魔法戦隊マジレンジャーの登場人物

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魔法戦隊マジレンジャーの登場人物(まほうせんたいマジレンジャーのとうじょうじんぶつ)では、特撮テレビドラマシリーズ『魔法戦隊マジレンジャー』に登場する架空のキャラクターを記述する。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


地上界

小津家 / 魔法戦隊マジレンジャー

小津家の5人兄妹の名前の頭文字を年齢順に並べると「(『小津=オズ(蒔人)・(芳香)・(麗)・(翼)・かい(魁)」となる。

戦隊シリーズの定番となっている「戦士の名乗りのシーン」は、今までレッドが最初に名乗りを上げていたが、本作ではレッドではなく兄妹の最年長から名乗りを上げている。5人での名乗りのシーンでは長男(グリーン)、長女(ピンク)、次女(ブルー)、次男(イエロー)の順番になっており、最後に三男で末っ子(レッド)が名乗りを上げる設定となった[1]

天空聖者ブレイジェル(地上名・小津勇)が地上人の深雪と結婚し、誕生した一家。子どもたちは人間と天空聖者のハーフ。

物語開始前に父親の勇が、開始直後に母親の深雪が行方不明になるなどの紆余曲折があったが後に全員再会。勇の弟子・ヒカル(天空聖者サンジェル)が事実上の婿入りをしたことにより、最終回での「魔法家族8人」という図式が成立した。

最終回では最終決戦(2006年)から一年後(2007年)の生活が描かれた。

作中、敵味方双方からマジレンジャーと呼称されることは少なく様々な呼ばれ方をされている。

5兄妹は全員、トップとチェーンを繋ぐ金具部分に「M」のロゴが入ったペンダントを身に着けており、Stage24でヒカルから彼の家に代々伝わっていたお守りの指輪を贈られて以降は、右手中指にそれを着けている[2]

