iPhone 17 Pro
iPhone 17 Pro(アイフォーン セブンティーン プロ)とiPhone 17 Pro Max(アイフォーン セブンティーン プロ マックス)は、Appleが開発・販売するスマートフォンである。iPhone 17やiPhone Airとともに第19世代のiPhoneとなり、iPhone 16 ProとiPhone 16 Pro Maxの後継機種である。これらは2025年9月9日にカリフォルニア州クパチーノのApple Parkで行われたApple Eventで発表され[2]、2025年9月19日に発売された[3]。日本国内ではeSIM対応モデルのみの販売である[4]。
![]() コズミックオレンジのiPhone 17 Pro | |
開発者 | Apple |
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種別 | スマートフォン |
キャッチコピー | All out Pro. |
ファミリー | iPhone |
販売開始日 | 2025年9月19日 |
先代機 | iPhone 16 Pro/16 Pro Max |
関連機種 |
iPhone 17 iPhone Air |
通信方式 | 2G: GSM/EDGE, 3G: UMTS/HSPA+、4G: LTE、5G |
形状 | スレート型 |
カラー | |
サイズ |
Pro: 150.0 × 71.9 × 8.75 mm (5.91 × 2.83 × 0.34 in) |
重量 |
Pro: 206 g (7.27 oz) |
OS |
初期搭載: iOS 26 現時点: iOS 26.0.1、2025年9月29日公開[1] |
SoC | Apple A19 Pro |
CPU | 6コア(高性能コア x2 + 高効率コア x4) |
GPU | Apple独自デザイン6コア |
メインメモリ | 12GB LPDDR5X-9600 |
ストレージ |
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充電 | |
背面カメラ |
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前面カメラ | 1800万画素、f/1.9、23 mm相当(広角) |
ディスプレイ |
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サウンド | ステレオスピーカ |
接続 | Wi-Fi 7 トライバンド、Bluetooth 6.0(A2DP、LE)、超広帯域無線(UWB) 、Thread、NFC(リーダーモード、Express Cards対応)、LEO衛星通信(Globalstar、限定)、USB-C: USB 3.2 Gen 2 10 Gbit/s、デュアル周波数GPS(L1、L5)、GLONASS、Galileo、QZSS、BeiDou、NavIC |
耐水性能 | IP68(最大6 m、30分間) |
ウェブサイト |
apple |

デザイン
編集iPhone 17 ProおよびPro Maxの両モデルは、新色のコズミックオレンジ、ディープブルー、シルバーの3色展開である[5]。
iPhone 15 Pro、iPhone 16 Proで使用されたチタニウムフレーム(後にiPhone Airで採用)、およびiPhone X、iPhone XS、iPhone 11 Pro、iPhone 12 Pro、iPhone 13 Pro、iPhone 14 Proで使用されたステンレススチールフレームに代わり、初めてアルミニウムユニボディを採用(ワイヤレス充電部にはCeramic Shieldを使用)した。これはSoCの高速化やAI処理による過熱問題に対応したものである。
ProモデルのiPhoneとしては、黒やグレーのカラーバリエーションが用意されないのはこれが初めてである。
カラー | 画像 | カラーネーム |
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コズミックオレンジ | ||
ディープブルー | ||
シルバー |
仕様
編集チップ
編集iPhone 17 ProおよびPro Maxは新しいApple A19 Pro SoCを搭載し、Apple設計の新型のN1ネットワーキングチップも組み込まれており、ブロードコムへの依存を減らすというAppleの方針の一環である[6]。また、5Gモデムチップには従来通りクアルコム製品を採用しSnapdragon X80を搭載している[7]。Appleは今後も自社開発チップの採用を進める意向を示しているが、今年の重点はそこではないとした[8]。iPhone 17 Pro/ProMaxの搭載RAMは、LPDDR5X-9600で容量は12 GBである。
後述するカメラバンプ部にSoCを収めており、新たに搭載したベイパーチャンバーとあわせて、アルミニウムユニボディがヒートシンクとなる形で効率良く排熱できる環境を構築しており、これによって高い性能を長時間に渡って維持できるように工夫されている。また、この内部構造の変更によってバッテリーの大型化も図っている。
ディスプレイ
