ダイゼイン: daidzein)は、イソフラボンの一種。ダイゼインやゲニステインのような他のイソフラボン化合物は、タイプエラリアクズのような植物やハーブに存在しており、ダイズ豆腐や植物性タンパク質大豆製品のような食品にも存在している。大豆イソフラボンは、ダイズから発見され抽出された化合物群である。抗酸化作用に加えて、多くのイソフラボンは、動物ヒトエストロゲン受容体に作用することが知られており[2]、それゆえフィトエストロゲンとして知られている。大豆イソフラボンは、非ホルモン作用も有する。

ダイゼイン[1]
Diazein molecule
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ChEBI
ChEMBL
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.006.942 ウィキデータを編集
KEGG
UNII
性質
C15H10O4
モル質量 254.23 g/mol
外観 淡黄色のプリズム
融点 315 - 323 °C (599 - 613 °F; 588 - 596 K) 分解
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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エクオール(Equol)(4',7-イソフラバンジオール)は、腸内細菌によってダイゼインから代謝されるイソフラバンジオール英語版[3]である[4]エストラジオールなどの内因性エストロゲンホルモンはステロイドであるが、エクオールは非ステロイド性エストロゲンである。しかし、約30-50%のヒトしかエクオールを作る腸内細菌を持っていない[5]

誘導体

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配糖体

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O-メチル化

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参考文献

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脚注

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  1. ^ Merck Index, 11th Edition, 2805.
  2. ^ 飯田加賀美, 永井和夫, 禹済泰「核内受容体リガンド活性を示す天然化合物」『生物機能開発研究所紀要』第9巻、中部大学生物機能開発研究所、2009年3月、55-61頁、ISSN 1880-7941NAID 120006518392 
    永洞真一郎, 阿賀裕英, 芥川智子, 沼辺明博, 村田清康, 坂田康一「3 食品類中のエストロゲン活性の調査」『北海道環境科学研究センター所報』第30巻、北海道環境科学研究センター、2004年3月、34-37頁、ISSN 0916-8656NAID 220000094772 
  3. ^ The structures of 7,4’-dihydroxy-isoflavan and its precursors is shown in (Rüfer, Glat & Kulling 2005)
  4. ^ Wang et al. 2005
  5. ^ Frankenfeld, Atkinson & Thomas 2005

関連項目

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