちなみにジェレミーはSeries12 Episode6で「共産主義に侵されたブリティッシュ・レイランド[30]が作った丸太」「TCはトロツキズムのクソの意味だ」(本当は「ツインキャブ」モデルの略)と、マリーナに対し辛辣な評価をしている。
- その放送でジェレミーとジェームズはマリーナをたき火にして燃やしてしまう。翌週の放送で「モーリス・マリーナ オーナーズクラブ」[31][32]から抗議のメールが来たことが明かされる。ジェレミー達は「もう二度とマリーナを壊さない」と言い、「保存目的で購入した」というマリーナを見せるものの、その直後にピアノが落下し、破壊された。ピアノを落としたのはトラックに隣接する(架空の)ピアノ運送専門のヘリ輸送会社、「ケアレス航空」であるとのこと。その後も度々マリーナの頭上にはケアレス航空によってピアノが落とされ、破壊される[33][34]。
- またブリティッシュ・レイランドの車に名車はあったか検証せよ(Series 10 Episode 7)などでは、モーリス・マリーナ以外の車種もネタになった。
ニュースコーナー
- スペシャル以外、毎回行われる恒例コーナー。
- 3人がクルマに関する新しい情報を公開し、それをネタにしてフリートークを繰り広げる。真面目な話をすることは少なく、ネタ的な話をすることがほとんど。ダチア・サンデロ弄りのネタが生まれたのもこのコーナーで、ジェレミーが「インターネットで見つけてきた」という画像を公開することもある(テレビ放送不可能な画像であることが多く、大抵カメラが別アングルに切り替わってモニターが見えなくなる)。
TopGearレース
- 番組恒例の企画。車と他の乗り物、もしくは車同士で競争を行う。たいていは車にジェレミーが乗り、対戦相手の乗り物にジェームズとリチャードが乗るパターンとなっているが、ジェレミーが参加しなかったりスティグが参加する回もある。
- 大抵は僅差でどちらかが勝利することが多いが、「メルセデス・ベンツ SLRマクラーレン vs フェリー」の対決を行った際はフェリー組(ジェームズとリチャード)に予想外のトラブルが起きてしまい、目的地であるオスロに辿り着けないままレースが終了してしまったことがある。
- 歴史の項目にある「日産・GT-R vs. 日本の公共交通機関」以外にも、「ブガッティ・ヴェイロン vs. 軽飛行機[35]」「ロンドン市内レース:メルセデス・ベンツ GLクラス vs. 自転車 vs. 公共交通機関 vs. パワーボート[36]」「フェラーリ・デイトナ vs. パワーボート[37]」「スティグが運転するキットカーがスコットランドのサーキットに辿り着くまでに、3人はキットカーを完成させサーキットに出られるか?」「ポルシェ・パナメーラ vs. ロイヤルメールが届ける郵便」果ては「原油高の時代に配慮したガソリン1ガロンだけのスーパーカーレース」「タンク一杯分の燃料だけでスイスを出発し、1000km離れた照明点灯式会場に3人のうち誰が早く辿り着くか?」「もし、1949年にTopGearがあったら?(蒸気機関車 vs. バイク vs. 車[38])」などの企画が行われた。
イギリス軍と対決
- 番組ではたびたびイギリス軍の協力で実現した企画が放送される。市販車と軍の車両で対決が行われたり、海兵隊の上陸演習に参加したりといったものがある。現在までに陸海空軍と海兵隊の全軍が協力した。企画がある際はスタジオに参加した兵士と車両が登場する。
- 対決企画には「レンジローバーとチャレンジャー2で鬼ごっこ」「ランサーエボリューションと陸軍の特殊車両で鬼ごっこ」「ブガッティ・ヴェイロンとユーロファイター タイフーンでドラッグレース」「ロータス・エキシージでアパッチのミサイルから逃げろ」「メルセデス・ベンツ SLKとポルシェ・ボクスター、どちらがスナイパーの攻撃から逃げやすいか?」などがある。また海軍の空母から初代スティグを海に突入させたこともある。
- 対決を行うのはほとんどがジェレミーだが、ヴェイロンvs.タイフーンの企画のみ、リチャードが行っている。
Star in a Reasonably Priced Car
有名人が車の運転でタイムを競う恒例企画。別名「Celebrity Laps」「有名人レース」。タイムアタック用の車としては第7シーズンまではスズキ・リアナが使われた。第8シーズンから第14シーズンまではシボレー・ラセッティが使用され、第15シーズンからはキア・シード[39][40]に交代した。なお、新車に交代した後も、F1ドライバーの挑戦時にはリアナが継続して使用されている。
参加者は現役のF1ドライバーからスポーツ選手・歌手・俳優・政治家まで幅広い。過去にはイギリスの人気バンド・ジャミロクワイのジェイ・ケイ、スヌーカー世界チャンピオンのロニー・オサリバン、サッカー選手のイアン・ライトなどの他、当時の運輸大臣であったスティーブン・レディーマン (w:en:Stephen Ladyman)や、現役ロンドン市長のボリス・ジョンソンなど、政治関係者も登場している。
ちなみに過去の記録のベスト5は以下の通り。
- 第7シーズンまで[41]
- 1位: エレン・マッカーサー (w:en:Ellen MacArthur)- 1分46秒7
- 2位: ジミー・カー (w:en:Jimmy Carr) - 1分46秒9
- 3位: サイモン・コーウェル - 1分47秒0
- 4位: ロニー・オサリバン - 1分47秒3
- 5位: イアン・ライト - 1分47秒8
- 第8シーズンから第14シーズンまで[42]
- 1位: ジェイ・ケイ(ジャミロクワイ)- 1分45秒8
- 2位タイ: ブライアン・ジョンソン- 1分45秒9
- 2位タイ:ケビン・マククラウド (w:en:Kevin McCloud)- 1分45秒9
- 2位タイ:サイモン・コーウェル - 1分45秒9
- 5位: ジェニファー・サウンダース (w:en:Jennifer Saunders) - 1分46秒1
- 第15シーズン以降[43]
- 1位: ジョン・ビショップ (w:en:John Bishop (comedian))- - 1分42秒8
- 2位: トム・クルーズ - 1分44秒2
- 3位: キャメロン・ディアス - 1分45秒2
- 4位: ルパート・グリント - 1分45秒5
- 5位: ピーター・ジョーンズ(w:en:Peter Jones (entrepreneur)) - 1分45秒9
- F1ドライバーによるアタック[41]
- 1位: ルーベンス・バリチェロ - 1分44秒3
- 2位: ナイジェル・マンセル - 1分44秒6
- 3位タイ: ジェンソン・バトン、ルイス・ハミルトン - 1分44秒7
- 参考記録: The Stig(2代目)- 1分44秒4、The Stig(初代)- 1分46秒0
日本での企画