編集Proは6.3インチの、Pro Maxは6.9インチの、Super Retina XDR 有機ELディスプレイを搭載している。最大輝度は3000ニトまで拡張され、iPhone 17およびiPhone Air同様、新たに開発されたCeramic Shield 2を採用している。
カメラ
編集デュアルキャプチャー対応[9]。
背面カメラ部分の構造はiPhone 11 Pro以来初めて刷新され、大型の横長カメラバンプと超広角13mm相当と広角24mm相当、それに4倍(クロップした12MPで8倍)の望遠100mm相当のレンズを備え、全ての画素数が48MPである[10]。従来の5倍から倍率が下がった4倍の光学望遠レンズを持つモデルとなっている[11]。
前面カメラは、正方形センサーで18MPのセンターフレームフロントカメラとなり、デュアルキャプチャ機能により撮影者の向きに応じて横向き・縦向きいずれの写真も制作できる[12]。
SIM
編集eSIMモデルとnanoSIMモデルがある。日本では、eSIMモデルのみ販売される。eSIMは8個以上登録可能で、2個をアクティブにできる[4]。
eSIMのみに対応するモデルは、SIMスロットがないスペース分、バッテリ容量が大きい[13]。最大2時間ほど稼働時間が伸びる[14]。
充電
編集バッテリ容量は増大し、従来のProシリーズと比較して持続時間が最長となっている。
USB-PD 40W以上の電源アダプタでは、20分間で50%充電が可能である[15]。
ワイヤレス充電は、MagSafe/Qi2で30W以上の電源アダプタで最大25Wに対応する[15]。
5G対応と通信速度
編集4x4 MIMOを使用したLAA対応ギガビットLTEと5G Sub-6, 5G SAに対応しており、高速通信が可能になっている。
5G NR
編集ドコモとソフトバンクでは受信最大/送信最大とも2025年10月1日時点では発表されていない[17][18]。KDDIでは受信最大4.4Gbps/送信最大252Mbpsと発表されている[19]。
5G NRの対応周波数: n1 (2100MHz)・n2 (1900MHz)・n3 (1800MHz)・n5 (850MHz)・n7 (2600MHz)・n8 (900MHz)・n12 (700MHz) ・n14 (700MHz) ・n20 (800DD)・n25 (1900MHz)・n26 (850MHz)・n28 (700APT)・n29 (700Lower SMH)・n30 (2300WCS)・n38 (TDD2600)・n40 (TD2300)・n41 (TDD2500)・n48(TDD3500)・n53(TDD2400)・n66 (AWS-3)・n70(FDD2000)・n71 (600 MHz)・n75 (1500MHz)・n77 (TDD3700)・n78 (TDD3500)・n79 (TDD4700)。
※斜体は、日本国内で対応するsub-6GHz帯。
Appleと米Globalstarとの提携による衛星通信n53(2.4GHz帯)の電波による緊急SOSに対応している[20]。
4G
編集ドコモでは受信最大1.7Gbps/送信最大131.3Mbpsと発表されている。ソフトバンクでは受信最大838Mbps/送信最大46Mbpsに留まる。
- FDD-LTE:バンド1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、14、17、18、19、20、21、25、26、28、29、30、32、66、71
- TD-LTE:バンド34、38、39、40、41、42、48、53
セキュリティ
編集iPhone 17シリーズおよびiPhone Airでは、Apple A19およびA19 Proを搭載した全モデルでMemory Integrity Enforcement(MIE)が導入されている[21][22]。MIEは常時有効のハードウェアおよびOSレベルのメモリ安全対策であり、Apple独自の安全なメモリアロケータ、同期モードのEnhanced Memory Tagging Extension(EMTE)、およびタグ機密性強化ポリシーを利用している[21]。標準でカーネルや70種類以上のユーザーランドプロセスなど主要な攻撃対象領域を堅牢化しつつ、性能も維持する設計となっている[21]。AppleはこのMIEによって、標的型スパイウェア対策としてエンドツーエンドのエクスプロイトチェーン構築・運用の難易度およびコストを大幅に高めることを目的としている[21]。
発売と価格
編集iPhone 17 ProとiPhone 17 Pro Maxの予約注文は2025年9月12日に開始され、2025年9月19日に発売された。
地域別発売日
編集- 2025年9月19日
- 2025年10月17日
脚注
編集出典
編集- ^ “About iOS 26 Updates”. Apple Inc.. 2025年10月15日閲覧。
- ^ Rossignol, Joe (2025年9月9日). “Apple Announces iPhone 17 Pro and Pro Max With New Design, Larger Battery, and More”. MacRumors. 2025年9月9日閲覧。
- ^ “Apple unveils iPhone 17 Pro and iPhone 17 Pro Max, the most powerful and advanced Pro models ever”. Apple Inc. (2025年9月9日). 2025年9月9日閲覧。
