SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS

2003年に発売された日本のコンピュータゲーム

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SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS』(エス・エヌ・ケイ バーサス カプコン エスブイシー カオス)は、SNKプレイモアが制作した2D対戦型格闘ゲーム。SNKとカプコンの間で結ばれた「お互いの社の対戦型格闘ゲームのキャラクターをそれぞれ借り合う」というクロスライセンス契約によって作られた作品の1つ。2003年11月13日にネオジオ向けのロムカセットが発売され、同年12月25日にプレイステーション2で、2004年10月7日にはXboxで家庭用移植版が発売されている。

SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS
ジャンル 対戦型格闘ゲーム
対応機種 アーケード (AC)
ネオジオ (NG)
プレイステーション2 (PS2)
Xbox
開発元 SNKプレイモア
発売元 SNKプレイモア
人数 1 - 2人
発売日 2003年7月24日 (AC)
2003年11月13日 (NG)
2003年12月25日 (PS2)
2004年10月7日 (Xbox)
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実際のゲームのタイトル画面上において「SVC CHAOS」のロゴの方が大きく、また位置でも上に来ているため『SVC CHAOS SNK VS. CAPCOM』と呼ばれることもあるが、メーカーが公式サイトなどで表記する際は常に『SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS』であるため、記事名および本文はそれにならう。なおユーザー間の略称は『SVC CHAOS』あるいは単に『SVC』が多い。

概要

SNKとカプコンのキャラクターが対決する。キャラクターグラフィック(ドット絵)は、SNK側は基本的に『ザ・キング・オブ・ファイターズ』(以下『KOF』)シリーズからの流用で、『サムライスピリッツ』(以下『サムスピ』)シリーズからのキャラクターやカプコン側のキャラクターはそれに準拠した画風での描き下ろし。打撃がヒットした際の効果音などは『KOF』のままではなく一新されている。先にカプコンが製作した『CAPCOM VS. SNK』シリーズとは異なり1対1の対戦で、対戦前には、全ての組み合わせで例外なく、キャラクター同士による会話デモが行われる。

8方向レバーと4個のボタンで操作する。大部分のキャラクターは弱パンチ・弱キック・強パンチ・強キックだが、一部のキャラクターは出身ゲームに基づいた構成になっている。またカプコン側の6ボタン式ゲームからのキャラクターは、一部の技を削除したりレバー入れ技に割り振ったりして、4ボタン式のシステムに落とし込んでいる。

基本的なシステムや操作性は『KOF』シリーズに近い。しかし通常投げが弱パンチと弱キックもしくは強パンチと強キックの同時押しという仕様になっており、『KOF』シリーズでは同じ入力で出た「緊急回避」「ふっとばし攻撃」は本作には無い。

走り続けるダッシュの代わりに『餓狼伝説』などのダッシュと似た「グランドステップ」が採用されている。パワーゲージを消費するがガードキャンセルでも出せる。緊急回避の無い本作では、接近手段として重要である。

パワーゲージは「グルーヴパワーゲージシステム」と呼ばれ、『ストリートファイターZERO』シリーズに似て3分割されている。このゲージが満タンになると表示が変化し「自動で減っていくゲージが無くなるまで超必殺技を出し放題、さらに「どこでもキャンセル」「スーパーキャンセル」が使用可能」な状態になるが、超必殺技を出したりキャンセルするとゲージの減少が速まり、制限時間を縮めてしまう。その状態が終了すると、2ゲージ分溜まった状態に戻る。

体力ゲージは2本あり、ダメージを受けて1本だけになると「EXCEED」が使用可能になる。パワーゲージは消費しない(スーパーキャンセルで出した場合、そのキャンセルにかかる分は消費する)が一度の対戦で1回しか使えない。なおEXCEEDはCPUキャラクターの出現分岐条件にも関わっている。

本作では溜めコマンドの入力に関して、これまでのSNKプレイモア作の対戦型格闘ゲームには無かった独特の決まりがある。例えばテリー・ボガードの「ライジングタックル」やガイルの「サマーソルトキック」などの「一定時間下にタメてから上」というコマンドは、下方向から上方向へレバーを動かす途中で、必ずニュートラルポジションを通過しなくてはならない。家庭用ネオジオ版でもこの点はそのままだが、PS2版・Xbox版ではオプションでSNKプレイモアの従来の作品と同様の入力方式に変更できる。

また、カプコンキャラクターの声優が一部違う人物に差し替えられている。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


