柚木武
柚木 武(ゆずき たける、1998年9月22日 - )は、栃木県真岡市出身の男子プロテニス選手。ATPランキング自己最高位はシングルス1278位、ダブルス86位。左利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。イカイ所属。
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基本情報 | ||||
国籍 |
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出身地 | 栃木県真岡市 | |||
生年月日 | 1998年9月22日(27歳) | |||
身長 | 196cm | |||
体重 | 95kg | |||
利き手 | 左 | |||
バックハンド | 両手打ち | |||
ツアー経歴 | ||||
デビュー年 | 2022年 | |||
4大大会最高成績・ダブルス | ||||
全豪 | 1回戦(2025) | |||
キャリア自己最高ランキング | ||||
シングルス | 1278位(2022年8月15日) | |||
ダブルス | 86位(2025年9月29日) | |||
2025年10月8日現在 |
選手経歴
編集ジュニア時代
編集真岡市立亀山小学校、真岡市立真岡西中学校を卒業し、文星芸術大学附属高等学校では全国高等学校総合体育大会テニス競技大会において、インターハイのダブルスでベスト16入りという成績を残した[1]。その後は2022年に法政大学スポーツ健康学部スポーツ健康学科を卒業した。
2022年 全日本選手権ダブルス準優勝
編集2022年の全日本選手権男子ダブルスでは仁木拓人とペアを組み、決勝では松井俊英・上杉海斗のペアに敗れたものの、準優勝した[2]。年間最終ランキングは577位。
2023年 ツアーダブルス初出場
編集2023年の全日本選手権男子ダブルスではベスト4を果たした。さらに10月、2023年木下グループジャパンオープンテニス・ダブルスでは同胞の渡邊聖太とペアを組み、ラッキールーザーとしてATPツアー初出場を果たした。1回戦ではジェイミー・マレー/マイケル・ヴィーナス組に2-6, 7-6(8), 3-10の激戦の末に初戦敗退となった。年間最終ランキングは377位。
2024年 チャレンジャーダブルス初優勝
編集2024年4月、チリのコンセプシオンで開催されたATPチャレンジャーツアーでは渡邊聖太と組んだダブルスでチャレンジャー大会初優勝を飾った[3]。2024年の全日本選手権男子ダブルスでは渡邉聖太とペアを組み、第1シードとして出場した[4]。1回戦では伊藤竜馬と片山翔のペアを、準々決勝では有本響と菅谷優作のペアを、準決勝では第3シードの今村昌倫と市川泰誠のペアを破ると、決勝では上杉海斗と野口政勝のペアを破って優勝した。年間最終ランキングは152位。
2025年 トップ100入り
編集2024年末には2025年全豪オープンのアジアパシフィック・ワイルドカード選手権を勝ち抜いて本戦出場権を得た。2025年1月に開催された全豪オープンでは渡邉聖太と組み、1回戦でサンティアゴ・ゴンサレスとルーカス・ミードラーのペアに敗れた。1月にはデビスカップ予選1回戦のイギリス戦で日本代表に選出され、綿貫陽介と組んで日本代表デビューした[5]。
7月、スイスのツークで開催されたチャレンジャー大会ではナム・ジソンと組んで決勝に進出したが、決勝は悪天候続きで雨天中止となり、決勝に進出した両ペアともに準優勝扱いとなった。試合後、柚木は自身のインスタグラムを更新し「決勝戦、連日の雨でまさかの無効試合という結果となりました。切り替えてまた来週頑張りたいと思います。今後とも応援よろしくお願いします」とコメントした[6]。
9月、成都オープンでは元ダブルス世界ランキング1位のロハン・ボパンナとペアを組み、本戦出場をする[7]。1回戦ではコンスタンティン・フランツェン/ロビン・ハーセ組に3-6, 7-6 (2), 10-12のフルセットの死闘の末に惜しくも敗れ初戦敗退となった[8]。
2025年木下グループジャパンオープンテニス・ダブルスでは引き続き、ボパンナとペアを組み、ワイルドカードにより出場。1回戦でキャスパー・ルード/ジョーダン・トンプソン組を6-3、6-4のストレートで破り、下し初戦突破を果たした。また、柚木にとってはこれがツアー大会で初白星となった[9]。準々決勝では第3シードのアルゼンチンペアであるマキシモ・ゴンザレス/アンドレス・モンテーニを7-6(5)、7-6(4)のストレートで破りベスト4進出を果たした。試合後、柚木は「強気でいくしかないというところがしっかり引き出せて本当に良かったと思います」と語った[10]。準決勝では第1シードのアメリカ合衆国ペアであるクリスチャン・ハリソン/エヴァン・キングを4-6、6-3、18-16(10ポイントタイブレーク)で破り、ダブルスATPツアー初の決勝進出。決勝では第2シードのエドゥアール・ロジェ=バセラン/ユーゴ・ニス組に5-7、5-7のストレートで敗れ、準優勝を飾った[11]。試合後の会見で柚木は「準優勝で悔しいと今思えるというのは、自分の成長につながる良い悔しさなのかなと思っています」と語った[12]。
脚注
編集- ^ 柚木武「“なんとかなる精神”を胸に遅咲きの大器は飛躍する」 Number Web
- ^ 今井慎太郎が男子シングルス初優勝、ダブルスは上杉海斗/松井俊英と今西美晴/大前綾希子がタイトルを獲得 Tennis Magazine Online、2022年10月30日
- ^ 渡邉聖太/柚木武がともにチャレンジャー大会初優勝 Tennis Magazine Online、2024年4月28日
- ^ 柚木武/渡邉聖太がトップシードを守って男子ダブルスの頂点に Tennis Magazine Online、2024年10月12日
- ^ 綿貫陽介/柚木武がダブルスで競り負けイギリスが先に王手 Tennis Magazine Online、2025年2月1日
- ^ “「柚木武ペア 異例の決勝中止で準V扱い」”. tennis365.net (2025年7月29日). 2025年7月29日閲覧。
- ^ “「柚木武 元世界1位と複出場へ」”. tennis365.net (2025年9月17日). 2025年9月17日閲覧。
- ^ “「柚木武 元世界1位と初タッグも惜敗」”. tennis365.net (2025年9月19日). 2025年9月19日閲覧。
- ^ “「柚木武 元世界1位とペアでツアー初白星」”. tennis365.net (2025年9月24日). 2025年9月24日閲覧。
- ^ “「柚木武 ジャパンOP複4強「強気」」”. tennis365.net (2025年9月26日). 2025年9月26日閲覧。
- ^ “「柚木武組 ジャパンOP準優勝」”. tennis365.net (2025年9月30日). 2025年9月30日閲覧。
- ^ “「柚木武「準優勝で悔しいと思える」」”. tennis365.net (2025年9月30日). 2025年9月30日閲覧。