小津_魁(おづ_かい)_/_マジレッド
  • 演:橋本淳
  • キャッチフレーズ「燃える炎のエレメント
本作の主人公。小津家三男、末っ子である「赤の魔法使い」。17歳。
桐東高校の2年生で、所属しているサッカー部(ポジションはフォワード)のマネージャーである山崎由佳に想いを寄せている(初デートで芳香の横槍を受けて大失敗している)。勉強はあまり得意ではない。末っ子のせいかまだまだ子供っぽいが、それゆえストレートな性格の持ち主で、正義感に篤い。思いついたら即行動のタイプだが、早合点になることもしばしば。また父の記憶がほとんどないことに寂しさを感じることもある。蒔人と芳香を「〜兄ちゃん(姉ちゃん)」と呼んでいるが、麗と翼のことは「小さい姉ちゃん(兄ちゃん)」を略してそれぞれ「ちい姉(ねえ)」、「ちい兄(にい)」と呼んでいる。
「無茶しすぎる」という理由から母・深雪に唯一マージフォンを与えられなかったが、自身の勇気からマージフォンを出現させた事で正式にマジレンジャーの一員となる。父であるブレイジェル・小津勇と同じ炎の系統のエレメントを持っているためか、5人中で最も高い潜在能力を持っている。ン・マとの決戦後は、インフェルシアと人間界をつなぐ「インフェルシア親善大使」になり、髪型も赤いメッシュを入れるなどやや荒めに変化した。なお、由佳とのその後の関係は語られていない。
得意な魔法は物質変換をする練成術。5聖者守護隊の炎を司る天空聖者フレイジェルの力によってマジレッドに変身、さらに魔法大変身で炎の剣を持つマジマジン・マジフェニックスに2段変身する。
2011年放送の『海賊戦隊ゴーカイジャー』の第2、3話にもゴーカイジャーが初めて出会ったレジェンドとして登場した。髪型と黒いローブを着た姿は「インフェルシア親善大使」としての姿と同様で、ペンダントと指輪も当時と同じものを身に着けていた。性格は本編から大きく変化し、大人びていた。
小津_翼(おづ_つばさ)_/_マジイエロー
  • 演:松本寛也
  • キャッチフレーズ「走る雷(いかずち)のエレメント
小津家次男の第4子である「黄色の魔法使い」。19歳。
常に冷静沈着で勘が鋭い。5兄妹の中ではもっとも現実的に物事を見るタイプで、他の兄妹やヒカルも動揺する事態にすら冷静に対処することも。ただし、いささかぶっきらぼうな態度と、皮肉をよく口にすることがあることから誤解を招くことも多く、そのせいか人付き合いは苦手。「俺(蒔人)が居ない時は次男のお前(翼)が長男だ」と幼い頃から、兄・蒔人に教え込まれ反発していたが、姉たちを守れずパニックに陥ってしまったことも。尚、蒔人を「兄貴」、芳香と麗を「〜姉(ねえ)」(「芳姉」、「うら姉」)、魁を呼び捨てでそれぞれ呼んでいる。
現在の職業は劇中では語られていないが、高校時代はボクシング部に所属しており[3]、全国大会に出場した経験もあることからプロボクサーを目指しているとのこと。しかしマジレンジャーとしての活動のため、一時的にジムを辞めていた。ン・マとの戦いを終えてからは、髪型を変えた彼がトレーニングに励んでいる描写がある。マジスティックボーガンを武器とするため、スナイパーとしての自負を感じさせる台詞もある。
先述の通り「蒔人がいないときは翼が長男」ということもあってか、サブリーダー的存在。
魔法薬の調合を得意とする。5聖者守護隊の雷を司る天空聖者ボルジェルの力によってマジイエローに変身、さらに魔法大変身で空を駆けるマジマジン・マジガルーダに2段変身する。
轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊』にも登場。「スーパー戦隊住所録」にはファイルナンバーは“MAGI05002”で掲載されている。住所が「東京都土呂市観座州5-2-13」とあるが、これは名字「小津」の元ネタ「オズの魔法使い」から主人公の「ドロシー」と出身地の「カンザス」をもじったもの。また、同作ではプロボクサー(共英ボクシングジム所属。本作時点ではスーパーバンタム級の日本王者で、WBC同級ランキング10位[4])になり試合にも出場する。
小津_麗(おづ_うらら)_/_マジブルー
  • 演:甲斐麻美
  • キャッチフレーズ「揺蕩(たゆた)う水のエレメント
小津家次女の第3子である「青の魔法使い」。20歳。
大らかで、真面目な性格。幼少の頃から成績優秀。姉の芳香が頼りないせいか、深雪からも母親代わりを期待されていた彼女が務める。
常に聞き役に徹する反面、真面目すぎるために逡巡したりすることも多く(後に吹っ切れて以来、度々オーディションを受けに行っているという描写もあるが)、また自分の悩みを溜め込んでしまうタイプで、何かの拍子でそれを爆発させたら手に負えない。また、真面目さゆえに猪突猛進するところもある。幼い頃の魁のイタズラが原因でカエルが苦手。落ち込むと鍋磨きをする癖がある。ヒカルとは恋愛関係を窺わせる描写が多々あったが、終盤でついに結ばれ結婚に至る。結婚後はヒカルとともにマジトピアで暮らしている。
水晶玉を使った占いを得意とするが、自分たち自身のことは占えない(第六感は優れているようだが、くじ運なども悪い)。5聖者守護隊の水を司る天空聖者スプラジェルの力によってマジブルーに変身、更に魔法大変身で水中戦を得意とするマジマジン・マジマーメイドに2段変身する。
小津_芳香(おづ_ほうか)_/_マジピンク
  • 演:別府あゆみ
  • キャッチフレーズ「吹きゆく風のエレメント
小津家長女の第2子である「桃色の魔法使い」。22歳。
自由奔放な性格で、天然ボケな小津家のムードメーカー。自らを「芳香ちゃん」と呼ぶことが多く(なお麗も姉をそう呼んでいる)、他の兄弟姉妹のことも名前に「ちゃん」付けで呼ぶ(兄である蒔人だけは「お兄ちゃん」と呼んでいる)。気分屋で思い込みが激しいお節介屋で、恋愛話になると「恋のキューピッド」を自称して「小さな親切、大きなお世話」レベルの余計な手出しをするほど(翼曰く「芳姉は当てにならない」。事実、このお節介が魁と由佳のデートを大失敗に導いて、魁を激怒させた)だが、他の兄妹同様心優しく、身近な人の危機に直面した時はいつもとは違う芯の強さとがんばりを見せたりもする。その思い込みの激しさの割には先入観はあまりないため、その行動力で敵側だった冥府神ティターンの心をも動かし、彼を改心させた。モデルを職業としているが奔放な性格のせいか、仕事は多くない様子。それでもボーイフレンドは多く、魁と翼には10回はウエディングドレスを着られる(くらい候補者がいる)と称され、実際劇中では十五股交際をやってのけていた。家事全般は全くできなかったが、ン・マとの戦いを終えてから料理についてはそれなりにできるようになっていた。
変身呪文を得意とし、「変わりま〜す!」の合図で呪文を詠唱することで動くことができるマントとマジピンクのマークの付いた扇風機大砲、ノックマシン、彼女の前髪を除いた顔を浮かび上がらせられる郵便ポスト、彼女の前髪を除いた顔が付いた、フロントライトにまつ毛があり、ナンバープレートにマジレンジャーのマークの付いた車、コショウ瓶やラジオ、果てはバンキュリアやティターンなど、無機物有機物問わず変身してみせるが、ピンクの色まではごまかせない(全体がピンクだったり、体の一部がピンクだったりする)。5聖者守護隊の風を司る天空聖者ウインジェルの力でマジピンクに変身、更に魔法大変身でやはり変身能力が武器のマジマジン・マジフェアリーに2段変身する。5人の必殺技の1つ「マジレンシュート」に使うボールも彼女が変身する。
小津_蒔人(おづ_まきと)_/_マジグリーン
  • 演:伊藤友樹
  • キャッチフレーズ「唸る大地のエレメント
小津家長兄である「緑の魔法使い」。24歳。同戦隊のリーダーである[5]
明朗快活で、大きく広い心の持ち主。常にマイペースだが、5兄妹の父親代わりらしく常に皆を気遣い、ここ一番に頼れる熱い好青年。ただし、すぐ下の妹・芳香同様にやや思いこみが激しい面があり、熱血バカ的な行動をして兄妹を振り回すこともあるのが玉にキズ。
自宅近くに自営の農園「アニキ農場」を持っている農場経営者で、小津家の家計は事実上彼一人で支えている。料理担当で腕もピカイチだが、「アニキサラダ」と称する特製サラダに始まり、材料が野菜に偏って肉類をあまり使わないという、ベジタリアンな傾向がある。小学生の頃は野球少年だった。流暢に英語を操ることができるが、これは将来ブラジルに「大アニキ農場」を作る夢を持ち、まずは海外留学なら英語だろうと勉強したもの[6]。しかし、世界の平和と弟妹の幸せのために現在はその夢を封印している。
作中では描かれなかったが、コンプリートブックによれば、半年後の時点でブラジル留学の準備は進んでいる様子であるが1年後には家にいたので、短期のものであった様子。料理の腕には更に磨きがかかったようであり、芳香の料理の腕前も彼の特訓があったものと思われる。
植物と心を通わせたり操ったりする「植物魔術」を得意とする。5聖者守護隊の大地を司る天空聖者グランジェルの力でマジグリーンに、更に魔法大変身で怪力を武器とするマジマジン・マジタウロスに2段変身する。また、「マッスルグリーン」と言う筋肉質体型に変身することが可能。一見すると大雑把な性格だが、翼によれば無駄な破壊をしない的確な攻撃を行うらしい。
小津_深雪(おづ_みゆき)_/_マジマザー
  • 演:渡辺梓
  • キャッチフレーズ「煌く氷のエレメント
5兄妹の母親で、女手一つで5人を育てあげた小津家の大黒柱にして「白の魔法使い」。
天空聖界マジトピア最長老であり、伝説の五色の魔法使いたちの直系の弟子である氷の天空聖者・スノウジェルから力を授けられており、子どもたちとは違いマジマジンにならずに巨大化することも可能。天空聖者ブレイジェルこと小津勇の妻であり、子供たちにはめったに帰ってこなかった父親の素性については「探険家で南極で遭難した」と伝えていた。結婚する以前はごく普通の人間で、夫が行方不明になったのを期に魔法使いとなる。
インフェルシア復活直後、一人で冥獣トロルを倒すなど奮戦するも、魔導騎士ウルザードとの戦いに敗北。彼の体に氷の羽根を突き立てて姿を消すが、ことある毎に5兄妹の前に幻として現れ、彼らを支える言葉を残していく。行方・生死ともに不明だったが、後に5兄妹と再会を果たした勇が「母さんは生きている」との言葉を残したことで生存が明らかとなった。一瞬記憶を取り戻したウルザードが「魂たちの花園」に光と化して彼女の魂を飛ばしており、偶然見つけた冥府神トードによって捕らえられていたが、終盤で5兄妹の母を取り戻す気持ちと行動力によって復活し、子どもたちの元に帰ってきた。
魔法戦隊マジレンジャーVSデカレンジャー』によると、ドギー・クルーガー白鳥スワンとは、古くからの友人。また、スワンと知り合ったきっかけはドギーの行きつけのカレー屋である(『特捜戦隊デカレンジャーVSアバレンジャー』では、ドギーは地球に来たばかりの頃『爆竜戦隊アバレンジャー』に登場する「恐竜や」の常連客だったため、この店は恐竜やである可能性が高い)。
2011年公開の『海賊戦隊ゴーカイジャー』の劇場作品、『199ヒーロー大決戦』では、マジレンジャーとは別に、他のスーパー戦隊の番外戦士と共にレジェンド大戦に参戦したが[7]、大戦の終結時に他の戦士共々その力を失った。彼女の力はレンジャーキーとなり、バスコ・タ・ジョロキアの手中に渡っている。
ヒカル_/_マジシャイン_/_天空聖者サンジェル
  • 演:市川洋介
  • キャッチフレーズ「輝く太陽のエレメント
ブレイジェル(勇)の弟子であり、大聖者の御側付の天空聖者。
魔法猫スモーキーが閉じ込められているマジランプや、巨大ロボットに変形するトラベリオンエクスプレスを所有。変身アイテム・グリップフォンで本来のサンジェルの姿を経て金色の戦士「天空勇者マジシャイン」となる。なお天空勇者とは、天空聖者が魔法の武器や鎧を身に付けた姿で、それにより攻撃力、防御力、魔法力を上げることができるが、スピードが少しダウンしてしまう欠点がある。サンジェルの姿の際は鎧を脱ぎ、スピードを活かした戦いをする。
15年前のインフェルシアとの戦いの際、マジトピアを裏切った天空聖者ライジェル(魔導神官メーミィ)をミイラにして封印するが、自分もライジェルの魔法でカエルにされてしまい、以後ライジェルのミイラと、スモーキーの棲家であるマジランプとともに洞窟に逼塞していた。小津5兄妹によって発見され、青の魔法使い(=麗)のキスによってライジェルの呪縛を解かれ、5兄妹の魔法の先生として20代半ばの青年風の人間の姿に変身、小津家に居候することになる。なお「ヒカル」とは芳香がカエルの時の彼に付けた名前で、これをそのまま使っている。単に人間社会に慣れていないだけなのかもしれないが、いささか天然ボケ気味の面がある。実年齢は500歳とのこと。
登場以降は司令官的な役回りも持ちマジトピアの言い伝えなどから、兄妹の行動を制止しようとするも、自信を持った彼らになかなか受け入れてはもらえなくなってしまう場面も見られる。また自身でも完璧な先生ではないのは悩みの種であったが、小津5兄妹と触れ合う中でともに成長していった。麗とは次第に想いを寄せ合うようになり、終盤には彼女からはっきりと想いを告白され、紆余曲折を経て麗の気持ちに答えて結婚、晴れて小津家の一員となった。
ン・マとの戦いでは、先生の勇(ブレイジェル)とともにン・マと一度対決したものの、その際は敗れて死亡した。しかし、バンキュリアの不死身の力によって蘇生され、今度は家族全員でン・マを撃破した。戦いが終わった後は、妻となった麗とともにマジトピアで暮らしている。
他戦隊とのクロスオーバー作品ではイジられキャラと化しており『魔法戦隊マジレンジャーVSデカレンジャー』ではセンちゃんに見初められ女装姿を披露し、ゲスト出演した『轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊』では菜月から「ひかるんるん」と呼ばれて困惑している。
小津_勇(おづ_いさむ)_/_ウルザード・ファイヤー_/_天空聖者ブレイジェル
  • 演:磯部勉
  • キャッチフレーズ「猛る烈火のエレメント
小津5兄妹の父親で、天空聖界でもその名を知らない者はいないとされ、生きながらにして伝説として語り継がれる勇者。
勇猛果敢で冷静沈着、心・技・体を兼ね備えた誇り高き最高の戦士であり、剣技と魔法ともに優れ巧みに操る最強の天空聖者である。天空聖界切っての実力から勇者と称されたのではなく、彼の内に秘める熱き思い志しと信念そして自ら信じる勇気と屈強な意志が、誰しもが認め尊敬と信頼から勇者と言われるようになった。先代5聖者守護隊で、息子の魁に力を貸すフレイジェルの先輩に当たる。
15年前、地上世界と妻・深雪ら家族を守るために3人の弟子を引き連れインフェルシアと戦い、鬼神の如き戦い振りでようやく冥獣帝ン・マのところまで辿り着きなんとか封印するところまでこぎつけたが、封印直前に負傷の隙を突かれて呪縛転生の魔法をかけられ魔導騎士ウルザードとされていた。それ以降の動向はウルザードの紹介を参照。
終盤、冥府神との戦いで冥府の奥深くに落ちた際に深雪の手によって助けられ、その後赤きウルザード「天空勇者ウルザード・ファイヤー」へと超天空変身を遂げ、窮地に陥っていた魁たちを助けた。弟子のヒカル(サンジェル)を連れてン・マを倒そうとして返り討ちにあったが、最終的にはン・マを倒すことに成功した。
なお天空聖者には、それぞれエレメントの属性をもじったような名前がつけられている。ブレイジェルは三つの単語から成っており、それぞれ「BLADE(剣)」「BRAVE(勇気)」「BLAZE(焔)」である。このことから「剣=ブレイジェルの武器」「勇気=勇」「焔=エレメント」と設定されている。
『海賊戦隊ゴーカイジャー』の劇場作品、『199ヒーロー大決戦』にもウルザード・ファイヤーとして登場。妻であるマジマザーと共にレジェンド大戦に参戦したが、大戦の終結時に妻や他の戦士共々その力を失った。彼の力はレンジャーキーとなり、バスコ・タ・ジョロキアの手中に渡っている。