第11シリーズのエピソード4(第4回)では、当時(2008年)イギリスでは販売されていなかった新型日産・GT-Rと日本の公共交通機関を用いて、この番組恒例の「車と○○はどちらが早く目的地にたどりつけるか」対決が行われた。ジェレミーがGT-R に乗り、ジェームズとリチャードがのぞみ700系などの公共交通機関を使って、石川県羽咋市千里浜なぎさドライブウェイから千葉県の鋸山[44]までどちらが先に到着するかを競った[45]ルートはジェレミーが北陸自動車道 - 上信越自動車道 - 関越自動車道 - 首都高速 - 東京湾アクアライン経由、ジェームズらが概ね羽咋駅 - (特急サンダーバード) - 京都駅 -(東海道新幹線)- 新横浜駅 -(横浜市営地下鉄ブルーライン)- 横浜駅 - (京浜急行)- 京急久里浜駅 - 久里浜港 - (東京湾フェリー) - 金谷港 - 鋸山ロープウェイ。途中、ジェームズらは横浜市内での乗り継ぎに手間取るシーンもある。なお、出発地点は「日本の西海岸」という表現だけだったが、正確には千里浜なぎさドライブウェイと思われる[46]。
エピソード5ではジェレミーが富士スピードウェイで、以前に好評価を与えた新型GT-Rで走行し、続くエピソード6ではジェームズが東京都内で光岡・オロチとガリューを運転した。ガリューを運転した際は2人組の力士[47]を両国国技館まで送るというシチュエーションだった。ジェームズはガリューを「模倣というよりは、酒場で気軽に楽しむトリビュートバンドのようなもの」と評し、英国を代表するロールス・ロイスの旧式ファントムを思わせる外見に理解を示した。
第12シーズンのエピソード3では、ハモンドが愛知県豊田市のトヨタ自動車本社を訪問。i-REALに試乗を行った際は、立ち会った開発者に「太った人用のはないのか?」と言ったり、「イギリスにも似たような物がある、車椅子だ」などいつもの辛辣なノリだったが、最終的には「飾りではなく本当に動作するのはすごい」と好評価を下した。
またジェレミーはリニューアル前にも日本に訪れたことがあり、自動車用品店にある商品の間違った英語にツッコミを入れたり、車が崖に落ちた走り屋にインタビューしたりするなどしていた。
別の回で、日本独自規格である軽自動車[48]を紹介した際には、2代目のダイハツ・ミラ[49]やホンダ・ビートをイギリスで走行[50]させたこともある。
TopGear・スペシャル
スペシャル企画として放送される特番。プレゼンター3人がイギリス国外に行き、本放送同様のチャレンジに挑戦する。スペシャル版では放送時間全てをその企画に当てる。基本的に激安シリーズ同様プレゼンター3人が予算内で車を買い、指定された場所へ車で向かう道中で、プロデューサーから与えられるチャレンジに挑むというのが基本の流れである。この企画では一般の観光客が足を踏み入れることがない、治安の悪い区域や荒れた道路をあえて通行したり、現地のゲテモノ料理などを味見することが多い[51]。
- アメリカスペシャル(Top Gear: US Special)
- Series 9 Episode 3で放送。アメリカ南部をマイアミからニューオーリンズまで、1000ドルで購入した中古車で移動し、その道中でチャレンジに挑戦する。なお、最後のチャレンジはニューオーリンズで乗ってきた車を売却し、その査定額を競うものだったが、当時のニューオーリンズはハリケーン・カトリーナによる深刻な被害から復旧が完了していない状況だったため、急遽チャレンジ内容が変更されている。また、アメリカ南部では一般的に受け入れられていない思想[52]を車にペイントするチャレンジでは、反発した地元住民から投石を受け、一時撮影が困難になるというアクシデントが起きた。これを受け番組の最後にジェレミーは「アメリカには行くな!(Don't go to America!)」と言っている。
- この回、スタッフロールはジェレミーが「Cletus Clarkson」、リチャードが「Earl Hammond Jr.」、ジェームズが「Ellie May May」、スティグが「Roscoe P. Stig」、その他のスタッフは「Billy Bob ○○」となっている。
- 使われた車は以下の通り。ジェレミー:シボレー・カマロ、ジェームズ:キャデラック・ブロアム、リチャード:ダッジ・ラム
- 北極スペシャル(Top Gear: Polar Special)
- シリーズ9と10の間に放送された特番。3人が北極へ行き、カナダのレゾリュートからジェレミーとジェームズはハイラックス改造車[53]、リチャードは冒険家のマティー・マクネアと共に犬ぞり[54]で北磁極を目指すというもの。TopGearでは初のHD画質で放送されたエピソード。この企画でジェレミーとジェームズは、市販車で北磁極への初到達を達成した人間となった。なお、この企画はトヨタ自動車協賛企画となっており、「Hilux Arctic Challenge」としてトヨタ英国法人がPRしている[55]。この回のエンディングスタッフロールは、イギリスの冒険家であるラノフ・ファインズにちなみ、すべて「SIR RANULPH ○○」と表記される。
- ボツワナ・スペシャル(Top Gear: Botswana Special)
- Series 10 Episode 4で放送された。3人がボツワナとジンバブエの国境から、ナミビアとの国境までを中古2WD車で移動する。マカディカディ塩湖を車で渡り[56]、カラハリ砂漠を越え、オカバンゴ・デルタを渡るというルートで、道中でプロデューサーから与えられるさまざまなチャレンジに挑戦する。この回のエンディングスタッフロールは、ケープタウン大司教デズモンド・ムピロ・ツツにちなんで、「ARCHBISHOP DESMOND ○○」となっている。
- 使われた車は以下の通り。ジェレミー:ランチア・ベータ クーペ、ジェームズ:メルセデス・ベンツ 230E、リチャード:オペル・カデット(1963年式)[57]
- ベトナム・スペシャル(Top Gear: Vietnam Special)
- Series 12 Episode 8で放送。ベトナムで150万ドンを番組から支給された3人が、各自車を買い、ベトナムの南北縦断に挑戦する。サイゴン(現:ホーチミン)からハロンまで8日で移動するという企画。また、DVDには未公開シーンが収録されており、車を買いに行った際の一コマやスティグの「共産主義者のいとこ」登場シーンが収録されている。このスペシャルのエンディングスタッフロールは皆「Francis Ford ○○」(「地獄の黙示録」監督のフランシス・フォード・コッポラにちなむ)。
- 使われた車は以下の通り。ジェレミー:ベスパ、ジェームズ:ホンダ・スーパーカブ、リチャード:Motovelo ミンスク
- ボリビア・スペシャル(Top Gear: Bolivia Special)
- Series 14 Episode 6で放送。ボリビアのウェブサイトで中古の四輪駆動車を買った3人がジャングルを抜け、ユンガスの道を通り、アタカマ砂漠を越えてチリの太平洋岸を目指すというもの。ボツワナスペシャル以上に過酷なチャレンジで、3人が高山病に悩まされ、ルート変更を余儀なくされるといった展開もある。このスペシャルは、エンディングスタッフロールの変更がない。
- 使われた車は以下の通り。ジェレミー:ランドローバー・レンジローバークラシック、ジェームズ:スズキ・ジムニー、リチャード:トヨタ・ランドクルーザーだが、どれもネットで購入した[58]という型落ちの中古車で、レンジローバー以外は最初から故障しているという有様だった。
- トップ・ギアの三賢者(Top Gear The Three Wise Man Special)