キャラクター

()内は担当する声優。

プレイヤーキャラクター

SNK側
草薙京 [Kyo Kusanagi](野中政宏
『KOF'98』までと同じ学生服姿だが、『KOF2000』の超必殺技「百八拾弐式」が使える他、「荒咬み」「毒咬み」の派生ルートが『KOF2001』のものになっている。
八神庵 [Iori Yagami](安井邦彦
EXCEEDで『KOF'96』でのエンディングを再現した当て身技「血の暴走」が追加された。
テリー・ボガード [Terry Bogard](橋本さとし
『餓狼伝説』時代(厳密には『KOF2002』まで)の衣装だが、『餓狼 MARK OF THE WOLVES』の超必殺技「バスターウルフ」が使える。EXCEEDとして追加された「ライジングビート」はギースの「デッドリーレイブ」に酷似した技。
不知火舞 [Mai Shiranui](曽木亜古弥
個別エンディングに北斗丸が登場するが、アンディが見つからずにいらいらしていた舞に八つ当たりされる。
リョウ・サカザキ [Ryo Sakazaki](臼井雅基
本作では血の気の多い性格となっており、誰に対しても喧嘩腰になる。対リュウ戦のデモで「最強の虎」「貧乏」呼ばわりされて怒るシーンがある。
Mr.カラテ [Mr. Karate](津田英治
初代『龍虎の拳』以来の登場だが、性能面でのベースは『KOF2001』までのタクマ・サカザキとなっている。本作ではオープニングデモや対戦開始前など、全般的に豪鬼と対比した表現が多い。また、これまで設定上使えないとされていた必殺技「虎咆」が使用可能。
キム [Kim](橋本さとし)
実在の人物の名前を借用していた関係で(その時点での許可は得ていた)本作以降の全てのSNKプレイモア作品で下の名前が出なくなった。詳しくはキム・カッファンの項目を参照。
チョイ・ボンゲ [Choi Bounge](モンスター前塚
衣装は『KOF'96』以降のものになっている。個別エンディングでは今までの作品とは違い、チャン・コーハンと共に脱走に成功している。アテナに敗北すると人面チンパンジーに変身させられてしまう。
藤堂香澄 [Kasumi Todoh](弓雅枝
衣装・髪型は『KOF'99』のものをベースとしているが、口調が『龍虎の拳 外伝』でのぶっきらぼうなものになっている。個別エンディングでは父親も登場するが、彼女は気づかない。
[Shiki](南かおり
『サムスピ』シリーズから登場した3人のうち、彼女と牙神幻十郎は通常技のボタンの構成が「弱斬り・中斬り・強斬り・蹴り」となっている。後に『ネオジオバトルコロシアム』に登場したアスラがこれをさらに発展させた形で受け継いでいる。彼女が業務用2D対戦型格闘ゲームに登場したのは本作が初めて。レッドアリーマーに敗北すると『サムスピ』のキャラクターである巌陀羅に変身させられる。
牙神幻十郎 [Genjyuro Kibagami](コング桑田
必殺技に「月華斬」が追加。EXCEEDには『天草降臨』の「怒り爆発」と「一閃」が用意された。
アースクェイク [Earthquake](臼井雅基
鎌と分銅を握る手の左右が『サムスピ』とは逆になった。また『サムスピ』シリーズの通常投げであった「スカンクバースト」(放屁攻撃)が、飛び道具の必殺技「ファットバースト」になっている。『サムスピ』出身キャラクターでは彼のみ、通常技のボタンの構成が「弱パンチ・弱キック・強パンチ・強キック」のままである。
カプコン側
リュウ [Ryu](森川智之
ストリートファイター』シリーズでは通常技の「くるぶしキック」が、本作では特殊技(レバー入力技)に変更された。
ケン [Ken](モンスター前塚)
対テリー戦前のデモでは「気が合う」という趣旨の発言をする。ただし、香澄との対戦前デモではリョウと間違えられたり(すぐに香澄が謝罪した)、リョウとの対戦前のデモでは文句を言われるなど、『龍虎の拳』キャラクターとの相性は悪く描かれている。
春麗 [Chun-Li](実川麻里
設定上は『ストリートファイターII』に近いが、「気功掌」などのモーションは『ストリートファイターIII』に準拠している。個別エンディングではソドムなどマッドギアのメンバーが登場する。本作では、対キム戦前のデモでチャンとチョイを完全に悪者扱いしており、キムに2人の引き渡しを要求している(キムの元で修行中ではあるものの、チャンは脱獄犯、チョイは指名手配犯であるため。また、キムの更生は実質的には犯人隠匿罪に当たる)。
ガイル [Guile](西川たけのすけ
超必殺技「サマーソルトスラッシュ」は本作オリジナルの技。
ダルシム [Dhalsim](声:や乃えいじ
ストリートファイターEX』シリーズでのスーパーコンボ「ヨガレジェンド」をEXCEEDとして使用可能。またスーパーコンボに「ヨガドリルアタック」も追加されている。
豪鬼 [Gouki / Akuma](西村知道
EXCEEDの「瞬獄殺」は原作と違い、ガード中の相手を掴めなくなっている。
ベガ [Vega / M. Bison](若本規夫
『ストリートファイターZERO3』での最終ボス・ファイナルベガが使用したスーパーコンボ「ファイナルサイコクラッシャー」をEXCEEDとして使用可能。個別エンディングにはユーリユーニも登場する。
サガット [Sagat](水津浩志
テリーとのバトル開始デモでは、彼からジョー・ヒガシに間違えられてしまっている。
バルログ [Balrog / Vega](成金屋清富
原作と違い、攻撃を受けても爪や仮面は外れない。EXCEED「レッドインパクト」では巨大な赤薔薇が出現。なお、本作で声を務める成金屋は『ガンスパイク』でも同名キャラクターの声を務めている。レッドアリーマーに敗北すると『魔界村』に登場するフライングナイト(盾を持った空を飛ぶ敵)に変身させられる。
M.バイソン [M. Bison / Balrog](長代聡之介
必殺技「ワイルドスマッシュ」とEXCEED「アルティメットスマッシュ」は本作オリジナルの技。
タバサ [Tabasa / Tessa](佐久良貴恵
カプコン側の通常キャラクター中、唯一『ストリートファイター』シリーズ出身ではないキャラクター。出身作の『ウォーザード』以外では『ポケットファイター』に続いての出場となる。
ヒューゴー [Hugo](高木渉
唯一『ストリートファイターIII』シリーズから出場。デモ関係では相棒のポイズン弓雅枝)の方が台詞が多い。バトル開始デモなどでが出てくることがある。レッドアリーマーに敗北すると『魔界村』に登場する一角獣(敵の単眼巨人)に変身させられる。