準レギュラー

山崎 由佳(やまざき ゆか)
魁が所属するサッカー部のマネージャー。魁曰く「頭もよく、学校のアイドル」。
魁は彼女が好きで彼女も魁のことが嫌いではないのだが、命の恩人である「愛しの赤の魔法使い様(=マジレッド)」がもっと好きなため、魁は「正体を明かしてはいけない」というマジトピアの掟との狭間で苦悩する。一方の彼女自身は、劇場版にてインフェルシアに自分を助けに来たマジレッドのある行動が地上にて魁が行った行動と同じものだったことをきっかけにマジレッドの正体が魁であることに気づき、Final Stageではン・マと戦うマジレッドを応援している。

天空聖界マジトピア

地上よりもはるか上空にある、雲の上に築かれた魔法の国。地上の魔法使いの魔力の源となる「天空聖者」が住み、全世界の魔法使いを統治する。15年前の地底世界インフェルシアとの戦いにて、当時の5聖者守護隊の活躍により勝利するものの、後述の裏切りによってン・マの完全封印にはいたれず、監視を続けていた。 マジトピアには言葉を話す魔法猫や魔法植物などがおり、天空聖者はそれぞれ「マルデヨーナ世界」という個人世界を持つ。

創世記に最初の天空聖者「原始の天空聖者」が誕生して以降、魔法を借り受けた人間が一定以上の魔力を高めた際に何らかの肉体変化が現れ、天空聖者として転身し今に至る。ただし、その場合地上人として暮らしていた全ての記憶は消え去ってしまう。実年齢と外見年齢は比例しない。

天空聖者

リン_/_天空聖者ルナジェル
  • 演:山内明日
  • キャッチフレーズ「冴える月影のエレメント
大聖者の御側付。人間体の外見は10代後半の少女のように見える。登場当初は記憶喪失で、「リン」はブレスレットについていた鈴の音にちなんで魁がつけた仮の名前。15年前のインフェルシアとの戦いの際、ブレイジェルの指示に従い、自分の命を鍵にして冥府門を閉ざす魔法“鍵魔法”をかけたものの、ライジェルの裏切りにより記憶を失い、マジトピアに帰れないままとなっていた。バンキュリアに襲撃された際に、失っていた記憶が復活する。前述の経緯のため、インフェルシアから「門の鍵」と呼ばれる。単独で巨大化したり、バンキュリアをあっさりと倒すほどの強さを持つが、ウルザードには苦戦していた。しかしマジレッド=魁の活躍によってマジトピアに帰還を果たす。その後も5兄妹がレジェンドパワーを取得した際など、度々人間界に姿を現している。
天空聖者スノウジェル
  • 声:潘恵子
  • キャッチフレーズ「煌めくのエレメント
時のエレメントを持つ天空聖者クロノジェルなど、現在は隠棲したり故人となっているマジトピア創世記の「原始の天空聖者」の1人で、天空聖界の最長老。彼女も普段は自ら作り出したマルデヨーナ世界「嘆きの海」で隠遁生活を送っている。原始の呪文の使い手で、かつてマジマザー=小津深雪に力を貸していた。見た目は揺りかごに入った子どものような姿をしており、登場当初は子どものような言動をしていた。当初はかつての戦友である深雪が敵に破れたこともあり、力と戦いに虚しさを感じ彼女の子どもたちには力を与えることを渋っていたが、彼らの勇気が五色の魔法使いに重なり、伝説の後継者に相応しいと判断、レジェンドパワーを授けた。更に冥府神ドレイクの地上侵攻の際には、自ら人間界へ登場。ヒカルに試練を与えると同時に、自らも人間型の戦闘形態に変身し、マルデヨーナ世界の隠れ家である「沈黙の雪原」を舞台にマジレンジャーとともにドレイクと戦った。地上でのドレイクとの戦闘では優れた体術で戦いを優位に進めたが老いと長い間のブランクで劣勢に立たされた。しかしフランケンシュタイナーを決めるなど、天空聖者きっての武闘派のようである。
ヒカル=サンジェルにはいずれマジトピアの長・天空大聖者を継がせようと考えている。
天空大聖者マジエル
天空聖界マジトピアの長で、冥府神同様に見上げる程の巨大な姿を持つ(ただし完全に同サイズというわけではない)。当初は中立を保つ考えで魔法を授ける以上の地上の戦いに干渉せず、劇場版でも助力を求めにきた小津兄弟たちへの協力を拒んでいた。深い思慮と慈悲の持ち主で風格も感じさせるが、意外にお茶目な性格の持ち主。
TV本編の終盤でマジトピアに攻めてきた絶対神ン・マと一戦を交えた。