- クリスマスシーズンの放送に合わせ、東方の三博士と同じイラクからベツレヘムまでのルートを、2シーターのオープンカー(予算は3500ユーロ)で旅する途中、三博士の贈り物である乳香、没薬、黄金を調達するという企画。
- ジェームズは撮影の途中で頭を強打し、一時的に現地の病院に入院したが撮影に復帰した後には、「キリストの奇跡で怪我が治った」などネタにされた。
- この回のエンディングスタッフロールは、各自の出身地がキリスト教の聖人のように、出身地と共に表記される(ジェレミーの場合、「JEREMY OF DONCASTER」)。
- 使われた車は以下の通り。ジェレミー:マツダ・MX-5、ジェームズ:BMW・Z3、リチャード:フィアット・バルケッタ
その他
上記以外にも、単発で多数の企画がある。
- バスを並べてそれをバイクで飛び越えるスタントがあるが、バスでバイクを飛び越えるスタントは可能か?(Series 1 Episode 2)
- 世界最速のタクシードライバー(Series 5 Episode 5)
- ジェレミーがジャガー・Sタイプのディーゼル仕様でニュルブルクリンク北コースのタイムアタックに挑み、10分を切る快挙(9分59秒)を成し遂げた。その情報を、ニュルブルクリンクで同乗体験タクシーの運転手を務める女性ドライバー、サビーネ・シュミッツが聞きつけ「バンでそのタイムを出してみせる」と豪語する。そこで、フォード・トランジット(4代目)を用意して実際に挑戦してもらうことに。なお、サビーネは後の「D-MOTOR vs Top Gear」に、D-MOTOR代表の一人として参戦している。
- ジェレミーが考える、家のようにくつろげる理想的な内装(Series 8 Episode 4)
- How hard can it be?で行われた企画。メルセデス・ベンツ Sクラス(W140)の内装を全て取り払い、イギリスの伝統的な小さい家のようにした。床にセメントを敷き詰めた上に板張りの床を張り、イスは木のイス、シフトレバーは杖、テーブルにティーセット、車内後部には暖炉を設置。だが実際に走らせると車の動きでイスは滑って動いて安定せず、ティーセットは転がり、暖炉の薪も火の粉を散らして転がる。しかも敷き詰めたセメントで重量が通常車両よりはるかにかさみ、動きは終始不安定。挙げ句の果てにはセメントの影響で電気系統に問題が生じ、ブレーキランプが点灯しなくなってしまった。
- この改造車は後の「トラクターを借りて、エコな燃料を製作せよ」チャレンジでジェームズが牽引チャレンジに使用した。
- スーパーカーでの旅(Series 7 Episode 3)
- フォード・GTなど数台のスーパーカーを伴なって、フランスを旅するという企画。走るだけなら問題なかったが、宿泊先で地下駐車場に車を止めてしまい、出庫に苦労することとなる。出入口はほぼ全幅に近く、また車高が低いため出口の段差で立ち往生し、最終的に段差に木の板をかませることで脱出した。
- TVゲームのリアリティを検証せよ(Series 7 Episode 6)
- グランツーリスモ4のリアリティを検証するため、ゲームと同じタイムが実際に出せるか、ジェレミーが同じコース・同じ車を使って実験する。ホンダ・NSXでラグナ・セカを走ったが、体にかかるGや実際のスピード感覚が大きく関わる実走行では、ゲームよりも遅いタイムしか出せなかった。ちなみにこの企画はNSXの生産終了間際に行われた企画でもあったため、ジェレミーは「こんな最高の車が2度と作られないなんて」と、NSXがなくなることを惜しみながらチャレンジに臨んだ。
- キャンピングカーでレース(Series 10 Episode 6)
- サンデーレーサーの中には現地までキャンピングカーで乗り付けて一泊した後、レースで使用する車に乗り換えてサーキットを走るというスタイルを取る人々がいる。それならばいっそキャンピングカーでレースをした方が乗り換えの手間もないだろう、ということで行われた。結果、コーナーでの遠心力や他車との接触に耐え切れず、車体がよじれて崩壊するなど、ほとんどのキャンピングカーが走行不能なまでにボロボロになった。似た企画で「最速の『空港で働く車』決定戦」「最速の『ロンドンバス』決定戦」も行われたが、他車への体当たりや放水など凄まじい妨害の応酬が繰り広げられ、キャンピングカーレース以上に悲惨なレースとなった。
- 世界最小の車(Series 10 Episode 3)
- ジェレミーが世界最小の車「ピールP50」に乗って仕事に行く。非常に小さく軽い車という利点を生かし、BBC本社ビルの中に手で引っ張って持ち込んだうえ、ビル内部でもそのまま乗り回してエレベータに乗り、オフィスへ行き、果ては乗り込んだまま会議に出席。後退ギアがないため自力でバックできないという欠点こそあったが、ジェレミーはこの車を大変気に入り、「バックギアさえあれば最高だ」と高く評価した。
- 水陸両用車を作ろう(Series 8 Episode 3)
- How hard can it be?のチャレンジのひとつ。プレゼンター3人が各々中古車を購入し、それを水陸両用車に改造してレースに挑む。リチャードは進水して間もなく沈没、ジェレミーはゴールの桟橋に接近した所で惜しくも転覆してしまい、最後まで残ったのは最も遅いヨット形式をチョイスしたジェームズだった。なお、ジェレミーは自身のベース車にトヨタ・ハイラックスを選んだが、浸水によってエンジンがかからなくなるレベルまで壊してしまったため、「あの頑丈すぎるハイラックスを壊した男」として祭り上げられてしまった。
- この企画には続きがあり、後日(Series 10 Episode 2)設計を改善して同じように水陸両用車を作った3人は「ドーバー海峡を横断し、フランスへ向かえ」というチャレンジに挑戦。ジェームズのトライアンフ・ヘラルド(前回と同じ車種がベース)改造ヨットは湾内から出ることすらできないまま沈没し、リチャードも外洋に出た後に沈没。ジェレミーの日産・ダットサントラック改造水陸両用車が唯一フランスに辿り着いた。
- なお、このチャレンジで作られた改造車は、その後「トラクターを借りて、エコな燃料を製作せよ」チャレンジでジェームズが牽引チャレンジに使用した。
- V8エンジンプロジェクト(Series 12 Episode 3)
- 日用品の動力にV8エンジンを使って、より高効率で使いやすいものを作ろうという企画。最初にV8エンジンを使ったフードプロセッサーが完成し、骨付き肉・コップ一杯のタバスコ・そしてレンガをブレンドした「男のV8カクテル」なるドリンクが作られた。結局は耳栓が必要なほどうるさいだけでレンガは殆ど原型を留めたまま、出来たドリンクも当然ながらとてつもなく不味いものだった。その他「V8エンジンを使った安楽椅子揺り動かし機」が作られたが、こちらは揺り動かす速度が速すぎて椅子が崩壊し、実験用に座らせたマネキン人形もバラバラになった。
- フォルクスワーゲン・シロッコのCM作り(Series 13 Episode 7)
- 2008年に発売された新型シロッコ(ディーゼル仕様)のCM作りに、ジェレミーとジェームズが挑戦する。だが、やはりトップ・ギアらしく破天荒でブラックジョーク満載の映像ばかりが出来上がり、結局はどれも採用されなかった。以下はその一例である。
- シロッコの背後で大爆発を起こして火柱を立ち上らせ、車名のナレーションを入れただけ。
