プティア[1]フティア[2]プティーア[3]プティーアー[4]古代ギリシア語: Φθία / Phthía)は、古代ギリシアテッサリアの最南部の地名。プティエプティーエー[4]イオニア方言: Φθίη / Phthíē)、プティオーティスΦθιῶτις / Phthiôtis)とも呼ばれる。

古代テッサリアの地図

マリア湾パガサイ湾とにはさまれ、オトリュス山の麓に位置する。

ミュルミドーン人の故地とされ、『イーリアス』の主人公でトロイア戦争の英雄アキレウスの故郷でもある。

神話

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ギリシア神話では、アイアコスゼウスアイギーナの子)によって建設された。アイアコスの子がプティア王ペーレウスであり、ペーレウスとテティスの子がアキレウスである。ミュルミドーン人はアイアコスの祈りによって生まれた氏族とされ、アキレウスに率いられてトロイア戦争で活躍した。

別の神話では、デウカリオーンプロメーテウスプロノイエの子)がプティア王であったと記述がある。

脚注

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  1. ^ 小川正広、小学館、日本大百科全書(ニッポニカ)『アキレウス』 - コトバンク
  2. ^ 水谷智洋、平凡社、改訂新版 世界大百科事典『アキレウス』 - コトバンク
  3. ^ 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』岩波書店、1960年。ISBN 9784000800136 13頁。
  4. ^ a b 松原國師『西洋古典学事典』京都大学学術出版会、2010年。ISBN 9784876989256 1030頁。

関連項目

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