マジトピアの生物

マンドラ坊や
小津家の「魔法部屋」から発見された、伝説の妖樹マンドラゴラの鉢植え。深雪から後事を託されており、5人にマジトピアの伝承を歌って聞かせたり、魔法で生成するアイテムについてアドバイスを送ったりする。鉢ごと空中に浮かんで移動することが可能。伝説どおり、引き抜こうとするとこの世のものとは思えない叫び声を上げ命を奪うのだが、魔法使いや天空聖者なら気絶や絶叫する程度で済む。
「〜でござりますです」と喋るのが特徴で、芳香・麗からは「マンちゃん」、魁からは「マン坊」、蒔人・翼からは単に「マンドラ」と呼ばれている。逆にマンドラ坊や自身が他人を呼ぶ時は「〜ちん」(「魁ちん」など。スモーキーのみ「スモーちん」)と呼ぶ。なお、マンドラゴラには性別があるとされるが「坊や」と名づけられていることや、一人称が「ちん」であることを考えるとオスであると思われる。劇場版では「THE SKY」のマジチケットによって巨大化して天界まで伸び、5人をマジトピアに導いた。
番組のエンディングでは、マンドラ坊やがその回に登場した新しい呪文について解説するコーナーが挿入される。時々小津5兄妹やスモーキーらに割り込まれたり、ナイとメアに出番を乗っ取られたり、果てはン・マの触手で連れ去られたこともある。また2005年10月以降はスモーキーとともにスーパーヒーロータイムとしてのエンディングにも登場し、その週の仮面ライダー響鬼の内容についてミニトークを行う。おまけに玩具DVDキャラデコなどのTVCMにも出て、宣伝も行っていた。
魔法猫スモーキー
ヒカルが所有するマジランプの中に閉じ込められている魔法。とある宝物庫を荒らしたことで外では3時間しか生きられない呪いをかけられたが、ヒカルによって魔法のランプの中へ避難された。そして、呪いを解くために人々の願いを叶え続けることになった。普段はランプから顔だけを出している。全身像はマッチョな体にアラビア風の衣装を着込んでいる。
小津5兄妹には偉そうな態度をとるが、主人であり、命の恩人でもあるヒカルには頭が上がらない。そのことからヒカルのことを「ダンナ」と呼んでいる。巨大化する能力を持ち、その際はマジキングよりも大きくなる。トラベリオンエクスプレス内ではランプの中同様自由に動けるらしく、石炭補給係やトラベリオンの一時的な運転を務める。わりとイタズラ好き。
小津家の兄弟に対しては兄弟間での位置(蒔人なら長男)を呼んでいたが、バンキュリアの策略で他の兄弟に疑いと仲の亀裂が生じた時、自分を最後まで信じてくれた麗のみ名前で呼ぶようになった(次女→麗に変わった)。
作中では冥府神ダゴンの攻撃から麗を庇って一度死亡するが、バンキュリアの力でヒカルや勇共々復活する。この際、呪いの問題は解決されたかどうかは明らかにされてはいない。
彼はいわゆる猫ではなく、マジトピアの火山の煙から生まれたため、両親に当たる存在のいない天涯孤独の身である。そのためかつては手がつけられない程に荒れていて、建物の破壊や盗みなど、悪いことを重ねていたこともあった。ランプの中にいる羽目になった呪いも、昔盗みに入ったマジトピアの金庫で呪いの箱を開けてしまったことが原因である。
必殺技はマジシャインとともに放つ「スモーキーシャイニングアタック[8]
『轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊』にもダンナことヒカルとともに登場するが、明石暁らにプレシャス(ハザードレベル285)として確保されそうになった。
一角聖馬ユニゴルオン
マジトピア、地上、インフェルシアを自由に行き来できる唯一の手段。ブレイジェルの愛馬で、彼の死後は誰にも懐かなかった。普段は一本角の生えた白馬の姿をしているが、巨大戦時には本来の巨大な姿になる。劇場版で初登場し、後に本編でも1度だけ登場した。
作中では登場しないが、玩具ではマジフェニックスだけでなく、ウルザードとも合体可能。

地底冥府インフェルシア

地底の奥深くに存在する闇のベールに包まれた世界で、力が支配する冥獣と冥獣人の帝国。15年前、地上支配を目論み侵攻しようとしたが、天空聖者ブレイジェルらによって阻止され、インフェルシアの帝王ン・マは封印された上、地上へ続く冥府門の扉も閉ざされた。だが現代、封印が弱まったことによって再び侵攻を開始。ン・マの復活と地上支配のために冥獣や冥獣人を送り込む。インフェルシア内部は何層もの階層に分かれており、下にいる者ほど身分が高い。働き次第では、ゾビルからでも幹部に昇格できる。力のある強者には地位と栄誉を与え、力なき弱者には過酷な世界と死を与える、弱肉強食の徹底的な完全実力主義社会。