- 昔のゴルフのCMをオマージュした映像だが、主役の男性が最後に拳銃自殺し「もしシロッコに乗っていたなら、こんなことにはならなかったのに」とナレーションが入る。
- 他社のスポーツカー(マツダ・RX-8、アルファロメオ・ブレラ)がシロッコを追い抜いていくが、その後にそれらの車は給油に立ち寄る。それを尻目にシロッコは給油なしでスイスイと走っていき、燃費の良さをアピール。だが、他社の車との競走シーンを入れたことが問題視されてボツに。
- なお、この回で「シロッコ・ディーゼルの歌」がジェームズによって作られた。この歌はトップ・ギア公式ページでダウンロードできる[59]。
- 電気自動車を作る(Series 14 Episode 2)
- How hard can it be?のチャレンジ。イギリスで販売されている電気自動車「G-Wiz(日本名:REVA)」のくだらなさに憤慨した3人が、既存の車のパーツを寄せ集めて電気自動車を制作。試作品「ジェフ(Geoff)」は速度が出ず、町中でバッテリー上がりを起こす失敗作に終わる。その後改良が行われ、駆動方式にディーゼル・エレクトリック方式を採用。バッテリーの数も増やし、大幅なパワーアップを実現したが、ディーゼルエンジンの騒音がひどく、発電機の煙突が外れやすい(外れると車内が排気ガスで充満する)欠点があった。あの手この手でEUの厳しいテストを「突破」し、菜食主義者のスティグのいとこによる耐久テストも「突破」(スティグが「死亡」するアクシデントはあったが)。公平な第三者による評価を受けるべく、AUTOCAR編集部へと持ち込まれるのだが…
- なお、改良型の電気自動車「ハンマーヘッド-i イーグル・スラスト(HAMMERHEAD-i EAGLE THRUST)」のレビューはAUTOCAR誌に実際に掲載された。日本版「AUTOCAR JAPAN」でも、2010年2月号に掲載されており、プレゼンターの作った車にどのような評価が下されたのかを知ることができる。
- 別番組のパロディ
- 特番として「Top Ground Gear Force」と題し、Ground Force というガーデニング番組が行っていた「主人に内緒で庭をきれいにガーデニング」するという企画をジェレミー達で行うという番組が放送された。しかし、逆に悪い方向にいってしまい、最終的に庭は悲惨なこととなってしまった。
- さらに、トップ・オブ・ザ・ポップスというBBCが過去に放送していた人気音楽番組のパロディ企画として「Top Gear of the Pops」が放送された。番組の最後においてはトップ・ギアの司会者3人によるバンド演奏が披露された。
- なお、この特番放送時は、OPが元ネタの番組のOPとトップギアのOPを合体させたパロディOPが使用される。
- TopGear・冬季オリンピック
- プレゼンター3人がリレハンメル(ノルウェー。1994年の冬季オリンピック会場)に行き、自動車でウィンタースポーツを行うというスペシャル企画。第7シリーズと第8シリーズの間に放送された。
- 歴史の項目にある、「リチャード・ハモンド対シトロエンC1」「ランサーWRC対ボブスレー」は、実はこのスペシャルで行われた企画である。その他、「ボルボ・XC90とアウディ・Q7でバイアスロン対決」「ジャガー・XKでスピードスケートをし、Eskil Ervikと勝負」「4WDのランドローバー・ディスカバリーと2WDのジャガー・XKで雪上走行対決」「スズキ・スイフトでアイスホッケー」「ローバー・ミニをスキージャンプさせろ」という「競技」が行われた。 バイアスロンの射撃シーンでは、ジェレミーがH&K MP5サブマシンガンを乱射しているが、精密射撃場では認められない行為なので空砲にて射撃をしている。最後に大木が倒れるシーンがあるが、使用弾の9mmパラベラムでは数百発打ち込んでも倒れる事は無いので、特殊効果による爆破という演出である。
- なお、一部の企画にはスケジュールの都合でリチャードが参加していない。
- この回のエンディングスタッフロールは、北欧(ノルウェーの隣国スウェーデン)のバンド「ABBA」のメンバー名(Björn,Benny,Agnetha,Anni-Frid)を冠している。
- 世界最速のキャプテン・スロー(Series 9 Episode 2、Series 15 Episode 5)
- 世界最速の市販車として鳴り物入りで登場したブガッティ・ヴェイロン。番組にもたびたび登場していたが、ヴェイロンに「キャプテン・スロー」ことジェームズが乗り込んで、記録に挑む。ジェームズはドイツ・エーラ・レッシェンにあるフォルクスワーゲンのテストコースでヴェイロンに乗り、407km/hの非公式記録を打ち立てた。
- その後最速市販車の座はSSC・エアロに抜かれてしまう。ブガッティは最速市販車の座を奪還すべくヴェイロンの最新モデル「スーパースポーツ」を送り出してギネス記録に挑む。そして番組からは再びジェームズが送り込まれる。ジェームズはエアロのギネス記録を上回る417km/hを出した。
- なお、この後でブガッティのテストドライバーによって公式記録が計測され、2回の計測で427km/h、434km/hをそれぞれ記録。平均記録の431km/hが新たなギネス記録に認定されたことが番組で語られている。
- 24時間レースに挑戦(Series 10 Episode 9)
- Series 9 Episode 5で3人はトラクターを借りてバイオ燃料作りに挑戦した。それから1年後、燃料は無事収穫されたが、ジェームズが種を間違えて買って来たため、できたのはバイオディーゼル燃料だった。ディーゼルカーが嫌いな3人は、「そんなものは燃やしてしまうのが一番だ」と、シルバーストン・サーキットで行われるブリットカー24時間レースに挑戦する。
- 11000ポンドで購入した中古のBMW・330dをジェレミーとリチャード、TopGear技術センターのスタッフが改造。レースカーに仕立て上げチャレンジ挑戦となったが、中古車改造即席レースカーに自家製燃料を使用するという無茶な挑戦が祟り、燃料漏れやオイルポンプの故障などのトラブルに悩まされる。
- 車のトラブルでパレードラップに参加できない、濃霧でレースが中断される、リチャードのクラッシュなどのアクシデントに度々見舞われ、不慣れなジェレミー達が後れを取ることもあったが、スティグの大活躍で取り返し、最終的に総合成績39位、ディーゼルカーのカテゴリーでは5台中3位に着けるという成績を収めた。
- なお、BBCの規定でスポンサーを入れられないため、車にはジェレミーとリチャードが好き勝手にスポンサー風の装飾を入れている[60]。
- D-MOTOR vs Top Gear(Series 11 Episode 6)
- ドイツの自動車番組「D-MOTOR」とTop Gearがレース対決を行う。戦いの舞台となったのはベルギー。
- 導入部では映画「空軍大戦略」をモチーフにした演出がされ、ドイツ代表の三人が登場する場面では、映画においてドイツ空軍将校が詰所で寛ぐ場面で使われた音楽がBGMとして流れた。その直後、いつもの三人を乗せたスピットファイア複座練習機3機が上空を通過し、勝利のロールをした後で着陸を行った。ここで使われたBGMは、映画でスピットファイアが活躍する場面でかかるものである。