- ^ a b 株式会社インプレス (2025年9月10日). “iPhone 17シリーズはeSIMのみ、全モデルで物理SIM非対応”. ケータイ Watch. 2025年9月15日閲覧。
- ^ “Our first look at the iPhone 17 Pro and 17 Pro Max”. The Verge (2025年9月9日). 2025年9月9日閲覧。
- ^ Roth, Emma (2025年9月9日). “The iPhone 17 comes with Apple's new in-house networking chip”. The Verge 2025年9月9日閲覧。
- ^ Pandey, Rajesh (2025年9月20日). “Apple sticks with Qualcomm for iPhone 17 modem” (英語). Cult of Mac. 2025年9月27日閲覧。
- ^ Ryan Christoffel (2025年9月24日). “Why iPhone 17 Pro doesn’t have Apple’s new C1X modem”. 9to5Mac. 2025年9月24日閲覧。
- ^ “デザイン刷新の「iPhone 17 Pro」実機レポート 質実剛健なアルミのユニボディー、カメラの使い勝手も向上”. ITmedia Mobile. 2025年9月11日閲覧。 “インカメラとアウトカメラの両方で動画を撮影する「デュアルキャプチャー」にも対応する。”
- ^ 株式会社インプレス (2025年9月10日). “48MPに高画素化した「iPhone 17」シリーズ フロントカメラに正方形センサー 圧倒的に薄い「iPhone Air」も”. デジカメ Watch. 2025年9月11日閲覧。
- ^ “デザイン刷新の「iPhone 17 Pro」実機レポート 質実剛健なアルミのユニボディー、カメラの使い勝手も向上”. ITmedia Mobile. 2025年9月11日閲覧。 “iPhone 16 Pro/Pro Maxでは、12メガピクセル、5倍の望遠が搭載されていたのに対し、iPhone 17 Pro/Pro Maxでは48メガピクセルに画素数が向上。レンズとしての望遠は、5倍から4倍に下がった。”
- ^ 株式会社インプレス (2025年9月10日). “アップル、「iPhone 17」シリーズでカメラ機能をアップグレード 縦持ちでも横向き動画の撮影が可能に”. ケータイ Watch. 2025年9月15日閲覧。
- ^ 株式会社インプレス (2025年9月10日). “「iPhone 17 Pro Max」、eSIM専用でバッテリー増、カメラは光学8倍に”. ケータイ Watch. 2025年9月15日閲覧。
- ^ 小暮ひさのり (2025年9月16日). “eSIMじゃなかったら、iPhone 17 Proの稼働時間は2時間は減っていた”. GIZMODO Japan. Mediagene. 2025年9月18日閲覧。
- ^ a b “「iPhone 17 Pro/Pro Max」発表 アルミユニボディーで放熱効率20倍、カメラは望遠8倍ズーム対応”. ITmedia Mobile. 2025年9月11日閲覧。
- ^ “[対応機種一覧:au Starlink Direct https://www.au.com/mobile/service/starlink-direct/enabled-device/]”. KDDI. 2025年5月18日閲覧。
- ^ “iPhone(5G)通信・エリア | iPhone | NTTドコモ”. www.docomo.ne.jp. 2025年10月1日閲覧。
- ^ “[iPhone/iPad]データ通信速度はどのくらいですか? | よくあるご質問(FAQ) | サポート”. ソフトバンク. 2025年10月1日閲覧。
- ^ “超高速通信エリア | エリア:スマートフォン・携帯電話 | au”. www.au.com. 2025年10月1日閲覧。
- ^ “iPhoneで衛星通信に接続する - Apple サポート (日本)”. Apple Support (2025年). 2025年2月7日閲覧。
- ^ a b c d “Memory Integrity Enforcement: A complete vision for memory safety in Apple devices”. Apple Security Research. Apple Inc. (2025年9月9日). 2025年9月10日閲覧。
- ^ Hardwick, Tim (2025年9月10日). “iPhone 17 Introduces 'Groundbreaking' New Memory Security Feature”. MacRumors. 2025年9月10日閲覧。
先代 iPhone 16 Pro / 16 Pro Max |
iPhone 第19世代 iPhone 17およびiPhone Airと同時発売 |
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