敵組織としては最後まで壊滅しておらず、最終回では冥府神スフィンクスを中心に改革を進めており、地上世界やマジトピアとの交流も進んでいる。

幹部

凱力大将ブランケン
インフェルシアの最高司令官である初代最高幹部。モデルはフランケンシュタインの怪物だと思われる。怪力の持ち主で剛力無双の強さを誇る闘将。冥獣帝ン・マに対し絶対の忠誠を誓っている[9]。元々は一ハイゾビルでしかなかったが、体の半分以上を機械に改造し、数々の死線を乗り越え戦い抜いて勝利したことで現在の地位を手に入れたインフェルシアの精神を具現化した叩き上げの軍人。そのため部下からの信頼は厚いが、性格は荒々しく短気で非情であり、弱きものは徹底的に叩きのめされるというインフェルシアの掟の下、失敗した者・敗北した者に対しては、容赦なく制裁を加える。冥獣帝ン・マの牙を底皇剣(ていおうけん)ヘルファングとして授かっている。怒りが頂点に達すると頭部をはじめとする体中から蒸気を噴出する。
ハイゾビル3,000人以上と評される強大な力を持っていたがために、ウルザードの魔法力なしでは地上へは出られなかったが、そのウルザードとは険悪な関係にあった。最前線で指揮を執るのを好むようだったことから、地上に出られず怒りを溜めていて、封印を解くのを邪魔をするマジレンジャーを「魔法使いのガキども」と称し、途轍もなく憎んでいた。冥府門の出現とともに自ら巨大化し、完全に解けていない冥府門の封印を強引にこじ開けて地上に出現、一度はマジキングの必殺技さえも寄せ付けぬほどの強さを見せた。
武器
底皇剣(ていおうけん)ヘルファング
得意能力
ヘルファング地獄斬り
ドラゴンネック地獄投げ
巨大戦で必殺剣を使った怪人は戦隊史上初である[10]
魔導神官メーミィ_/_天空聖者ライジェル
中盤より登場。ブランケンが倒されたため、ン・マの命令でインフェルシアに招かれた新たなる指揮官である2代目最高幹部。高い魔法力で冥獣人の封印を解く。その正体は、かつてサンジェル(ヒカル)・ルナジェル(リン)とともにブレイジェルの弟子だった先代5聖者守護隊の雷を司る天空聖者ライジェル。15年前、ブレイジェルらとともにインフェルシアと戦ったが、その時既にン・マに与しており、ブレイジェルたちを倒すために暗躍していた。冥府門封鎖後ルナジェルを襲撃してその記憶を奪うが、サンジェルとの戦いで魔法が相打ちとなり、サンジェルはカエルに、ライジェルはミイラになって封印されてしまう。しかしマジレンジャーの5人が封印のキーを解いてしまい「メーザ・ザザレ」の呪文で完全に復活した。
元天空聖者であるためウルザードと似た呪文を使う。ミイラの姿からン・マの力を受けて復活したため、増大した魔法力で邪悪で強力な魔法を振るい、無気味なマルデヨーナ世界を使ったり、時には命を操る禁断の魔法を使うことにも躊躇がないが、体は乾涸びたミイラのままであるため、あまりに魔法を多用すると著しく疲労する。ウルザードやブランケン同様ン・マの爪を専用の扇として与えられており、これを利用して魔法を使用する。パワーを百足に具現化するなど、多種多様に使う。初戦でマジレンジャーの前に姿を現した時は、マジレンジャーを上回る魔法力で彼らを圧倒した上、巨大戦ではマジキング以上の巨大な姿で大いに苦戦させた。ブランケンが冥府門を開くことに固執していたのを教訓にしてか、ン・マの肉体を完全に覚醒させることを優先した。他の天空聖者たちが「魔法は正義のために使うもの」と考えているのに対し、彼は「魔法は欲望をかなえるために使うもの」と考えている。
最前線で自身が指揮を執り、力押しの作戦を好む武闘派のブランケンとは対照的にメーミィは頭脳派であり本拠地から指揮を執り、策略を廻らし作戦を進ませることを好む策士である。
最後は15年前の因縁を晴らすべくサンジェルと対決。自ら申し渡した正々堂々としたマジトピアの決闘方式「デュエル・ボンド」での決闘に臨んだ。
ライジェルの姿の時はマスクをしており、邪悪な本性が表れる時はマスクを取り素顔を表す。メーミィとして復活してからもライジェルの姿に戻ることは可能。
一人称は「」。なぜか常にオカマのような口調で話し(メーミィとして復活する前は普通の口調だったが、復活後はライジェルの姿の時にもオカマ口調で話す)、作戦が失敗したりすると「不愉快!!」とヒステリーを起こす。
後に制作されたVシネマ『轟轟戦隊ボウケンジャー VS スーパー戦隊』では、かつて世界を危機に陥れた3人の邪悪な巫女(?)の1人として時の魔神クロノスによって再生されている。
モチーフはミイラ男であり、「メーミィ」も英語でミイラ男を意味する「マミィ」(mummy)から来ている。
得意能力
魔法(特にの魔法、禁断の魔法など)
妖幻密使バンキュリア
物語全編に渡って登場する女性幹部で、ブランケンそしてメーミィに仕え、冥府十神復活後には彼らと行動をともにしているインフェルシアの女スパイ。種族はクイーンヴァンパイア(真祖)。ヴァンパイア(吸血鬼)をモデルとしたキャラクターだが、彼女は太陽光線も苦にせず、倒されても夜が来ると復活する。結界を無効化する力を持ち、ウルザードの魔力に頼ることなく自力で地上に出ることができる。ナイとメア(=ナイトメア)という2人の人間の少女の形態に分離するが、その理由は何千年も一人で生きてきてヒマだったため。自らの力を過信しているのか、スパイなのにやや口数が多い。
ブレイジェルがン・マを封印した際の大爆発に巻き込まれたが生き残り、その際に偶然見つけだした予言の書に導かれ神々の谷に到着、ワイバーンの口添えにより密偵として冥府神に仕える。しかし、イフリートに焼かれそうになったり、ワイバーンに吹っ飛ばされたり、ティターンに踏まれたり、トードに魂を入れ換えられたり、食べられそうになったりといった散々な日々を送っていた。「人間たちの勇気の素晴しさは無限」というスフィンクスの粛正される前の言葉に心を動かされ、最終的にスフィンクスとともにン・マに反旗を翻し、ン・マとの戦いで死亡した勇・ヒカル・スモーキーを蘇生させた。ン・マとの戦いの後は、スフィンクスやゾビル達とともにインフェルシアの改革に尽力している。
ウーザフォン所持により、ウルザードから魔力を得た。最終的にはウルザードにウーザフォンを回収された。
ナイ
バンキュリアが2人の少女形態に分離した際の1体。パンクファッションに身を包み、会話の際には主導権を握る。分離するためか、能力は元の状態の1/2に半減する。ギターを弾くこともある。
メア
ナイとともに、バンキュリアが2人の少女形態に分離した際のもう1体。ゴスロリファッションに身を包む。会話の際にはナイに追従する。やはり能力は1/2に半減する。ベースを弾くこともある。
魔導騎士ウルザード
魔導馬バリキオンを従える闇のエレメントを持つ「黒(紫)色の魔法使い」。「ウルザード」という名前の由来は狼男→狼(Wolf)と魔道師(Wizard)だとマニアの間ではささやかれている。
ウルサーベルとン・マの右目をジャガンシールドとして授かり、ブランケン戦死後はマジレッドにへし折られたウルサーベルに代わり、ン・マの牙=底皇剣ヘルファングを引き継ぐ。単独で巨大化することが可能で、バリキオンと合体することでウルケンタウロス、更に闇の覇王と言われるウルカイザーとなることができる。
騎士道精神を持っており、卑怯な戦いを嫌い正々堂々な戦いを好む。また、マジレンジャー=小津5兄妹(特にマジレッド=小津魁)の潜在能力に興味を示し、マジレンジャーを試すかのように何度も戦い、闇の力の素晴らしさを説きマジレンジャーをインフェルシアに迎え入れようとした。マジマザーを倒したかに思われたため小津5兄妹にとっては仇であるが、己が不利な状況にあり、味方の支援で形勢が逆転すると承知していても、「騎士道精神に反する」としてマジレンジャーを助けたり、不利な状態の彼らを救うために助言することもあった。そのためインフェルシア内部からも不審がもたれ、魔法力を差し出して忠誠を誓わされると言うこともあった。
その正体は天空聖者ブレイジェルがン・マに呪縛転生の魔法をかけられ、ン・マに絶対忠誠を誓い配下となった姿。後に5兄妹の勇気の力と家族の絆によって記憶と本来の姿を取り戻し、復活寸前のン・マを自らの体内に封印。以後は再びウルザードの姿として、冥府神と戦う子どもたちを影から支えた。終盤の動向はウルザード・ファイヤーの紹介を参照。
魔導馬バリキオン
  • 全長:56.5m
  • 全高:35m
  • 全幅:21m
  • 体重:3100t
  • 出力:1500万馬力
ウルザードに付き従う地底冥府の馬。普段は黒い馬の姿をしているが、巨大戦時には本来の巨大な姿になる。ウルザードの呪文「ウー・ウル・ザザレ」により召還され、更なる呪文により前記のような合体をとげる。出力は1500万馬力。しかしバンキュリアの策謀から自分を助けてくれた魁=マジレッドのことは戦士と認めているようで、マジフェニックスと合体して幻の魔神ファイヤーカイザーになったり、マジフェニックスとともにルナジェルを天空聖界まで送り届けたこともある。

