トップ14

フランスのラグビーユニオンの競技会(1部リーグ)

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ラグビーユニオンフランス選手権フランス語: Le championnat de France de rugby à XV)、通称トップ14(Top 14、トップカトルズ (フランス語発音: [tɔp katɔʀz]))は、フランスにおける最上位カテゴリーのラグビーユニオンプロリーグである。1892年に発足した歴史のあるリーグ戦である。

トップ14
今シーズン・大会:
現在進行のスポーツイベント 2021-22
競技ラグビーユニオン
創立1892
参加チーム14
下位大会ラグビー・プロD2
フランスの旗 フランス
前回優勝モンペリエ・エロー・ラグビー (1回目)
最多優勝スタッド・トゥールーザン (21回)
公式サイトOfficial site

概要

ホーム・アンド・アウェー方式の総当り戦を行い、上位6チームがノックアウト方式のプレーオフに進む。準々決勝は3-6位のチームだけで戦い(3位が6位と、4位が5位と対戦)、1-2位のチームは準決勝に自動的に進出。また、上位6チームはヨーロピアンラグビーチャンピオンズカップ出場権を得る。下位2チームはラグビー・プロD2(2部)に降格。

ラグビー界では世界最大の観客動員数や収益を誇るプロリーグである。2013-14シーズンの総観客動員数は約267万人であり、1試合当たりの観客動員数は1万4326人である[1]。また、同シーズンのリーグの売上高は2億6750万ユーロ(約350億円)である[2]ラシン・メトロに所属しているダニエル・カーターは、2015年時点での年俸が1億4000万ポンド(約2億5000万円)であり、同リーグで首位であると同時に、世界のラグビーで最も年俸の高い選手である[3]

2016-17シーズンは五郎丸歩RCトゥーロンに所属[4]

日本ではWOWOWで2016-17シーズンより2018-2019シーズンまで3季放送されて、2019-2020シーズンはテレ朝チャンネルで放送した[5]。2021-2022シーズンは再びテレ朝チャンネルで放送予定[注 1]

松島幸太朗が、2020トップリーグシーズン終了後にASMクレルモン・オーヴェルニュへ、2年契約で2022年6月まで移籍することが発表された[6]

歴史

1892年ラシン・クラブ・ド・フランス(現ラシン92)とスタッド・フランセ・パリが対戦したのが選手権の始まりとされる。試合はラシン・クラブ・ド・フランスが4対3で勝利し、ブレニュス盾という盾がラシンに贈られ、以降歴代の優勝クラブに贈呈されることとなった(現在はレプリカ)。その後、第一次世界大戦第二次世界大戦、2019-20シーズンにおける新型コロナによるシーズン打ち切りの影響を受けて中止された1915年〜1919年、1940年〜1942年、2019-20を除き1年に1回開催され、フランス国内のトップクラブを決める大会として選手権の存在は確立されていった。現在までに最多の優勝回数を誇るのはスタッド・トゥールーザンの21回である。

1995年のラグビーユニオンプロ化以降、選手権の人気が高まり、観客動員数、収益が増加した。スタッド・トゥールーザンクレルモン・オーヴェルニュラシン・メトロ92などの資金力のあるクラブを中心に所属選手への報酬も増加し、海外の代表クラスの選手が多くプレーするようになった。2010年〜2011年シーズンから報酬額の過度の増加を抑えるためにサラリーキャップ制が導入された。

参加チーム

2022-23シーズンの所属チーム

歴代優勝クラブ(プロ化以降)

  • 1995年 - スタッド・トゥールーザン
  • 1996年 - スタッド・トゥールーザン
  • 1997年 - スタッド・トゥールーザン
  • 1998年 - スタッド・フランセ
  • 1999年 - スタッド・トゥールーザン
  • 2000年 - スタッド・フランセ
  • 2001年 - スタッド・トゥールーザン
  • 2002年 - ビアリッツ・オランピック
  • 2003年 - スタッド・フランセ
  • 2004年 - スタッド・フランセ
  • 2005年 - ビアリッツ・オランピック
  • 2006年 - ビアリッツ・オランピック
  • 2007年 - スタッド・フランセ
  • 2008年 - スタッド・トゥールーザン
  • 2009年 - USAペルピニャン
  • 2010年 - クレルモン・オーヴェルニュ
  • 2011年 - スタッド・トゥールーザン
  • 2012年 - スタッド・トゥールーザン
  • 2013年 - カストル・オランピック
  • 2014年 - トゥーロン
  • 2015年 - スタッド・フランセ
  • 2016年 - ラシン92
  • 2017年 - クレルモン・オーヴェルニュ
  • 2018年 - カストル・オランピック
  • 2019年 - スタッド・トゥールーザン
  • 2020年 - 該当なし[注 2]
  • 2021年 - スタッド・トゥールーザン
  • 2022年 - モンペリエ・エロー・ラグビー

クラブ別優勝回数

クラブ名 優勝 優勝シーズン
スタッド・トゥールーザン 21回 1912, 1922, 1923, 1924, 1926, 1927, 1947, 1985, 1986, 1989, 1994, 1995, 1996, 1997, 1999, 2001, 2008, 2011, 2012, 2019, 2021
スタッド・フランセ・パリ 14回 1893, 1894, 1895, 1897, 1898, 1901, 1903, 1905, 1998, 2000, 2003, 2004, 2007, 2015
ASベジエ・エロー 11回 1961, 1971, 1972, 1974, 1975, 1977, 1978, 1980, 1981, 1983, 1984
ボルドー・ベグル 9回 1899 (as SBUC), 1904 (SBUC), 1905 (SBUC), 1906 (SBUC), 1907 (SBUC), 1909 (SBUC), 1911 (SBUC), 1969 (as CAB), 1991 (CAB)
SUアジャン 8回 1930, 1945, 1962, 1965, 1966, 1976, 1982, 1988
FCルルド 8回 1948, 1952, 1953, 1956, 1957, 1958, 1960, 1968
USAペルピニャン 7回 1914, 1921, 1925, 1938, 1944, 1955, 2009
ラシン92 6回 1892, 1900, 1902, 1959, 1990, 2016
ビアリッツ・オランピック 5回 1935, 1939, 2002, 2005, 2006
カストル・オランピック 5回 1949, 1950, 1993, 2013, 2018
RCトゥーロン 4回 1931, 1987, 1992, 2014
アヴィロン・バイヨネ 3回 1913, 1934, 1943
セクシオン・パロワーズ 3回 1928, 1946, 1964
タルブ・ピレネー・ラグビー英語版 2回 1920, 1973
RCナルボンヌ 2回 1936, 1979
リヨンOU 2回 1932, 1933
ASMクレルモン・オーヴェルニュ 2回 2010, 2017
モンペリエ・エロー・ラグビー 1回 2022
スタッド・モントワ 1回 1963
USキラン英語版 1回 1929
Olympique de Pantin英語版 1回 1896
FCグルノーブル 1回 1954
CS Vienne 1回 1937
La Voulte Sportif 1回 1970
USモントーバン 1回 1967
USカルモー 1回 1951
FCリヨン英語版 1回 1910

脚注

注釈

  1. ^ 同シーズンはヒト・コミュニケーションズpresentsが頭につく。
  2. ^ シーズン中断時点での1位はユニオン・ボルドー・ベグルであった。

出典

関連項目

外部リンク