- 序盤こそD-MOTORチームが優位に立つが、後半のチャレンジでTop Gearチームが差を縮めていく。最後の対決、サーキットにおけるレースでの直接対決ではD-MOTORチームはプロドライバー、ティム・シュリックを送り込んだのに対し、Top Gearチームからは「キャプテン・スロー」ことジェームズが送り込まれる。まったくやる気のないジェームズに対し、ジェレミーとリチャードは一計を案じ、白いヘルメットをかぶり、白のレーシングスーツに身を包んだ「ジェームズ」を参戦させる。「ジェームズ」は圧倒的な運転技術を披露し、Top Gearチームに勝利をもたらすのだが…
- 尚、トップギアの企画をまとめたDVDの日本語版「トップギア チャレンジ 3」に収録されている特典映像の中に、冒頭のスピットファイアのオンボード映像がある。ジェレミーはスピットファイアに乗れたことに歓喜していた。
- 真面目(?)なレビュー(Series 12 Episode 6)
- 今まで紹介したような過激すぎる内容故に、番組に「まともなレビューがない、やり方を忘れたのか」という手紙が送られてきてしまった。この手紙に対し、リチャードやジェームズが真面目に新型フォード・フィエスタの紹介をしようとしたが、ジェレミーが乱入し、最初は普通に紹介しているかと思いきや、突如「もしもショッピングセンターで悪者のシボレー・コルベットに襲われたら?」というテーマで解説を始め、実際にコルベットとショッピングセンター内でチェイスし、店内が壊滅状態に陥った。[61]更に「グリーンな車か?」というテーマに対しては緑色のフィエスタを映し、「Yes…Very」と言ったのみであったり[62]、最終的にはまたイギリス軍を出動させ、上陸作戦に参加出来るか試すなど、いつも通りどころかそれ以上の内容となった。ちなみに、これらの手紙を出した「Mr.ニーダム」はシリーズ8のエピソード2のニュースコーナーでは放送局に直接電話をしており、それを受けたジェレミーが「ニーダムさん、ご安心を。ヴォクスホール・コルサです。(画面で車の写真が出ただけ)では次の話題です。」と言い、観客の笑いを誘った。
- さようならラセッティ(Series 15 Episode 1)
- 第8シーズンでスズキ・リアナに代わって「有名人レース」に使用されるようになった「お買い得車」シボレー・ラセッティ。第15シーズンでキア・シードと交代して引退することになり、Top Gear的な「お別れ」がリチャードによって行われる。
- リチャードは解体場で視聴者から寄せられた廃車予定のマツダ・323にまつわる一家の思い出話を紹介。番組におけるラセッティの思い出が流された後、「(あまりに過酷な扱いをされたので)転売することはできない」「マイケル・ガンボンのタイヤをカーペットの下地にリサイクルするなんて」と、煙突の爆破解体に巻き込んで押しつぶし、廃車処分した。
- 裏切り者のスティグ(Series 15 Episode 7)
- このエピソードでは、スタジオにいつも掛けられているホワイトスティグのタペストリーが外されており、ニュースコーナーで「スティグがいなくなったのでラップタイム計測が出来ない」と、スティグの失踪を匂わせる説明がなされる(詳細な事情はザ・スティグの項を参照されたい)。その後、ジェレミー達3人がアメリカで挑戦した企画の模様が描かれ、その中の「車を走らせながら的を銃撃する」という挑戦のターゲットにスティグの写真が使われた。トークシーンでも「奴の本名はイスカリオテのユダだ」などとこき下ろしたり、当日のゲストのダニー・ボイルがティフ・ニーデルの指導でウェット路面最速ラップを刻んだのにちなみ「今までの彼(スティグ)の教えは何だったのか」と難癖をつけたりと、スティグに対する相当な嫌味が飛び出したエピソードとなった。
- Top Gear vs Top Gear Australia(Series 16 Episode 2)
テーマ曲
トップギアはオールマン・ブラザーズ・バンドのヒット曲、「ジェシカ」をテーマ曲に使い続けてきた。初期の番組ではオールマン・ブラザーズによる原曲の一部をそのまま使っていたが、後にカバー版を使用するようになった。過去には、エルトン・ジョンの「Out of the Blue」をエンディング曲として使用していたこともある。
シリーズ6・エピソード11において、ジェームズはテーマ曲をエンジン音のサンプリングによって再現し、その回のエンディング曲として用いた。[63]
なお、テーマ曲ではないが特攻野郎AチームのオープニングがしばしばBGMに使われる。
評論
評論方法も世界一般で行われる試乗とその感想を述べるというスタイルからは外れ、歴史の項で記した実験的企画のようなものが多い。
- ボクスホール(オペル)・シグナムの評論では「この車は後席の快適性が特徴である」ということから、モップやロープを使って後部座席から操縦できるようにし、ジェレミーが後部座席に座ってそれらを用いて実際に運転した。もちろんまともに運転できるわけもなく、路外にはみ出してしまった。嘘か本当かは分からないがその際に車をぶつけてしまい、ボクスホールから修理の請求書が来たという。
- シトロエン・C6では「同じシトロエンのハイドロニューマチック車であるDSが、かつて競馬の実況中継で使われていた」ということから、C6もDS同様にカメラを搭載して馬と併走する中継を行い、同じくカメラを搭載したBMW・5シリーズとの比較を行った。C6はそのサスペンションを活かして泥でデコボコした道でも安定した撮影を行うことに成功したが、BMW・5シリーズは地面のデコボコでボディが揺すられて画像がブレてしまい、結果としてC6の勝利となった。
- ジェレミー個人のビデオでは、£4842(約97万円)購入したばかりのプロドゥア・クリサ、初代レクサス・LS、日産・サニー(4代目と5代目)、初代トヨタ・プリウス、初代トヨタ・カルディナ、初代ルノー・エスパス、ヒュンダイ・アクセント、ボルボ・340、ユーゴ45、FSO ポロネーズ、シボレー・コルベットC4型、ラーダ リーバ、フォード・シエラ、モーリス・マリーナ、オースチン・アレグロ、オースチン・モンテゴ、MG・MGBMark III、3代目日産・オースター、フォード スコーピオ(初代と2代目)、トライアンフ TR7、ローバー・メトロ、シトロエン・2CV、ビュイック・パークアベニュー、ハーレー スポーツスターなどの出演者達の嫌いな車を故意に破壊したことがある。嫌いな理由は「つまらない車」「とろい車」という理由が多い。しかし、これらの車は粗悪なものが多い(例を挙げると、オースチン・モンテゴはエンジン系統が弱く、すぐトルクコンバーターが熱を持ち、空回りしやすい粗悪な車だった)。キャンピングカーも「走りが遅くて渋滞が起きる」という理由で頻繁に破壊される。
このように変わったものが多いのだが、飛行場に設置されているTopGearテストトラックを使った走行テストや一般道での試乗など、ごく常識的な評論も多く用いられている。
放送
イギリス
日曜日の夜にBBC2上で初回が放送され、木曜日の午後に再放送されている。BBC2の番組では断トツの人気を誇る。それ以上の再放送 (再編集版)は w:UKTV People で見ることができる。また、DVDやBlu-Rayも各コーナーやスペシャルごとに発売されている。