冥府兵

冥府兵ゾビル
地位は最下級の雑兵。破壊本能のみで行動する。手柄を立てたり、働き次第でハイゾビルに昇格できる。名前の由来は「ゾンビ」+「デビル(悪魔)」。
冥府伍長ハイゾビル
地位はゾビルより上の上級兵。幹部らの命令に従事する。ゾビルより知能が高く、行動隊長を務める、部隊に分かれてゾビルたちをまとめる。ゾビルが手柄を立て昇格したケース等多 数存在する。また、ブランケンのように幹部に昇格したケースも有る。

冥獣

地底冥府に巣食う獣。ブランケンにより選び出され、地上に送り込まれる。その大きさ・姿・知能などは種によって異なるが、人の言葉は話さない。大きさは大概人間大だが、最初から巨大な姿をした者も居る。また、冥獣たちを戦わせるインフェルシアの牢獄「蠱毒房(こどくぼう)」で生き残った最強の3冥獣(オーガ・グール・スケルトン)は「蠱毒房三冥獣」と呼ばれ、蠱毒房で倒した他の冥獣たちの血肉を喰らい、様々の能力を得るうちに、バンキュリアと同じく魔導陣を使わず地上を自由に出ることができる特異体質となり、自ら巨大化することができる様になった[11]

冥獣人

中盤から登場。インフェルシアにおける地位は冥獣と同一もしくは少し上らしいが、一般の冥獣より知能が遥かに高く、人間の言葉を話す。また、種族名だけでなく各個体ごとに固有の名前を持っていることでも、一般の冥獣と大きく異なっている。一部には自力で巨大化した者もいる。そのほとんどは15年前の戦いでブレイジェルによって封印されていたが、メーミィによって封印が解かれた。ン・マ復活の作戦を遂行するために選び出され、地上に送り込まれる。後に現れた「冥獣人四底王」は、冥府三大大戦の一つ暗黒谷の決戦にて最後には封印されてしまったものの、一時はブレイジェルをギリギリまで追い込んだと言われる強豪である。 

冥府神

後半から登場。インフェルシアの伝説に伝わる巨大な姿を持つ(等身大の姿にもなれる)怒りと災厄の邪悪な神々で、『神々の谷』を本拠地とする。

最大の目的は地上界と天空聖界に神罰を下し、冥獣帝ン・マを『闇の戒律』と『神罰執行』で自分たち神々の頂点に立ち絶対的で超越した存在『絶対神ン・マ』として転生・復活させること。「裁きの石板」により選ばれた各冥府神は『神罰執行神』として神罰を執行する。執行の際、或いはマジレンジャーと戦う際に自らルールを定める。掟は絶対であり、それを守れなかった場合は『闇の戒律』に従って死を選ぶこととなる。ン・マのために行動していた冥獣や冥獣人に比べると共通した思想・行動理念を持たない。 彼らは天空聖者ではないが、自らのマルデヨーナ世界を持っている者もいる。

二極神

「インフェルシアの盾と矛」と言われており、最も偉大とされ最強とされる。

冥府神スレイプニル
冥府神随一の攻撃力を誇り、豊富な武器・技を持ち華麗で完全な攻撃力から「インフェルシアの矛」と言われ、冥府神の中で実力は最強と恐れられる馬車を駆る騎士の冥府神。
馬の力を司り、恐るべき馬力と素早い脚力を兼ね備える他、2頭の魔導馬に引かせた魔導馬車を駆り、車輪で全てを瓦礫と化す。ン・マ転生を同じく望んでいるダゴンとは固い信頼関係に結ばれており、普段の戦術はダゴンに任せている。ドレイクとは対照的に寡黙で重厚な性格だが、ン・マ転生に懐疑的な意見を聞くと激しく怒る。ダゴンからは戦士の中の戦士と称されており、ワイバーン曰く一番頼りになる存在。ン・マ復活後に第8の『神罰執行神』として選ばれ、「魔導馬車・八脚突進による地上界の蹂躙」というルールを定め神罰執行を行った。
モデルは北欧神話の八本脚の馬「スレイプニル」。
武器
  • オーディーンスピアー
  • オーディーンシールド
  • シグルドサーベル
  • 魔導馬車(本編では冥府馬車と呼称)
得意能力
  • フレンジー・スピアー・クラッシュ
  • 魔導馬車・八脚突進
冥府神ドレイク
インフェルシアの荒ぶる英雄と言われているドラゴンの冥府神で、「インフェルシアの盾」と呼ばれている。その呼び名はインフェルシア一堅い竜神の鱗でできた鎧を身に着け、冥府神随一の絶対的な防御力を持つことに由来する。しかし「盾」の名に反して、守るより戦いを好む無頼の神であり、冥府神の中で一番血の気が多く、ン・マの転生よりも自身の闘争本能の満足を優先しがち。ワイバーン曰く一番の乱暴者。
太い四肢で重い剣を乱暴に振り回し、自らの闘気をエネルギー弾として放出することができる。また首を伸ばしたドラゴンの姿で空を飛ぶことも可能。戦闘は相手の攻撃で傷付くことがない防御力を生かし、敵の攻撃を全く無視して暴れ回り敵を痛め付けると言うのがもっぱら。しかし首の後ろまでは鎧に覆われておらず、そこが唯一の弱点となっている。
第4の『神罰執行神』で、「体内エネルギーを臨界まで高め、一気に爆発させて地上界を消し去る」というルールを定めた。
ゴーゴンの最期のセリフや、彼女が倒された際苛つくなど、恋愛関係があったような描写がされていた。
モデルはドレイクの別称である「ドラゴン」。
武器
  • 竜神の鎧
  • 竜神の剣
得意能力
  • 竜闘気爆炸球
  • 竜撃急降下