CPUキャラクター

キャラクター選択画面には姿が無いが、隠しコマンドの入力でアーケード版も使用可能。

SNK側
ギース・ハワード [Geese Howard](コング桑田)
「ステージ1 - 3を1ラウンドも落とさずに勝ち抜き、EXCEEDでのKO回数が1 - 2回」という条件を満たすとステージ4に登場する(同じ条件のデミトリと、どちらが出るかはランダム)。必殺技「烈風拳」「ダブル烈風拳」は、単発で出した場合とキャンセルで出した場合とで性能が変化する。
マーズピープル [Mars People]
「ステージ1 - 3を1ラウンドも落とさずに勝ち抜き、EXCEEDでのKO回数が3回」という条件を満たすとステージ4に登場する(同じ条件のロックマンゼロと、どちらが出るかはランダム)。『メタルスラッグ』シリーズからの登場。個別エンディングでは大規模な侵略行動を開始している。
ゲーニッツ [Goenitz](島よしのり
上のどちらの条件も満たしていない場合に、ステージ4に登場する(同じ条件の火引弾と、どちらが出るかはランダム)。新技として必殺技「СИНАОИХАНА СЭИРАН(しんあおいはな せいらん)」と超必殺技「ФУУДЗИН ИБУКИ(ふうじん いぶき)」が追加されている。
ツキノヨルオロチノチニクルフイオリ(暴走庵) [Iori Yagami](安井邦彦)
ステージ6の相手がカプコンキャラクターの場合、ステージ7に中ボスとして登場する。本作オリジナルのEXCEED「???!」は『KOF'97』の三種の神器チームエンディングを彷彿させる技で、後に『KOF2003』以降では「三神技之弐」として使われるようになった(ただし前者は投げ技であり、後者は打撃技である)。
カプコン側
デミトリ・マキシモフ [Demitri Maximoff](檜山修之
「ステージ1 - 3を1ラウンドも落とさずに勝ち抜き、EXCEEDでのKO回数が1 - 2回」という条件を満たすとステージ4に登場する(同じ条件のギースと、どちらが出るかはランダム)。『ヴァンパイア』シリーズからの登場で、対戦型格闘ゲームのキャラクターとしては本作が初の外部出演。相手を女性に変身させて吸血する「ミッドナイトブリス」は今作でも健在。グラフィックに変更が加えられ、ヴァンパイア時代より一回り体が大きくなり、ダウン時には背中に翼を生やした悪魔のような吸血鬼本来の姿になる。
ロックマンゼロ [Rockman Zero / Megaman Zero](風間勇刀
「ステージ1 - 3を1ラウンドも落とさずに勝ち抜き、EXCEEDでのKO回数が3回」という条件を満たすとステージ4に登場する(同じ条件のマーズピープルと、どちらが出るかはランダム)。バトル開始デモでは仲間のシエルの台詞も出る。レッドアリーマーに敗北すると『超魔界村』に登場するミミック(宝箱のような敵)へ変身させられる。
火引弾 [Dan Hibiki](細井治
上のどちらの条件も満たしていない場合に、ステージ4に登場する(同じ条件のゲーニッツと、どちらが出るかはランダム)。本作オリジナル技として、必殺技「我道翔吼拳」「究極天地我道突き」が加えられた上、EXCEED「漢道」が使用可能。中でも「漢道」は極めて強力。レッドアリーマーに敗北すると妖怪にされる代わりに、顔が青ざめてしまう。
洗脳されたケン(洗脳ケン)[Violent Ken](モンスター前塚)
ステージ6の相手がSNKキャラクターの場合、ステージ7に中ボスとして登場する。ベガのサイコパワーに冒された状態のケン。本作オリジナルの移動系必殺技「羅刹脚」が追加されている他、『ストリートファイターEX』シリーズのメテオコンボ「九頭龍裂破」を超必殺技として使う。EXCEEDは本作オリジナルの「神武滅殺」。