BBC World News
以前はBBCワールドニュースにておおよそ30分から35分長の再編集版を放送していた(ただし冬季オリンピックスペシャルについては、毎正時のニュースを10分程度伝えた後約50分の番組として放送されている)。放送については平日を含めて1エピソードを週数回放送していた後、週末のみの放送に変更になっている。日本向けの放送にあたってはロンドンのスタッフによる日本語同時通訳が付けられて放送された。北米向けへは放送権の都合により放送されず別番組に差し替えられていた。2011年1月現在、同チャンネルでの放送は休止されている。
オーストラリア
オーストラリアのテレビ局 Special Broadcasting Service では2005年12月から自国内で始まるトップ・ギアの放送権を獲得し、独自の再編集版を放送している。また、オーストラリア独自製作の Top Gear Australia を、イギリス版に引き続き SBS にて放送中。オーストラリア版Top Gearは、イギリス版本家Top Gearの第16シリーズエピソード2で共演した。
日本
日本では BBC ワールドの放送開始以来、30分間の再編集版(同時通訳)を専門番組として放送を行っていた。(2007年1月〜3月にかけて「トップ・ギア スペシャル」と題し過去の総集編を放送したのが当チャンネルでの最後のトップ・ギアの放送となった)。また、BBC JAPAN がトップ・ギア・エクストラ(日本語字幕付き)として1時間の専門番組を放送していたが、BBC JAPAN自体が閉局してしまった(なお、BBC JAPAN最後のプログラムが当番組であった)。
また2007年1月24日より、Yahoo! Japan の Yahoo!動画にて2005年にイギリスで放送された第6シリーズと第7シリーズがストリーミング配信された。これはイギリスで放送されていた番組とほぼ同一であるが、日本語字幕が付加され、前述の「Star in a Reasonably-Priced Car」のコーナーと各種応募先の告知がカットされていた。しかし、第7シリーズのロック歌手ジャスティン・ホーキンスのラップタイム収録とともに同コーナーもYahoo!動画版に収録されるようになった。
2008年4月より有料放送のチャンネル銀河において1時間枠・日本語字幕付きで放送が始まった。2005年に放送されたシリーズ6とシリーズ7、その総集編という構成で全20回の放送。前述のYahoo!動画と内容はほぼ同一である。その後2009年1月よりシリーズ8、9を2006/2007として放送し、2010年1月からはシリーズ10、11を2007/2008として放送。2011年2月からはシリーズ12を放送。 また、2011年4月からはシリーズ13を放送予定。
また、2008年3月31日から4月27日までグランツーリスモ5プロローグ内のGT-TVにおいて、第6シリーズのエピソード1が配信された。引き続き5月2日から5月29日までは同エピソード2が配信されている。これらはすべて日本語字幕付きである。その後有料配信となり、2009年1月30日までは第6シリーズ全11エピソード中エピソード3を除く10本を、その後2009年7月31日までは第10シリーズ全10エピソード中エピソード4を除く9本を、2009年12月末までは第11シリーズ全6本を1本あたり300円、28日の視聴期限付きという条件で配信していた。
2010年4月2日からはBSフジで放送が開始された[64]。放送時間は毎週金曜 24:00~25:00/(再)毎週土曜26:30~[65][66]。それに先立ち、3月14日に2007年7月放送の「Polar Special(北極スペシャル)」の回が放送された[67]。イギリスでの放送から数年経過後の放送(BBCによる海外向け販売番組用の再編集が行われている)であるため、ニュースコーナーは基本的にカットされている。
2010年10月2日より放送時間が毎週土曜24:00~25:00に変更された。しばらく再放送はなくなっていたが、2011年1月15日分からは日曜日27:00から再放送が再開された。
| BSフジ 金曜24時台(2010.4.2 - 9.24) | ||
|---|---|---|
| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
Top Gear
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| BSフジ 土曜24時台(2010.10.2 - ) | ||
Top Gear
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-
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DVDは日本では2010年7月26日にサンプロス(三栄書房の子会社)から「Top Gear The Challenges 1」が発売。9月25日に第2巻、11月27日に第3巻が発売されている。いずれもTV放送同様の日本語字幕版で、チャンネル銀河やBSフジで放送されているものと内容はほぼ同じである(パッケージにはBSフジのロゴがBBCのロゴと並んで記載されている)。第1巻は第7・8シリーズ、第2巻は第10シリーズ、第3巻は第10~12シリーズのチャレンジを収録している。
北アメリカ
アメリカではディスカバリーチャンネルが放送していたが、未放送の期間を経て、現在はBBCアメリカで放送されている。
カナダの視聴者向けに、BBC Canada は本国イギリスのBBC Two上で放送しているオリジナル版をまもなく放送予定であると発表した。
また、2008年にアメリカの放送局 NBC が、BBC ワールドワイドの協力を得て製作されるアメリカ版(Top Gear (U.S. TV series))を放送予定だったが、歴史・ドキュメンタリー専門チャンネルのヒストリーに放送局を移すことになり、2010年11月に最初のエピソードが放送された(ただし、「ヒストリー」の日本版に当たるヒストリーチャンネルでの放送は未定)。
ロシア
ロシアではREH-TBなどのテレビ局で吹き替え・同時通訳・字幕で放送がされている。 また、ロシアでは、本家「トップ・ギア」に多大な人気があることもあり、本家版を放送しているREH-TBでオーストラリア版につづき、ロシア版が2009年2月より放送された。 総集編を含む全15回の放送となった。
その他
YouTube のTop Gear公式チャンネルにおいて、過去の放送分がコーナーごとに公開されており、誰でも自由に視聴することが可能である。またメイキング映像も公開されている。
雑誌「トップ・ギア」
テレビ番組「トップ・ギア」から派生したメディアとして、自動車雑誌、「トップ・ギア(Top Gear)」がある。
1993年10月に、英国放送協会(BBC)の子会社であるBBCワールド社から発刊され、現在ではイギリスで最大の発行部数を持つ総合自動車雑誌となっている。刊行は月刊であり、一冊定価は3.95ポンド(創刊時から、2010年3月現在まで)。しばしばDVDやCD、玩具といった付録とともに販売されることでも知られる。また、ライセンス供与による同名の姉妹誌が、中国、韓国、シンガポールを含む世界10カ国以上で刊行されている。