三賢神

賢く知略に優れ冥府神の監理を任せられる。

冥府神ダゴン
魚の頭部を持つ冥府神。冥府十神の実質的リーダー格で、二極神も彼の命令に従う。厳格な性格で、ワイバーン曰く「怒らせると一番怖い存在」。地上界に対しては、その強さはこの世で起こりうる様々な恐怖を生みだすことができると言われており、策士としても優れている。粛清の矛を使い、格闘戦でもマジマザーを凌ぐ実力を見せ付けた。
信じるものは自分と絶対神ン・マだけで、その転生を優先するあまり、時には自らの権限で戒律を捻じ曲げることも多く、スフィンクスにこれを非難されると、「今は俺が戒律だ」と言い放つなどン・マ転生のためには手段を選ばない。神罰を放棄したスフィンクスを粛清しかけたが、返り討ちに遭った。神罰執行神には選ばれていない。
尚、体に付いている鱗はセンサーや通信機のようになっていて、それを付けられた者の居場所が判る。
後の『海賊戦隊ゴーカイジャー』の劇場作品、『スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』では、黒十字王の手によって総裏大臣ヨゴシマクリタイン救星主のブラジラと共に復活し、歴代戦隊ヒーロー達と戦った。
モデルはカナン神話、若しくはクトゥルフ神話の神「ダゴン」。
武器
  • 粛正の矛
得意能力
  • 運命の知らせ
  • 三つ又の赤い闇
冥府神スフィンクス
黒猫のような冥府神。規律に厳しい性格で、闇の戒律を遵守することに最も拘り、戒律を守るために他の冥府神の行動にも審判の様に常に目を光らせ監視する役割を担う女神で、戒律を破る者は二極神であろうと毅然とした態度をとるが、ダゴンだけには逆らえない。ワイバーン曰く「美しい女神で一番賢い」。その評の通り、冥府神の中で最も頭が良く、様々なことに疑問を持ち考えを張り巡らせる。
ゴーゴンやドレイクの行動には不信感を抱き、特にゴーゴンとは犬猿の仲だった。眼鏡を着用しており、普段は丁寧な口調で話す(ゴーゴン曰く「デスマス口調」デスマスクを掛けている)が、時に恐ろしく豹変して口汚く凄むこともある。知的なイメージとは裏腹に、獅子を模した巨砲・ウィズダムカノンは凄まじい破壊力を持つ。
マジレンジャーとの戦いの中で、本来ならば敵わない筈の冥府神を倒し続けたことで、彼らが持つ勇気と絆の力の素晴しさに興味を持つようになる。最終的に彼らの実力を認め、地上界を残すことを提案するが、ン・マの命令により不本意ながら第7の『神罰執行神』に選ばれてしまう。自らの都合よく戒律を破ったダゴンへの疑念と、マジブルーの言葉に心を動かされ、執行する筈だった「巨砲大破壊」の神罰を放棄したため粛清されそうになったが、バンキュリアに助けられ、ダゴンを倒しン・マに決別を宣言した。ン・マとの戦いの後は、自らが中心となってインフェルシア改革を進めている。
モデルはギリシア神話に登場する怪物「スフィンクス」。
武器
  • ウィズダムカノン
得意能力
  • クローズレンジ・バースト
  • ライオニック・ブレイド
冥府神ゴーゴン
大蛇の化身である冥府神。ナイとメアは彼女が一番苦手。ワイバーン曰く「妖艶な女神であるが一番ずる賢い」。
ン・マの復活には否定的で、自分より弱い相手を甚振るのを好む。とても狡猾で頭が良く、残忍で冷酷と正に蛇のような執念深い性格をしているため、生真面目なスフィンクスとは非常に仲が悪い。巨大な盾を持ち、ここから噛みついた相手を石にする能力を持つ無数の蛇を放つことができる。また巨大な大蛇の姿に変化でき、獲物に絡みついて頭から丸飲みにすることを好む。
第3の『神罰執行神』で、神罰のルールは「盾からばら撒いた蛇を増殖させ、盾の瞳が光った時地上の生物に一斉噛み付き、石にしてしまう」。これに失敗した後、新たにルールとして自分に有利な「長きものの庭」に誘い込み、ヒカル、翼、麗、蒔人を丸飲みにし残りの魁と芳香を始末しようと目論んだ。
他の冥府神よりもドレイクとは親しい関係にあったらしく、ドレイクを嗾けてマジシャインを倒させようとしたり、恋人同士のように振る舞っていた。
モデルはギリシア神話に登場する醜い女の魔物「ゴーゴン」。蛇を使って他者を石化するなど、ゴルゴン三姉妹の一人メドゥーサの特徴も取り入れている。
武器
  • 妖しい微笑みの盾
得意能力
  • アナコンダ0(ゼロ)ボディ
  • スネーキン・クロール「もの言わぬ石と化せ」