ボスキャラクター

家庭用ネオジオ版・PS2版・Xbox版のみ使用可能。

SNK側
本気になったMr.カラテ(本気カラテ)[Mr. Karate](津田英治)
ステージ7の相手が暴走庵だった場合、必ずその後にボスとして登場する。必殺技「虎煌拳」が『KOF2002』のように手から見えない気弾を飛ばす技(ただし射程距離はかなり長くなっている)になっていたり、本来(通常キャラクター)のものより威力は低めだが「覇王至高拳」「超覇王至高拳」「極限虎砲」「鬼神撃」といったいくつかの超必殺技をパワーゲージ不用の通常必殺技として使用する他、パワーゲージを溜める「気力溜め」には飛び道具を掻き消す効果があり、EXCEED「超龍虎乱舞」はガード不能技。非常に強力なキャラクターである。勝利ポーズの一つでは初代『龍虎の拳』での台詞を口にする。家庭用で追加された個別エンディングではリー・パイロンが登場し、「虎咆」の打ちすぎによって古傷を痛めてしまった彼を心配する描写が描かれている。
カプコン側
真・豪鬼[Shin-Gouki / Shin-Akuma](西村知道)
ステージ7の相手が洗脳ケンだった場合、必ずその後にボスとして登場する。本来(通常キャラクター)のものより威力は低めだが「滅殺豪波動」「滅殺豪昇龍」「天魔豪斬空」といったいくつかの超必殺技をパワーゲージ不用の通常必殺技として使用する(本気カラテと違い、こちらは画面暗転の演出も入る)が、「瞬獄殺」だけはパワーゲージが必要な超必殺技になっている。「瞬獄殺」は、移動投げとなっている通常の豪鬼のものとは異なり、ガード不能の打撃技となっているため連続技に組み込める。EXCEEDは『CAPCOM VS. SNK 2』の神人豪鬼のLV.3専用スーパーコンボ「禊」だが、本作ではガード不能技に強化されているが威力が落ちている。『ZERO』時代の時と違い、髪の色が白色になっていたり、前述した通り「禊」が追加されているなど全体的に神人豪鬼に近い性能になっている。

シークレットボスキャラクター

PS2版・Xbox版のみ使用可能。それぞれにかなり厳しい出現条件があるが、このシークレットボスを倒さないと各キャラクターの個別エンディングは見られない。なお、どちらのボスを倒したかでエンディングが変化するキャラクターがいる。