カーオブザイヤー
毎年、その年のベストカーを選出している。
スーパーカーオブザイヤー
毎年、その年のベストスーパーカーも選出している。
- 2006年: フェラーリ・599
- 2007年: 日産・GT-R
- 2008年: シボレー・コルベット C6 ZR1
- 2009年: フェラーリ・458イタリア
関連項目
出典
- ^ FifthGear立ち上げ後も、時折TopGearに出演することがある(シリーズ15エピソード7、シリーズ16エピソード1など)。
- ^ 英BBC、「怠け者」発言でメキシコからも抗議 | 世界のこぼれ話 | Reuters ロイター通信、2011年2月2日。
- ^ 抗議が来た後、ジェレミーがコラムで謝罪したが、同時に「皆はユーモアが欠けているのではないか」「誰一人として不愉快にならないジョークなどない」と皮肉を交えて返している。らばQ:メキシコを侮辱したとBBC放送が謝罪…でもイギリスらしく皮肉めいた文面だと話題に(2011年2月9日)より。
- ^ 場合によっては車両走行をスティグが担当することもある
- ^ この撮影方式のため主にランドローバーやパスファインダー、プラドなど、SUVが使用されている。普段は画面に映らないが、ボリビア・スペシャルでは随伴するスタッフのプラドが何度か写っている。
- ^ 画面が漫画風にコマ割りされていたり、後ろからアニメ調のUFOが攻撃してくるなどなど
- ^ これは「CGを使ったせいで予算がなくなった」というネタの前振りにもなった
- ^ ランサーとボブスレーの競走はボブスレーの勝ち。公共交通機関とフェラーリの競走は、ゴール直前で歩いている公共交通機関組をフェラーリが追い抜いての勝利。シトロエンC1と人間の耐久戦は-17℃で軽油が凍結し更に電気系統が故障したためリチャードの勝利。
- ^ Top Gear - killing a Toyota pt 1 - BBC - YouTube
- ^ レビューにおいてジェレミーはレクサスの乗り味を評して「生ぬるい糊の上に座ってジェーン・オースティンを読むかのようだ」とコメントしている
- ^ 「こんな理解に苦しむクルマは初めてだ」などと言い、同車の値段もあって「34万ポンドのレクサスはどこのどいつだ?」「どう言い訳しても僕が乗ってるのはレクサスだ」のようにレクサスという語を侮蔑語扱いしているとも取れるコメントまで出している
- ^ カローラハッチバック(E100系)を紹介するシーンで、駐車場に並んだ多数の白い冷蔵庫の間にある白いカローラの前を通過し、隣にあった冷蔵庫をカローラとして紹介するというカットがあった。放送後しばらくの間トヨタから車両の貸し出しを拒否されたことを、en:Jeremy's Reviewでは、明らかにしている。
- ^ 米テスラ、英BBC『Top Gear』を提訴(Response)
- ^ 再開後の初放送はまずリチャードの登場から始まったのだが、イージージェットのボーディングタラップから歩いて降りてくるという、ブラックジョーク的な演出だった。
- ^ 直接の原因は右前輪の破裂だが、滑走路の使用許可の時限が一時間後に迫っており、撮影を焦ったのも一因。
- ^ このチャレンジの最後は世界まる見え!テレビ特捜部でも放送された
- ^ 「中古FR車対決 in フランス」(Series13 Episode5)ではモーリス・マリーナ、アフリカスペシャルではフォルクスワーゲン・ビートル、ベトナムスペシャルでは普通のバイクだが、アメリカ国旗のデザインに塗られた車両、中東スペシャルではオペル・アストラ(コンバーチブル仕様)が用意された。ジェレミーはビートルが大嫌いである。
- ^ The Cool Wall app - BBC Top Gear
- ^ イギリスのモータリストの生活を滅茶苦茶にした人に贈られる賞。
- ^ 誰かのドアミラーが落ちてしまったから、安全に回収するためという理由で高速道路を6時間も閉鎖するから、というのが受賞の理由である。
- ^ なお、この賞にノミネートされたのは受賞者の交通整理員を除くと、ケン・リヴィングストン(当時のロンドン市長)だけだった。ノミネート理由は「ロンドンに連節バスを導入するのは、浅い運河に石油タンカーを入れるようなものだと気づかなかったから」(リチャード)、「納税者が車を買ったなら、購入時に消費税を支払い、道路を走るために道路使用税を支払い、給油時にガソリン税を支払い、ガソリンにかかる消費税を支払い、そしてロンドン市内を運転するために25ポンドの渋滞税を支払わなければならないと決めたから」(ジェームズ)、「自宅を50ヤードも拡大された渋滞税ゾーン内に入れたから」(ジェレミー)。
- ^ この年限りではなく「我々が呼吸し続ける限り毎年」の「地球上でもっともバカバカしく無価値で危険で醜悪で吐き気のする」車に贈られた。
- ^ トロフィーを渡しに行ったジェームズが明らかに間違った場所に行き、挙げ句トロフィーを家の前に置き去りにして帰ってしまうオチがある。なお、ジェームズは方向音痴であり、2009年のアワードでは撮影用レンジローバーではなく、普通のレンジローバーの後について行ってしまったことがあると明かされた。
- ^ 「有名人レースで最高のダンスを披露した人に贈られる」と言われ、実際にジェイ・ケイがスタジオに登場してトロフィーを受け取っている。しかし、なぜかラグビーボールの形をしているといういつものオチがあった。
- ^ a b c d e テレビ放送ではカットされており、DVD収録のノーカット版で見られる
- ^ 北極スペシャルで実際に北極に行ったジェレミー達がそんな小さな氷に乗るホッキョクグマを見なかったからという理由。その埋め合わせで「ホッキョクグマによるエアギター大賞」が設けられた。
- ^ リチャードが所有しているが、ジェレミーがその独特のスタイリングを笑いものにするのが定番のやりとりとなっている。
- ^ しかし、受賞トロフィーには「Brian Johnson」ではなく「Brain Johnson」と誤植され、なぜかアイスホッケーの選手が飾られたトロフィーが授与されるというオチがあった。
- ^ しかし、シリーズ12最初の放送でジェレミーが「ダチア・サンデロはUKでは販売されない」というネタを披露して以降、シリーズ12ではジェレミーがサンデロのネタ振りをし、ジェームズが気のない返事をするというパターンがお約束になった。
- ^ 戦後のイギリスにおいて民族系の最大手自動車メーカーであったブリティッシュ・レイランドは、1960年代末期から1970年代にかけ、過激な労働運動による大規模ストライキの多発で生産現場の体制が崩壊、国際競争力のある自動車を開発できなくなり、製品の品質水準も極度に低下した。結果としてはイギリス民族資本の自動車産業そのものの自壊を招き、イギリスの自動車史における不名誉な汚点となっている。この最悪の時代の「ダメな」ブリティッシュ・レイランド製品の典型として、凡庸な大衆車であるマリーナがネタにされているのである。
- ^ http://www.morrismarina.org.uk/
- ^ Series13 Episode6でジェレミーは「架空の組織」と言っている。この放送では再びオーナーズクラブから来た抗議メールの内容が紹介された。