五武神

武力に優れ戦いを専門とし武闘派とされる。

冥府神ティターン
冥府神一の巨躯と怪力を誇り、雷の力を操れる。極端に口数が少ないため、ワイバーン曰く「何を考えてるのか解らない存在」。またパワー=怪力だけで言えば二極神をも凌駕するが戦いを好む性格ではなく、無益な殺生はしない。時にはナイとメアにも気をかけてやる心の余裕を持つ。そのため本来の力を見せることは少ないようであり、それを知っていたのもダゴンのみに限られていた。
普段はあまり真意を見せることはないが、ン・マ転生は正しいことと信じていた。ン・マの魂をブレイジェルが内包していることを知り、それを奪いに行くダゴン、ワイバーンとともに同行するとダゴンの命令で参戦してあっさり圧倒する。
第6の『神罰執行神』として選ばれた際、自らが定めた神罰は「巨大な光球で地上の電気を吸収し、その力が溜まり切った時に投下して、地上界を一瞬で滅ぼす」と言う物だった。しかし元々純粋な性格で冥府神の中で唯一命の大切さを知っており、芳香によって命の尊さを更に深め、友情を教えられ、芳香の説得を聞き入れ神罰を解除する。しかし、ン・マの魂が依り代としてティターンを選んだ際、ン・マに命を献上することを拒んだために裏切り者として他の冥府神から命を狙われ、ン・マの魂を抱えて永遠の眠りにつくためにマルデヨーナ世界「永遠の樹海」の「眠りの湖」へと向かったが、後一歩のところでダゴンに殺されてしまい、ン・マが復活することとなった。
芳香からは髪型から「アフロ君」と呼ばれていた。
モデルはギリシア神話・ローマ神話に登場する巨大な体を持つ神々の総称「ティーターン」。
武器
  • ウラノスとガイアの怒り
得意能力
  • ティタノマキアの光
  • ディオネを守る壁
冥府神ワイバーン
気さくでお喋りな性格の、翼を持つ竜の戦士の冥府神。普段は少年の様な優しい物腰で仲間に冗談を飛ばしたりし、バンキュリアに対しても砕けた態度で接するが、闇の戒律に関係することや戦いのことになると性格が豹変し本来の残虐性を覗かせる。一度気に触れると更に凶暴になり、残虐性が増すが、手を顔に当てることで落ち着きを取り戻すことができる。
他の面々を評する観察眼を持っている五武神のまとめ役で腕も立ち、竜の翼によって空から超スピードで襲い掛かる。空中を自分のテリトリーとして、常に相手の死角から戦闘の主導権を掌握し、笑いながら相手を切り刻むことを好む。マジレンジャーたちを「雑魚」と称するが、怒り狂うとレジェンドマジレンジャーの状態から一瞬で変身解除させる威力の球を出すなど、その実力は口先だけではない。冥府神の中でもダゴン、スレイプニルとともに、ン・マの転生を一際強く願っている。二極神にも恐れず戦いを挑むがダゴンだけは唯一恐れていた。神罰執行神には選ばれていない。
モデルは中世ヨーロッパで創作された、前足の代わりに巨大な翼を持つ飛竜「ワイバーン」。
武器
  • 刹那槍
得意能力
  • 飛竜剣法・散弾月
  • 飛竜剣法・華富
冥府神トード
非常に食いしん坊な蛙の化身である冥府神。体のイボの中に色々な毒を持ち、人や物を溶かしたり、魂を入れ替えたりする毒を出すことができる。舌を自在に操って獲物を捕食し、時には敵を絡めとり締め上げることもできる。魂を集めることが趣味で、自分のマルデヨーナ世界である「茨の園」にそれらを大事に茨に包んでコレクションしている。性格は貪欲かつ偏執的で子供っぽく、蛙だけに蛇であるゴーゴンに恐怖している。いわゆる世間一般でのオタクのイメージを体現したような存在。
ゴーゴンが神罰を執行する前に彼女に唆されて一度地上に現れており、その際には魁と芳香の魂を入れ替えた。その後第5の『神罰執行神』として現れた際、神罰のルールとして「地上界の空を冥府蛙の卵で覆い、孵化した無数の冥府ガエルたちで全てを埋もれさせて押しつぶす」を定めた。小津兄妹の母深雪を茨の園に閉じ込めていた張本人でもあり、一瞬正気を取り戻したウルザードが「魂たちの花園」に光と化して飛ばした深雪の魂を偶然見つけ、「レアたん」と称して捕らえていた。神罰執行をマジレンジャーに邪魔されたことに怒ってか、彼らを茨の園に連れ去り、サイコロの出た目で進むという双六のようなルール(しかもルールはトードの支配下でコロコロ変わる)で翻弄した。
トード[=Toad]は英語で主にヒキガエルの意味。冥府神で唯一幻獣をモチーフとしていない。
武器
  • 福音のハンマーホルン
能力
  • 魂と体を入れ替える毒
  • 息の音を止める毒…などの様々な毒
  • テッドポール♪レクイエム
冥府神サイクロプス
無機的なメカ風の容姿をした一つ目・一本角の冥府神で、射撃の名手である。冷静沈着な性格で目の赤いランプを点滅させて激昂しても、深呼吸をし親指で顎を撫でることで落ち着きを取り戻すことができる。
鏡(光を反射する物)の世界に潜む能力を持ち、その中を巧みに移動しながら精密機械のような正確さで敵を追い詰める。相手にダメージを与える黒い通常弾、相手をいぶり出す白い催涙弾、獲物を消し去ってしまう赤い必殺弾(サイクロプスの意思によって、撃たれた者の消滅のタイミングは自由自在)を使い分ける。戦いを「狩り」と称し、相手を倒すことだけではなく、相手の精神が壊れる瞬間も楽しむというサディスティックな面も持つ。
第2の『神罰執行神』。神罰のルールは「赤い弾丸による無差別射撃のみで、地上の全てを消滅させる」という物だったが、マジレンジャーにそれを阻止されると「日没までの間、自分の射撃から逃げ切れ」のルールを定める。
モデルはギリシャ神話に登場する一つ目の巨人「サイクロプス」。
武器
  • 一つ目のライフル銃
得意能力
  • 正確無比・スコープアイ・消滅の緋色
冥府神イフリート
炎とマグマを操ることができる冥府神で、体内には常に2000℃以上の灼熱のマグマが煮えたぎる。眼光で睨んだものを一瞬にして焼き尽くす能力を持ち、どんな攻撃もその体に届く前に蒸発してしまうため一度も傷ついたことがない。また体には大きな顔のような模様があり、これの口にあたる部分から巨大なマグマの塊を吐き出して敵を殲滅する。ワイバーンが評するように身も心も熱く性格は激しく直情的である。
第1の『神罰執行神』であり、神罰のルールは「タワーに蝋燭のごとく巨大な炎を灯して人々に懺悔の時間を与え、それが燃え尽きた時に再び現れて全てを焼き尽くす」というもの。その後、マジレンジャーと戦うが、彼らの弱さに呆れ果て、「塔に灯した火が消えるまで生き残れ」と言うルールを定める。
炎の存在しないインフェルシアで炎を操る能力を持つのは、元天空聖者であったためという裏設定がなされている[12]
モデルはアラビアン・ナイトに登場する炎の魔人「イフリート」。
武器
  • マグマ烈火棍棒
  • マグマ烈火球
得意能力
  • 炎の眼光
  • マグマ炎爆弾 

冥獣帝

冥獣帝(=絶対神)ン・マ
インフェルシアの最深部(謁見の間より更に深い部分)にいる最強の冥獣。冥獣と冥獣人の帝王にしてインフェルシアの帝王。タコ状の体をしており頭蓋骨の様な巨大な頭と触手もあるが、完全には覚醒しておらず、身体の一部を幹部たちに授けていたため本来の姿ではない。強大な闇の力を有し、呪縛転生等の能力も使える。等身大の姿にもなれる。
当初は獣の様な姿の冥獣帝として登場しており、ブランケンには冥府門の鍵の探索、メーミィには自身の復活のための作戦を命じた。後にメーミィの作戦でマジレンジャーからレジェンドパワーを奪い、不完全ながらも覚醒したが、記憶を取り戻し呪縛転生の魔法から解放されたブレイジェルの封印魔法を受けたことで魂としてその身に取り込まれ、絶対神への転生を阻まれた。
後に冥府神の尽力によってティターンの肉体を礎に絶対神として転生。インフェルシアの全てを司る恐怖の絶対神であり、冥獣帝の時とは異なり人型の姿を持ち、人間の言葉を話すことができる(冥獣帝だった際は唸り声のみを発していたが、幹部たちにはその感情や意思が理解できた)。意思は虚無と飢餓であり、頭部の巨大な口から全てを喰らい尽くすことができる秘密の力を有する。単独でマジトピアを壊滅させ、地上界に降り立った後は自分とマジレンジャーの周りの時間を喰らうなど、圧倒的な力を見せ付けたが、最後はマジレンジャーの必殺呪文「マージ・マジ・マジェンド」を受けて、生まれて初めて飢餓が満たされながら消滅した。
得意能力
全てを喰らい尽くすこと
数々の触手攻撃(撓る光の鞭、硬化させた槍、様々の形に変幻自在)

脚注

  1. ^ Stage22など、従来のように、レッドから名乗りを上げることも(つまり、レッド、イエロー、ブルー、ピンク、グリーンと、いつもと名乗りを上げる順番が逆になる)稀にある。
  2. ^ ペンダントのトップ部分にはスワロフスキー社製のビーズが使われており、それぞれのエレメントをモチーフにした色・形になっている。また、指輪にもそれぞれのエレメントに対応した色の石が嵌まっている
  3. ^ 初期設定ではダンサーを目指していると言う設定だったらしく、演じる松本は、翼が元ボクシング部だったと言うセリフを見た時には驚いたとコメントしている。
  4. ^ それぞれ、劇中に登場する横断幕とタイトルマッチのポスターより。なお、ジム名は協栄ボクシングジムのもじりと思われる。
  5. ^ グリーンがリーダーとなったのはこれが初めてである。
  6. ^ 本来、ブラジルの公用語はポルトガル語である。
  7. ^ 変身前と声の出演は無い。
  8. ^ 演出は『超光戦士シャンゼリオン』のシャイニングアタックがモデル。
  9. ^ マジレンジャーとの最終決戦では、追い詰められた際に更なる地位を渇望していることが判明し、最終的には「冥獣帝」まで登り詰めインフェルシアの頂点に君臨しようとする野望が明らかになったが、作戦行動や公式ホームページとの矛盾があるため真意は不明。
  10. ^ 巨大戦で必殺剣を使おうとした怪人自体は『激走戦隊カーレンジャー』に登場したSSパマーンが存在する(技名が長すぎた故にその隙を突かれたため、不発に終わった)。
  11. ^ 通常の冥獣であるがリーチは例外で、吸収した血の力を利用し、ウルザードの魔法なしで巨大化した。
  12. ^ DVD vol.9の「マジカル美術館」のデザイン担当の篠原保のコメントより。