ここで負けてしまうとコンティニューできず、どちらのボスの出現条件も満たさずにステージ8を終えてしまった場合と同じく、共有バッドエンディングに移行してしまう。

SNK側
アテナ [Athena](伊藤望恵
サイコソルジャー』の麻宮アテナではなく、その先祖にあたる、『アテナ』のアテナ。天界の守護者。ステージ8(対ボスキャラクター戦)をクリアした時点で「ステージ1 - 7を1ラウンドも落とさず勝ち抜き、1回も削り勝ちしない」という条件を満たしているとステージ9に登場する(ステージ8ではラウンドを落としてもかまわない)。様々な天界の獣を召喚したり、自分が人魚に変身したりと、ファンタジー調な必殺技を使用する。ストーリー展開上は、この後で地上界に降ろされて『ネオジオバトルコロシアム』に出場する。倒した相手を動物に強制変身させる、独特の勝利演出を持つ。
カプコン側
レッドアリーマー [Red Arremer](成金屋清富)
魔界村』シリーズに登場する赤い悪魔。ステージ8をクリアした時点で「ステージ1 - 7を1ラウンドも落とさず勝ち抜き、敵を5回以上通常必殺技(超必殺技、EXCEEDはカウント対象外)でKOし、かつ1回以上削り勝ちする」という条件を満たしているとステージ9に登場する(ステージ8ではラウンドを落としてもかまわない)。ガード不能の突撃技を繰り出して来たり、炎の弾を吐いたり、様々な魔界村の住人たち(原作での他の敵モンスター)を召喚したりして戦う。倒した相手を魔物や妖怪に強制変身させる、独特の勝利演出を持つ。

補足

各キャラクターの固有エンディングを見るのが非常に困難な本作だが、実はシークレットボスの登場条件の内「(直前の仮ボス戦以外は)1本もラウンドを落とさない」という部分には抜け穴がある。1ラウンド取られてしまったら、わざとそのまま負けてゲームオーバーにしてしまい、コンティニューすれば良い。その後で今度はラウンドを落とさずに勝ち進めば、シークレットボスに到達できる。ただし、アーケード版でこれをやるにはコンティニュー分のプレイ料金が必要である。

これは『餓狼伝説スペシャル』において、隠しキャラクターのリョウ・サカザキを出すための「1ラウンドも落とさず勝ち抜いていって、ヴォルフガング・クラウザーを倒す」という条件に存在した抜け穴と同じ。

家庭用

NEOGEO版 
2003年11月13日発売 価格 41,790円(税込)
MVS版と同じく、コマンド入力により追加6キャラクターが使用可能、アテナとレッドアリーマーは使用不可。
PS2版
通常版 2003年12月25日発売 価格 7,140円(税込)
SNKベストコレクション 2005年3月17日発売 価格 2,940円(税込)
6体の隠しキャラクターのみならず、アテナとレッドアリーマーが最初から使える。サバイバルモード・ギャラリーモードあり。
XBOX版 
2004年10月7日発売 価格 5,040円(税込)
サバイバルモード・ギャラリーモードに加えカラーエディットモードあり。ラウンドコールのボイスが変更されている。Xbox Liveによる通信対戦にも対応。オマケで4種(ネオジオ・PS2・XBOXのそれぞれのパッケージイラスト+キャラクター総登場)のポストカードがついていた。

関連作品

  • SNK側作品
    • SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ』シリーズ - 対戦型格闘ゲームではないが、クロスライセンス契約によるVSシリーズの1作目にあたる。『2』まではネオジオポケットで発売されたが、最新作はニンテンドーDSで発売されている。
      • 『SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ』
      • 『SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ2 EXPAND EDITION』
      • 『SNK VS. CAPCOM カードファイターズDS』
    • 頂上決戦 最強ファイターズ SNK VS. CAPCOM』 - VSシリーズの2作目にして、対戦型格闘ゲームとしては最初の作品。ネオジオポケットで発売された。キャラクターのグラフィックは3頭身にデフォルメされたコミカルなもの。
  • カプコン側作品
    • CAPCOM VS. SNK』シリーズ - カプコンの制作した格闘ゲーム。アーケードゲームとして発売され、ドリームキャストプレイステーション、プレイステーション2、ゲームキューブ、Xboxに移植された。『1』では(『SNK VS. CAPCOM』と同様)カプコン側のキャラクターの通常技を削減して4ボタン制を採用したが、『2』では逆にSNK側のキャラクターに技を増やして6ボタン制となった。ゲームキューブ版・Xbox版はイージーオペレーションシステムを導入している。
    • 『ストリートファイター アートワークス 覇』 - 書籍。2009年発売。このゲームに使われたFALCOONとノナのイラスト作品[1]が収録されている。

脚注

  1. ^ 書籍名通り、「ストリートファイターキャラクターメイン」でSNKのキャラクターは少数のみである

関連項目

外部リンク