- ^ Series13 Episode5ではフランスのヴァルトランスでロケを行っているが、この時マリーナにピアノを落としたのは「ピアノ無惨航空」というケアレス航空の支社であるというネタも披露された。
- ^ また、Series14 Episode3では、ジェレミーがボロボロのランチア・ベータHPEとハモンドのマリーナでラフロード上対決の際、マリーナのエンジン始動についてHPEはやっとのクランキングでエンジン始動に成功する間にハモンドが説明するが、ランチアを讃える回であるのに予想に反して一発で始動し、ハモンドはうんざりする。なお、最初からマリーナの頭上にピアノが乗っており、「最初からピアノ付きのマリーナを買ってきた」と言う。対決中、併走するジェレミーがHPEの車窓から、「ピアノはラリーでのトラクションに必要だ」と評し、やがてハモンドがトラブルでストップ中にドアを開けっ放しにして工具を取りに行っている間にHPEが右ドアを破壊。その直後駄目押しでやはりピアノが落ちてきた(最初からマリーナに載せられていたピアノとは別のピアノである)。
- ^ 操縦資格を持つジェームズが自分で操縦
- ^ このレースにはスティグが参加しており、車にジェームズ、自転車にリチャード、公共交通機関はスティグ、パワーボートにジェレミーが乗り込んでレースを行っている。
- ^ このレースにはジェレミーが参加せず、フェラーリにリチャードが、パワーボートにジェームズが乗っている。
- ^ このチャレンジでは、ジェームズがジャガー・XK120、リチャードはヴィンセント・ブラックシャドウ(いずれも保存車)でレースを行ったが、ジェレミーが乗るはずの蒸気機関車には保存車がなく、2008年に新製された車両である50番機「60163 Tornado」が使用された。またジェレミーの出身地であるドンカスターも通過している。
- ^ 実はこの車、第9シーズン4回目の放送で「Cool Wall」に登場。その時ジェレミーは「生きる気力がなくなる」と評し、「UnCool」(=格好悪い)送りにされた。また、2009年の『TopGearアワード』にも登場している(紹介されただけ。受賞はランボルギーニ・ガヤルド バルボーニ)。「有名人レース」での初登場時には「CEE"アポストロフィー"Dとは斬新な名前だ」と皮肉られ、性能も「0-100km/h走行は駿足の10.6秒」「最高速度は驚愕の192km/h」と皮肉たっぷりに紹介された。以降、同車が紹介されるときは「CEE"アポストロフィー"D」と呼ばれている。
- ^ シードに関してはAT車とMT車が存在することが、第16シーズンエピソード6のジョン・プレスコット出演時に触れられている。
- ^ a b http://www.bbc.co.uk/topgear/show/liana_laps.shtml
- ^ http://www.bbc.co.uk/topgear/show/celebritylaps.shtml
- ^ http://www.bbc.co.uk/topgear/show/celebritylaps2010.shtml
- ^ 交通安全の石仏である百尺観音の前。なお、リチャードは「鋸山(Nokogiri Yama)」をうまく読むことができなかった。
- ^ Race Across Japan - GTR vs Bullet Train part 1 Top Gear - BBC autos - YouTube
- ^ GT-Rを砂浜に乗り入れていたことと、ジェームズらが羽咋駅まで徒歩30分程度で移動していたことから
- ^ 本物かは不明
- ^ なぜか「カイ・ジドウシャ」と発音している
- ^ 「Mira」を英語読みで「マイラ」と発音している
- ^ 公道走行のためナンバープレートを取得してあるが、通常の車両とは違い、四角い形状で文字が二段になっている
- ^ ベトナムでは爬虫類を使った料理、中東では山羊の頭など。ジェレミーとジェームズが味見し、食べられないリチャードがしかめ面するのが定番
- ^ 同性愛、南部出身のレーサーが多いNASCARをおちょくるなど。
- ^ ジェレミーとジェームズが乗った車両以外に、同様の改造を施したTVに映っていない撮影スタッフ用の車両がある。このスタッフ用ハイラックスは、第15シーズン最初の放送で行われたチャレンジ企画でジェームズが使用した。
- ^ リチャードは後にショッピングセンターのCMへ出演した際、犬ぞりに乗って買い物へ行くなど、この経験を自らネタにしている。
- ^ Hilux Arctic Challenge
- ^ 渡る直前には、当時は副大統領だったイアン・カーマがモーターグライダーに乗って空から登場し、自動車で渡るのは難しいと忠告したが、「オリバー」以外の2台は重さのため何度もスタックするなど、言葉通り困難な行程となった。
- ^ この車はチャレンジ中に「オリバー」と名付けられ、その後Series 10 Episode 5でイギリスに持ち帰ったことが明かされた。Episode 10では実際にスタジオに登場している。Series 12では「OLIV3R」のナンバープレートを取得していることが明かされており、リチャードの出演する子供向け番組「Richard Hammond's Blast Lab」のオープニングなどでもその姿を見ることができる。
- ^ そのため、ジムニーは広告と色が違い、ランドクルーザーはコンバーチブルに改造されており、レンジローバーに至っては広告とスペックが違っていた。
- ^ http://www.topgear.com/uk/car-news/mays-scirocco-song-download-2009-09-15
- ^ なお、それらはすべて下ネタである。左側には「Peniston Oils」(ドアを開けるとフロントドア部に「Penis」が現れる仕掛け)、右側には「Larsen's Biscuits」(ドアを開けると「ARSE=ケツ」が現れる)、ジェームズのプライドフラッグが同性愛者を意味する物になっている、等。同様の広告遊びは、第13シリーズの「中古FR車対決 in フランス」でも行われた。
- ^ ただほとんどがコルベットによって破壊された。
- ^ 14シリーズで同じ様な経緯で(また同じ人物から手紙が来た)ルノー・トゥインゴ RS を紹介した際には赤色だったので「No, It's red」と言っている。フィエスタ以上に過激なレビュー(「下水道を走ることになったら?」「ドーバー海峡横断フェリーに乗り遅れそうになったら?」を行い、最終的に岸壁からダイブして水没した。
- ^ Top Gear Series 6 Episode 11
- ^ BBC車番組「トップギア」 来月から、BSフジ 読売新聞、2010年3月12日
- ^ 初回の再放送は26:00~であり、月刊番組表では2回目以降も同様の時間で掲載されていたが、天体戦士サンレッドの放送が急遽決まったため、現在の時間となっている。
- ^ Top Gear
- ^ Top Gear Polar Special BSフジ番組紹介
外部リンク
- BBC Top Gear
- Top Gear magazine
- YouTube - TopGear's Channel (TopGear公式YouTubeチャンネル)
- 番組オフィシャルサイト (BSフジ)